「ファミレスダービー」「餃子ダービー」「監督ファミリーダービー」2014シーズンを振り返る・日本各地のダービー

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■ファミレスダービー[東京ヴェルディvs福岡(6月14日)]

九州は福岡といえば、ワタクシ的には「華麗なる食文化」というイメージが強い。泣く子も黙る「辛子明太子」、ラーメンブームの牽引車ともいうべき「豚骨ラーメン」。焼きラーメンなど中洲屋台のソウルフード群。いくらでも出てきます。バブル以降は「モツ鍋」ですかね。ただ、個人的にはモツ鍋よりも「水炊き」を推したい。何せ、ワタクシの理解では、「(福岡を含む)九州料理の醍醐味」といえば「鶏肉」と「根菜」ですから。

 

 

そんな食王国の福岡は、外食産業も顕著な発展をみせている。サッカーフリークにとって代表的なのは、「白馬の王子様」があらわれては消えていった女子サッカーリーグのタニマチになってくれているプレナスなんかが福岡発祥ですよね。それから忘れちゃいけないロイヤルホストロイホエッグベネディクトを初めて食べたときには、ワタクシの当社比としては、「これで完全に人生の勝ち組だな!」ってくらいの満足感を得たものです。

 

 

ただ、ファミレスに関していえばヴェルディも黙っちゃいない。ロイホ同様にデフレ路線に走らず、品質を維持してきたファミレスチェーンとしてデニーズが挙げられます。「いらっしゃいませ、デニーズへようこそ!」なわけですが、そのデニーズの親会社は厳密にはセブン&アイホールディングスですけど、まあ、要するにイトーヨーカドー。そのイトーヨーカドーは、もともと浅草で起業したらしい。ゆえに福岡vs東京のこの一戦は「ファミレスダービー」なのです。

 

 

 

■餃子ダービー[東京Vvs栃木(6月21日)]

2000年代初頭に繰り広げられた「仁義なき戦い」といえば、皆様ご存知の、浜松と宇都宮の間で応酬が繰り返された餃子戦争ですよね。「一家庭あたり一年でいくら餃子にお金をかけているか?」という、我々には比較的どうでもいい争いですが、B級グルメが地域興しの有力な選択肢となった近年の地方都市においては、死活問題です。2013年だか14年だかにはめでたく宇都宮が浜松を抜き返したんでしたっけ?

 

 

まあ、「美味しい」と「苦手で食べられない」の2つしか味覚表現を持ち合わせていないワタクシとしては、「餃子=美味しい」ってだけで、それ以上の関心はあまりないのですけど。「京都王将大阪王将、どちらの餃子が美味しいか?」とか、ほんと、どっちでも良い。味の違いがわからないから、重要なのは値段ということになる。そこで日高屋なわけですが、実はもっと安いチェーン店がある。それが「餃子の満州」。埼玉県中心の店舗展開なので、なかなか巡り会えないのが玉に瑕ですが。

 

 

ともあれ、栃木(宇都宮)といえば餃子なわけです。翻ってヴェルディヴェルディのホームタウンはFC東京が取りこぼした都市を中心に形成されている。京王線沿線は概ねFC東京ですから、南武線とか中央線に活路を見いだした。その南武線と中央線が交わるのが立川市。大切な大切なヴェルディのパートナー様です。ホントかウソか知りませんが、その立川って、隠れた餃子シティだという噂を聞いたことがあります。なので、ヴェルディvs栃木は「餃子ダービー」ということができるのです。

 

 

 

■監督ファミリーダービー[東京Vvs山形(7月5日)]

2014シーズンにおける山形の目玉はディエゴだったでしょうか。確か最初に加入したのが柏だったんですよね。で、その時の監督さんが石崎さん。最初はボランチとかで使われていた記憶もありますが、気がつけばトップ下の選手として大活躍。そんな活躍が認められて引き抜かれたのが、まだ日テレと良好な関係にあり潤沢な資金力を誇ったヴェルディ。J2に落ちたヴェルディをラモスが率いて、力業(=札束で頬を叩く大作戦)で昇格を果たしました。

 

 

その後、ディエゴは流浪の漂流民となり、あっちこっちで「なんだか、期待ほどではないよなぁ〜。悪くはないけど…」ってくらいの働きを見せ、いつの間にか日本を離れていました。そんなディエゴを再びJリーグの舞台に呼び戻したのが、かつての恩師である石崎さん。Wikipediaなんかにも特筆されているように石崎さんは、かつて指導した選手を、新たな職場に呼び寄せることが多い。山根巌とか、岡山一成とか、某茂原などなど。

 

 

オシムも日本代表の監督になったときには、それまで指揮していたジェフの選手を多く召集しましたからね、自らの戦術や哲学を効率よく浸透させるためには合理的なやり方です。ということで、ヴェルディの三浦泰さんも同じようにかつて率いた北九州から多くの選手を引き連れてきました。のですが、どーにも、こちらは失敗でしたねぇ。福井はケガがちですし、何より安田晃大。本城では輝いた元10番も味スタでは湿りがち。何でもかんでもファミリーにすれば良いってものではないらしい。