「縦!!」ってな試合【日本vsイラン(←イラクの誤り)】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本 4 vs 0 イランイラク[練習試合 06月11日]

しっかし、いつの間に、こんな決定力に溢れるナショナルチームになったんですかね? 我らがサムライブルー。前半早々に柴崎のスルーパスに反応した本田がそつなくシュートをゴールに流し込んで先制点。柴崎は、本田にあと20回もアシストしなきゃいけないらしいですけど、「それも可能じゃないか」ってくらいの3D縦スルーパスでした。で、香川が蹴ったコーナーキックに槙野が合わせて2点目。それがまだ前半の9分。さらに前半の30分には宇佐美が相手を引きつけまくったドリブルを発動させた上で、最後は岡崎にラストパスをお膳立て。岡崎はさすがの決定力にて3点目。

 

 

これ以外にもたくさんたくさんチャンスはありましたけど、総じて共通するのは、縦への迫力ですね。ボールを奪ったら、攻撃陣は基本的にゴールに向かって最短距離で動き出す。それも1人ではなく2人3人と、次から次へと湧き出るように走り出す。ドリブルでも何でも、止まった状態から動き始める相手を潰すのは難しくない。でも、すでに走り出している相手への対応となると、守る方としては後手後手に回らざるをえない。攻撃の側からすれば先手先手を握れる。ハリルジャパンは、そこの先手が獲れるんですよね。

 

 

なんてことを言葉で述べるのは簡単。「なんだ、それだけのことか。だったら、誰でもできんじゃね?」ってことになりかねないのですが、重要なのは、チャンスとなれば多くの選手が縦へと走り出し、それが無駄走りにならないってところ。出し手と複数の受け手の間で、意思の共有ができているってことです。よくもまぁ、この短期間でそれを植え付けたなぁ、と。終盤、アタッカー陣を総入れ替えしてからは、若干ながら縦への爽快感を減じましたけど、それでもイケメン谷口が代表デビューを果たしたり、地味にいろんな選手がカラダを張って頑張った結果こぼれたボールを拾った原口がファインゴールを突き刺したりといった見所も残しつつ、40という申し分ないスコアでシンガポール戦を迎えることとなりました。

 

 

さて対戦相手のイラクですが、システム的には4231だったんですかね、あるいは4141だったのか。8番のセイフがアンカーっぽかったですけど、ダブルボランチだったのかどうか。で、前線は19番のラディの1トップに見えましたが、2トップだったかも。まぁ、テレビだとわかんないですよね、フォーメーションって。確認すべきタイミング(ゴールキックの時など)に選手のアップになったりしますので。

 

 

ただ、流れの中でのかたちを見ていると、どういうわけだか前線に4枚が並ぶんですよね、イラク松木さんだか中山さんが「2ラインになってますよね」と言ってましたけど、確かに424っぽい並びになる。で、真ん中の2が裏抜けに走る前線の4に向かって放り込むだけって攻撃でしたから、正直、あまり怖くなかった。そんなこんななんで、せっかくの快勝ですけど、イラク側の要素も踏まえて評価しなければいけないかもしれません。