ワールドカップ各国分析〜ロシア編【グループH】

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

ザックジャパンコートジボワール相手に初戦を落とした瞬間、多くの「(自称)サッカーに関心のある」日本人にとって、ブラジルワールドカップの記憶は風化を始めたわけですが、一応、ワタクシはWCの全試合を録画を中心に見ました。で、その各試合のレポは少しずつ「ワールドカップTV観戦記」としてアップしておりますが、それと並行して、「ワールドカップ各国分析」もアップしていこうかなと思います。1週間に1カ国とすると、コンプリートするのに8ヶ月、2015年の5月、完全に皆さま「とっくにそんなこと忘れたよ!」って時期になってますけれども・・・。

 

というわけで、今回はカペッロマジックが不発に終わったロシア。

 

 

□サッカーのスタイル

このチームの基本フォーメーションは、〈4141〉だったように思います。攻め方としては、常套的といった印象があります。多く見られたのは、サイドに起点を作って、シンプルにサイドアタックを仕掛けていくというパターン。どちらかというとポゼッションスタイルなやりかた。その一方で顕著だったのは、ファイズリンとシャトフという二人のセンターハーフがなかなか猛烈なハイプレスをかけていっていたこと。なのでショートカウンター的要素もなくはなかった。

 

 

そんなロシア代表を率いていたのは、御存知、世界的名将であるカペッロさん。優勝請負人的名監督で、中田がローマでスクデット獲得したときの指揮官なのですが、ローマの元監督だけに、郷に入れば郷に従え的な柔軟性があるのでしょうか、ロシアが伝統的に得意とする所属クラブを同じくする固定メンバーでのチーム作りを断行した模様。全員がロシアリーグ所属だったようですし。一昔前はロシア代表=スパルタクモスクワと愉快な仲間達でしたよね。

 

 

まぁ、ロシアリーグ自体は日本でも近年は有名ですよね。といっても「本田圭佑がロシアリーグのCSKAに所属している」という一点においてのみ有名だったといっても過言でなく、「じゃぁ、ロシアリーグのサッカーって、どんなサッカー?」って問に答えられる人は少ないでしょう。少なくともワタクシにはサッパリわかりません。この大会の代表チームを見ても、スペインみたくパスを回すでも、北欧諸国みたく高さで勝負するわけでもなく、よくわからなかったです。

 

 

 

□印象に残った選手達

サッカーのスタイルとしては、さほど印象に残らなかったロシアですけど、選手の中には印象的な選手も少なからずいました。その筆頭は中盤で走り回っていたシャトフ。雪国育ちらしくリンゴほっぺ。紅顔の美少年よろしくな容姿とは裏腹に、プレースタイルはハード。そのコントラストが強烈に印象付けられました。ところで、同じく紅顔の美少年系だったアルシャビンって、アーセナル退団以降はどうなったんでしょうか? 代表レベルのパフォーマンスを喪失したんですかね?

 

 

もう1人、「おっ! こいつ、やるな!」と思ったのが前線のココリン。それほどボールに絡みまくったり、シュートを撃ちまくったりするって感じではなかったですけど、アーリークロスに対してヘディングでチョコンと合わせるのが尋常じゃなく上手じゃないですか? ミートが上手いのか、ポジショニングが巧みなのか。ちなみに、「ここりん」って響きを聞くと、ももクロさんの、あの歌を思い出しません? 「コッコココココ」って連呼する歌、ありましたよね??

 

 

最後に、もう1人。こちらは残念ながらネガティブなイメージを残してしまった選手ですが、GKのアキンフェエフ。解説や実況を聞いていいると「ロシアの名キーパー」らしいですが、韓国戦ではイグノの平凡なミドルシュートをポロリってやってしまったり、アルジェリア戦では、FKからのクロスに飛び出しながら、触ることができずゴールを許してしまったり。ユニの色や風体も含めて、ついつい、「なんだ、偽ノイアー!?」と思ってしまったのはワタクシだけでしょうか?