「結局、主役はラモスだったんじゃなかろうか。」ってな試合【岐阜vs福岡】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■岐阜 1 vs 4 福岡[J2最終節 11月23日]

運命の一戦。本当はジュビロの試合が見たかったんですけど、無料で見られるのはこっちだったんで、こっちをば。それにしても福岡、強いですよね。シーズン当初は「守備は堅いが、攻撃は創造性皆無の縦ポン」みたいな言われ方をしていましたが、すっかり成熟度を増した模様。序盤の攻撃なんかを見ていると「サッカーって、こんな簡単なスポーツだっけ?」って感じてしまう。ポンポンポンっとシュートまで。そして、それをササッと決めてしまう。しかもエースの城後が。

 

 

井原さんの適切なチーム作りと対照的に、岐阜はアレですな、アレ。キックオフ直後は4バックだったんですかね、中継のアナウンスを信用するならば、わざわざ「3枚」と指示を出して、3バックが現出していたので、相手の出方を見た上で3バックを選択したようです。良くいえば臨機応変で柔軟なチーム作りをしているってことにならないでもないですが、むしろ、その“付け焼き刃”感が、なんとも香ばしい。あらかじめ3バック用の約束事の共有・浸透ができていたとは思えない。

 

 

両チームの成熟度の差は、ボールを拾った後のプレー選択に顕著。福岡はゴール前でクリアするぞって時に、出しどころに困るということがない。苦し紛れにパスを出したとしても、キャッチした側には必ずダイレクトでパスを出すルートが存在していた。一方の岐阜は・・・、ねっ、一生懸命、ぐるんぐるんと顔の向きを変えながら受け手を探していましたよ。それなりに技術のある選手を集められているので、それでもどうにかカタチを作れてもいるんですけど。

 

 

この試合を通じて、「いかに井原監督のチーム作りが優秀か」を検証するつもりでいたのですが、相手が悪かった。「井原さんは素晴らしいなぁ」って要素を見つけたとしても、それ以上に、「てゆうか、ラモスよ・・・」って感情が大きく湧いてくる。いや、実はさほど酷くなかったのかもしれない。でも、アナさんと解説の早野さんの「そろそろラモス監督がぶち切れますよ!」みたいなラモスいじりを、ずっとやっていたので、そこに引っ張られていたのかもしれない。もはやラモス監督が、ただのネタキャラなのは、サッカー業界に周知の事実。

 

 

まぁ、「親は無くとも子は育つ」ってやつで、あの堅守アビスパがミスをして、レオミネイロのゴールで岐阜が追いついてしまいました。持ってるなぁ、ラモス。運やお金持ちを味方にさせるという部分では天賦の才がある。じゃないとヴェルディでJ1に上がれたり、岐阜の監督に就任できるわけがない、指揮官としての基本素養的に。岐阜の守備は、とにかく引いて、人数をかけて、あとは個のドゥエルで踏ん張れ! そりゃ、相手が選手を入れ替えて、並びを微調整してきたときに、何ら対応できないってもん。ウェリントン、城後のヘディングシュートであっさりと突き放されます。・・・繰り返しなりますが、福岡の強さを褒めなければならないんですが、どうも、そっちに目がいかない。ラモスの存在感、ハンパねぇ。