「独立指向が高いダービー」「橋ダービー」「藤本主税とすれ違いダービー」2014シーズンを振り返る・日本各地のダービー

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

■独立指向が高いダービー[町田vs金沢(4月13日)]

金沢と言えば、前田様ですよね。マンゴクでいえば、ヒャクですよね。そりゃ、もう北陸の盟主なわけで。富山も前田様と愉快な仲間たちの一員だったんでしたっけ? 我々の感覚でいくと、「えと、福井と石川と富山って、どういう順番に並んでいるんだ???」みたいな感じですけど、おそらく金沢の人がそんなことを聞いた日には「きぃ」となるに違いありません。たぶん、「一緒にするな!」とか思ってるんじゃないかと。

 

 

そういう雰囲気は、町田も似ていますよね。おそらく多摩地区に土地勘のない人だと、八王子も立川も府中も調布も町田も、何が何だかって感じなんじゃないかと思うのですが、町田って、いわゆる“多摩”の中でも、一種、独特な雰囲気を持っている。周囲を神奈川県に囲まれているからかもしれませんが、どことなく「町田は町田、多摩でもなければ、なんなら東京でも神奈川でもない!」くらいの気概を持っていそう。

 

 

つまり、「金沢も町田も、周りの地域と一緒くたにされるのを潔しとしないのではないか」なんて勝手に想像しておるのですよ。なんだか、独立志向が高そう。思えば、米軍の進出に対し内灘闘争で迎え撃ったのが石川県民。自由民権運動の高まりのなかで、自らもあるべき国家のあり方を構想していこうじゃないかと頑張ったのが町田市民。ゆえに、ツエーゲン対ゼルビアは「独立志向が高いダービー」なのです。

 

 

 

■橋ダービー[ヴェルディvs岡山(4月13日)]

ダービーシリーズを考えるときには、だいたいアウェイチームの属性から考えていきます。この試合の場合、岡山ですね。岡山といえば、数年前に行ったなぁ。デミグラスとんかつ、食べたなぁ。その時には路面電車に乗って、岡山城とか後楽園とか行ったなぁ

・・・(;゜〇゜))ハッ!後楽園か! 

ご存じヴェルディのホームタウンは東京。しかも、もともとは読売クラブですよね。読売といえば巨人軍。巨人軍といえば後楽園球場なわけですよ。後楽園球場の名前の由来は隣接する小石川後楽園。完璧に後楽園ダービーじゃないか。

 

 

でも、それじゃぁ面白くないですよね。なので、もう少し、考えてみる。岡山といえば、、、駅にホームがいっぱいあったような。それもこれも瀬戸大橋とかに向かう電車があるから

・・・(;゜〇゜))ハッ! 橋か!

ご存じヴェルディのホームタウンは東京。しかも、もともとは読売クラブですよね。読売といえば日テレ、日テレといえばフジテレビとは不倶戴天。そしてフジテレビといえばレインボーブリッジじゃないですか。

 

 

他にもゲートブリッジとか、東京湾には橋が多い。有名なところでは東京湾アクアラインとか。なんていうと「アクアラインは木更津と川崎だ!」なんて無粋なツッコミが入りそうですけど、そうですね、改めて申し述べるまでもなく、読売クラブ東京ヴェルディになる前に、ヴェルディ川崎と名乗っていた時期があったことを忘れてはならないのですね。

 

 

 

藤本主税とすれ違いダービー[浦和vs徳島(4月16日)]

え、徳島といえば、ですよ。徳島にも何年か前に行ったなぁ。しかも2回くらい続けざまに行ったような。確かそのときは、なんか伝統芸能めいたものを観劇したような。ってことでググってみる。どうやら「阿波十郎兵衛屋敷」というところで、「阿波人形浄瑠璃」ってのを観たようです。例えば、青森に行くときには“ねぶた”の混雑を避けるワタクシ、阿波踊りではなく人形浄瑠璃なのですな。そう、徳島といえば阿波踊り

 

 

徳島に縁のあるJリーガーは得点を決めると阿波踊りを決めますよね。近くて有名なところでは柿谷曜一郎。あるいは平井将生。あのリズム感というか、エネルギッシュなオーラがゴール後のパフォーマンスとして秀逸ですよね。そんな阿波踊りパフォーマンスのパイオニアといえば、ご存知の通り藤本主税。徳島といえば藤本主税ってのが我々世代のイメージ。後ろ姿が中田英寿とソックリで、ヒデを招集できないときに藤本が代表に呼ばれて、そのときの背番号が7番。「もはや嫌がらせか!」と。

 

 

藤本主税アビスパでデビューしたんでしたっけね。ブレイクしたのは広島でしたけど。その後、名古屋に引き抜かれて、さらに大宮ではチームリーダーとして君臨。2014年4月現在では熊本に在籍しておりました。徳島出身でありながらヴォルティスとは、いまのところ縁がない。そして名古屋や熊本など赤いチームには所属しており、かつ、さいたま市のクラブにも所属してたものの、「埼玉の赤いチーム」のユニフォームには袖を通さず。そうですね、徳島と浦和、これは、「藤本主税とすれ違いダービー」なのです。