この日は故あって四谷にいたのですな。あんまり四谷って訪れたことはなかったのですが、オフィス街というよりマンション街なんですね。人生の勝ち組しか住めないマンションが林立している。全くもって縁はなさそう。そんなこともあって、ランチは九段下のプロントに入る。プロントを初めて知ったのは大学生の頃だったでしょうか。まあ、２０世紀ですね。その頃のワタクシからすればオシャレ過ぎてなかなか近寄りがたかったのですが、大人になった今、勇気を出して入ってみた。そんな、ただでさえオシャレなプロントでワタクシがオーダーしたのは、何を血迷ったのか「パストラミビーフとスイスチャードの大葉ソース（のスパゲティ）」と「ゲイシャブレンド」なるアイスコーヒー。絶賛女子力向上中なのですな。
ちなみに「ゲイシャブレンド」、livedoorニュースのグルメカテゴリーで取り上げられていました。何を隠そう、ワタクシ、スマホでlivedoorニュースの緩い世界観に沈溺することをライフワークとしておるのです。ってなわけで、評判となっていた（？）ゲイシャブレンドを実食してみた（飲み物なので「実飲」っていうのかしら？）。・・・うん、ちょいと濃いアイスコーヒーだ。というか、そもそもアイスコーヒーの味の違いがわかるほど、上等な味覚を持ち合わせていない。まあ、こういうのは気分ですからね。少しハイソサエティな心持ちになって半蔵門線に乗り込み、駒沢という、これまたハイソな街のスタジアムに向かったとさ。
一昔前、カウンターに置くメニュー表をマックが廃止したことがニュースになりましたね。あれって、つまり、カウンター上のメニューを見ろってことだと思いますが、それが見にくくて仕方ない。なので、とりあえず目に付いたものを頼まざるをえなくなる。そりゃ、不評で撤回するってもんです。ワタクシ、マックに限らずカフェやファーストフードのカウンター式がどうも苦手です。ゆっくりメニューを選びたいから、ついつい場末の喫茶店で不味くて高いコーヒーを飲んでしまう。
根本的な要因は、「メニューを把握してない店でのオーダーには時間的猶予が欲しい」というところにあります。そこにオーダーメイド的要素が加われば、ただのパニックです。つまりですね、SUBWAYが苦手だったのです。ここで「だった」とわざわざ過去形にしたのは、現状では克服したからに他ありません。やっぱりですね、ダイエットなんてものを始めると、SUBWAYというのは、とても大切なパートナーになるのですよ。
この日は１８：００から味スタ。試合終了後のカロリー摂取は時間的にダイエットの大敵。ってなわけで、試合に行く前に簡単に食事をしていこうと、SUBWAYに行ったわけです。事前に若い友人がコツを聞いていたので、それを実行します。そのコツとは、「おすすめは何ですか？」「じゃあ、それで」の二言を繰り返せばよい、というもの。まず、カウンターに並ぶ前にベースとなるサンドイッチさえ決めてしまえば、決して怖くないようです。
■割烹こすぎ［川崎vs鳥栖（１０月２２日）］
武蔵小杉といえば、湘南新宿ラインの駅ができたことで、一躍、「住みたい街ランキング」の上位に位置する人気タウンの仲間入りを遂げた街。駅前にはタワーマンションなんてものが林立していたりします。しかし、例えば横浜界隈の人に菊名のことを尋ねると、「あそこは東横線というより横浜線だからね」との返事が返ってくるように、武蔵小杉についても、その基本属性は「南武線沿線」というところにある。路地を一歩入れば、そこはもう南武線沿線。
というわけで、「これぞ南武線沿線」ともいうべき「割烹こすぎ」で胃を満たしてから、平日ナイターの川崎vs鳥栖を見に行く。もうね、そりゃ大衆の味方ですから、世相を反映するのですよ。店員さんの日本人率が異様に低い。おそらく０パーセント。別に実害があるわけじゃないから構わないんですけどね。むしろ、実害という意味では、大衆の味方であり、古き良きですから、そこには禁煙という概念なんて存在しないことの方に実害が。生まれてこのかた煙草という物体を口に接しさせたことさえないワタクシには、いささかしんどかった。
ともあれ、オーダー。ここでは「とりあえず、生」なんて野暮なことを言っちゃいけません。レモンサワーを頼むのです。なんといっても、二百円ですからね、レモンサワー。２杯飲んでも４００円。充分でございます。もちろんアテに「バーニャカウダ」なんて頼むわけもなく。そうですね、「煮込み」ですね、そりゃもう。でから、ここは呑み屋でありながら「ナポリタン」が名物らしい。頂きました、ブヨブヨのナポリタン。古き良きが炸裂しておりました。
