谷澤達也と佐藤勇人〜千葉vs岡山(3月29日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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このところ、札幌ドーム、藤枝市総合運動公園サッカー場と、続けざまに慣れないところで観戦していたので、フクアリに来ると、少しホッとします。

 

 

■前半

 

のっけから肉弾戦でしたね〜。選手が倒れまくっていた。例えば、かなり早い時間帯に、なんだかバックスタンドから見て遠いサイドで選手が倒れている。岡山の右サイドですから、「加地かな? 少し負傷を抱えているって事前情報だったし」とか思ってたんですけど、実際はボランチの渡邊。ジェフも岡山もガテン系ってイメージじゃないので、どうしたんですかね。レフリーの影響? その後も押谷が何やら倒れ込んでましたし。

 

 

岡山は倒れ込むパターンでしたけど、ジェフは出血するパターンでした。多分、押谷が倒れたときに返り血を浴びたのでしょうか、佐藤勇人が出血止めバンドをして、ピッチに戻ってきました。いつの間にピッチの外に出ていたんだ? 渡邊が倒れたとき、かつてジェフに所属していた岡山の伊藤と旧交を温めている場合じゃなかったぞ。それから、よくわかりませんけど、気がつけば森本も出血していたらしく、颯爽と止血バンドを巻いておりました。

 

 

そんな、激しいバトルとなった一戦は、基本的にジェフ優勢で進んでいたと思います。その要因は森本にボールが収まること。森本ってボックスストライカーという印象があったんですけど、ロンドン五輪のときの東みたく動きながら、ボールを足下に収めるなんてオシャレなこともできるんですね。それから、右のウイングで先発していたペニチュクにも収まってました。この選手はガタイが隆々ですから、ターゲットとして頼りになります。

 

 

押され気味とはいえ、岡山もなんだかんだで悪くなかったですよ。特に3トップだけで完結させるカウンターなんかは、見ていても流麗でしたし。無駄なく効率的にボールを前まで運び、シュートまで持っていく。ショートカウンターはジェフの関塚さんがお手のものとしていますけど、なかなかどうして、長澤ファジアーノも隅に置けない。まぁ、ショートカウンターが発動していたのは、岡山のプレスもさることながら、ジェフに繋ぎのミスが多かったからでもありますけどね。

 

 

■後半

 

この試合、岡山で最も目立っていてのはGKの中林かもしれません。別にファインセーブを連発したわけではありません。いわゆる珍プレーが多かったのです。例えば前半のこと。ペナルティーアークへと出されたボールに相手アタッカーより早く反応して飛び出したはいいが、勢い余って、遠目には「エリア出たよね? ハンドだよね?」ってなったり。あれはボールを押さえたままエリ外まで滑り出していたように見えたなぁ〜。

 

 

もちろん、サンフレッチェでも一時期はレギュラーを張っていたくらいの名手ではあるんですけれども。キックとかは不安定ですよね。ゴールキックが直接、相手のスローインになっちゃったり、挙げ句の果てには、パントキックを豪快に蹴ったら、味方である渡邊の後頭部に至近距離で直撃させてしまったり。ああいうのは、大丈夫なんでしょうか? 不意を付かれているはずなんで、当たりどころが悪ければ脳震盪とかにならないのかしら??

 

 

そうやって岡山が中林劇場を開演させた以上、ジェフとしても劇場を開かないことには引き下がれません。そう、ジェフが誇るのは、ご存知、谷澤劇場です。前半から早速、ペナルティーエリア内で倒されたように見えながらも、PKを取られることなく流されてましたよ。スタンドからは微妙なところ。実際にPKだったように見えなくもなかったけど、日頃の行いってヤツでしょうか。後半には顔パンチされた疑惑もありましたが、こちらはいつもの日頃の行いでしょう。

 

 

ただ、谷澤劇場は、コミックショーだけでは終わらないのですよ。ちゃんと、正統的なスーパーショーも披露するのです。そう、谷澤のスーパーショーとは、それは変態キープです。谷澤の場合、「変態」はホメ言葉。この日の谷澤は良い谷澤。無双レベルのキープ力で岡山守備陣を翻弄し、後半はジェフのハーフコートゲーム状態に。そして、ショーはクライマックス。谷澤さんが大仕事をやってくれました。変態キープからの変態ドリブル、そして、変態クロス。ファーで待ち構えていた金井にピタリと届き、決勝ゴールが決まりました。

 

 

 

■日本代表への推薦状

□推薦者

佐藤勇人

□推薦理由

ここ数年の佐藤勇人って、アンカーとかで使われていましたよね。「いやいやいや、佐藤勇人が輝く場所はそこじゃないでしょー!」ってなもんで。やはり彼の場合、若き時代に阿部とWボランチを組んでいた頃のように、縦横無尽に走り回ってこそ、その良さが出る。にもかかわらず、年齢的成熟によりプレースタイルに幅が出たとはいえ、バランサーに終始せざるをえないような役回りを、ジェフに復帰してからは担わされ続けてきた。

 

 

そんな、ややもすれば燻り状態にあった佐藤勇人が、今シーズンになって、突然思い出したかのように走り回ってますね。持ち前の嗅覚が攻守に渡って復活していた。攻めては、スルスルスルっと前線を追い抜いていき、シュートを打ちまくり、守ってはあっちにも勇人、こっちにも勇人状態。おそらく関塚さんの戦術との相性が良いのと、パウリーニョとの関係が整理されているってことの効果なんでしょうが、代表に絡んでも不思議でないくらいのハイパフォーマンでした。代表監督、オシム系みたいですし。