「名波監督がブルーのセーターを羽織るようになる日も近いかも。」ってな試合【磐田vs長崎】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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ジュビロ磐田 4 vs 2 Vファーレン長崎[J2第40節 11月08日]

キックオフ直後、ほぼほぼファーストアタックのようなコーナーキックに黒木が合わせて、長崎が颯爽と先制します。しかし、ここのところの磐田と福岡は、少し常軌を逸しているくらいの勢いがある。チームがまとまっているとはこのことを言う、みたいな勝負強さがある。前半の7分に追いつきます。ロングボールに競り勝った森島のポストワークから川辺がオーバーラップしてスルーパス。反応したアダイウトンがダイレクトで折り返すと、最後は森島が決めました。これは凄かった。形も流麗でしたし、ジェイの代役として起用されて森島がポストワークでもフィニッシュワークでも結果を残した。勢いがあるチーム、状態の良いチームには日替わりヒーローが現れる。強いです磐田。実際に、同点ゴールの10分後くらいには勝ち越してしまう。相手の虚を突いた上田のフリーキックアダイウトンがヘッドでねじ込む。「サッカーを知っているチーム」という貫禄が感じられました。

 

 

長崎と磐田では、共通点がありました。それは、攻撃の基本が「手数をかけずに、縦に速く」にあるところ。でも、同じ「手数をかけずに、縦に速く」といっても、内実は、けっこう対照的。長崎は、リアクション気味な「手数をかけずに、縦に速く」。自陣でボールを奪うと、23タッチでロングキックまで持ち込み、それなりに狙いのある縦ポンを発動させる感じ。

 

 

対する磐田は、能動的にボールを動かしながらの「手数をかけずに、縦に速く」。自分たちのパス回しで状況を打開して、相手に隙ができると、合図の縦パス。ここからが速い。一気にシュートまで持って行く。ショートパス一辺倒でもなければ、ロングキックを蹴りまくるわけでもない。緩急があるんですよね。あるいはメリハリがある。特徴的なのは、セーフティーに蹴るときと、相手を剥がすためにパスを繋ぐときとの使い分け。決して危ないことはしない。でも、勝算があるときは、しかり繋いでいく。ドイツ代表のサッカーに近いと言えば褒めすぎでしょうか。

 

 

後半に入っても、エキサイティングな展開。まずジュビロが突き放します。上田康太のパスカット&スルーパスに太田が反応して、深い切り返しからしっかり決める。「これで勝負あったかな」と思われたのですが、長崎は死にません。再びコーナーキックからゴールを奪います。蹴ったのは梶川、合わせたのは古部。しぶとい。グッドチームです。

 

 

でも、そこから崩れないのが磐田の強さ。何度も何度も冷やっとさせられながらも、カミンスキーのアグレッシブなセーブ、太田の運動量溢れるチェイシング、途中出場の田中がガツンと潰しにいく。そうやって長崎の攻撃を凌ぐと、最後は長崎が根負け。ボールコントロールを誤ったところを、宮崎にかっさらわれ、そのまま決められてしまいました。ジュビロ、強かったです。