「アイデンティティ不在地帯」「なぜ「カマタマーレ“讃岐”」なのか」「大須は好きですか?」2014シーズンを振り返る・サッカー界を彩る人々

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アイデンティティ不在地帯[SC相模原vsU22選抜(4月29日)]

この試合、J3なのに4000人とか入ったんですよ。ヴェルディより多い数字。同じJ3とはいえ、J2経験のある町田よりもたぶん、多い。「いったい、何故だ!?」とか思って、つらつら考えたのですよ。そもそも相模原市政令指定都市だってことを、関東以外の人々は、どれくらい知っているのだろうか。同じ政令指定都市といっても横浜市川崎市と比べて、存在感が薄いというか、知名度が低いことは否めない。

 

 

例えば、横浜市の中心駅は横浜駅で、川崎市の中心駅は川崎駅なのですが、相模原市の場合、相模原駅前って、それほど賑やかではない。近くの橋本駅がターミナルなのですが、果たして橋本なる駅は、どれくらい認知されているのか?

また、横浜といえば港町ですよね。幕末に開港して以来、舶来の薫りがかぐわしい、オシャレタウンとして全国的に有名。川崎市についても「京浜工業地帯の中心」として重工業のイメージが共有されている。それに対して、相模原市の中心産業って何なんですかね?

 

 

要するに、相模原市って、政令指定都市になるくらいの人口規模を誇りながらも、「ベッドタウン」というイメージ以外、「こういう街です!」ってアピールポイントがない。言ってしまえば、「アイデンティティが弱い」で、こういう「アイデンティティの弱い街」とJクラブって相性がとても良いのですね。Jクラブの存在が、その街にアイデンティティを与えるってことになりますから。今後も相模原は、「なかなかやるな!」ってことになっていってくれるんじゃないかと期待しております。

 

 

 

■なぜ「カマタマーレ“讃岐”」なのか[栃木SCvs讃岐(8月3日)]

 

カマタマーレ讃岐カマタマーレ高松じゃないですよね、よく考えれば。初期のJリーグは「ホームタウン名を入れなければならない」という厳密なルールがありましたが、近年では、かなり規制緩和がなされております。その端緒となったのは、ベルマーレ“平塚”が経営危機に陥り、打開策として広域化する際に“湘南”を名乗ることを許された、というものだったと記憶しております。ホームタウンが複数都市にまたがるにあたって広域地名を名乗るというパターンですね。

 

 

ただ、カマタマーレについては、そのパターンではなさそう。確かスタジアムは高松でなく丸亀にあったはず。さすがにカマタマーレ“丸亀”だとスポンサー集めが厳しいということで、より広域な地名となったのでしょう。まあ、一時期は水戸市にスタジアムがなくても「水戸ホーリーホック」でしたけどね。ともあれ県全体をホームタウンにするってことでしょうかね。でも、だったら「カマタマーレ香川」で良いはずだと思うのですが。

 

 

まあ、香川県というのは、旧国名で言えば、ほぼそのまますっぽり讃岐国なんで、「香川」と「讃岐」は、かなりストレートな互換関係にあるんだと思われます。て、「香川」より「讃岐」のがネームバリューがあると判断したのでしょう。なんせ「カマタマーレ」、うどんを彷彿とさせる方が相性的に宜しい。ただ、旧国名がオッケーだとするならば、きっと、遠くない未来に、四国で唯一空白地帯になっている高知県Jリーグチームができた際には、間違いなく、「○○高知」や「高知○○」でなく、「○○土佐」とか「土佐○○」になるんでしょうね。

 

 

 

大須は好きですか?[名古屋vs鹿島(8月9日)]

はじめて訪れた豊田スタジアム。6層くらいまであるんですかね? なかでも、2階コンコースにスペース的な余裕があるらしく、イベントめいたことは2階コンコースでやるらしい。この日で言えば、記念日グッズ売り場とか、ラジオの公開収録とかをやっておりました。珍しく、やることがなくって、試合開始2時間前とかにスタジアムに到着したものだから、一通り、そのへんのイベントごとにお付き合いしたのですよ。

 

 

で、ラジオの公開収録というのはOSUというご当地アイドルの地元ラジオ番組の公開収録だったのですな。いやー、ご当地アイドルって、こんな感じだったのですね。ライブパフォーマンスで使うマイクはマイク型のオモチャだった、みたいな。ともあれ、OSU。読んで字の如く、大須のご当地アイドル。大須といえば、電気街チックなところが秋葉原な方向性を持ちますけど、クラシカルには「大須観音」とか、「大須ういろ」とかが有名だったりします。

 

 

名古屋の「ういろ」(東京とか小田原では「ういろう」と言う)といえば、それなりに有名だったりするんですけど、でもね、ワタクシ的には「ういろ」といえば「虎屋」なんですよ。そして「虎屋」といえば「羊羹」ではなく、「ういろ」なんですよ。そう、三重県伊勢市の隠れたメイフ、それが「虎屋ういろ」。ってことに触発されたわけでもないですけど、この日の西口イベント広場で開催されていた唐揚げ祭り的なもののなかから、「伊勢唐揚げ」の列に並んでしまったとさ。「伊勢うどん」のタレに漬け込んだ唐揚げ、大変おいしゅうございました。