ネイマール負傷についてアレやコレや結果論的に語ってみる【ブラジルvsコロンビア】の周辺をウロウロと…★ワールドカップ各試合を振り返る★

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■ブラジル 2 vs 1 コロンビア[WC準々決勝 07月05日]

前半の7分にブラジルが先制点を挙げます。セットプレーからチアゴシウバ。「男の子は泣いちゃいけません」ってブラジル国民に絶賛叱られ中らしいですけど、やれば出来る子なのですね。さすがはキャプテン。「漢」と書いて「おとこ」です。それにしても圧巻の雰囲気でしたね。これぞホーム、これぞ王国、これぞブラジル。サッカーを知っている観客が360°全てでブラジル代表を応援している。サッカー文化の成熟度を思い知らされます。

 

 

今大会のブラジルは、ドイツに負けるまでは、「ブラジル代表史上初めて、攻撃力を守備力が上回っているチーム」と評されていましたが、その鉄壁さは、日本代表をペンペンにしたコロンビアの前にも立ちはだかる。ブラジルの守備が目立つ前半戦となりました。そして同時に、南米対決だけあって、最終的には「組織vs組織」ではなく「個vs個」という印象が強烈に残る前半戦にもなりました。状況をドリブルで打開しようとするシーンが非常に多かった。

 

 

後半に入りコロンビアはアドリアンラモスを投入し、状況の打開を図りますが、劇的に事態が変わるということはなく、後半に入ってもまずはブラジルがペースを掌握します。そうして巧みに試合をコントロールしたブラジルが後半の22分に追加点。直接フリーキックをダビドルイスが突き刺しました。FKを叩き込んでゴールを奪うセンターバックか。。。つまり、「ダビドルイス=槙野智章」ということで宜し・・・くなさそうですね、たぶん。

 

 

しかし、コロンビアは名将ペケルマンに鍛え上げられた規律あるチーム。ブラジル相手に2点のリードを奪われても浮き足だったり、ヤケになったり、シュンとなったりなんてしません。前半から変わらず、淡々と、かつ、野心的に縦に速い中央突破を仕掛け続けます。そして、それが花開いたのが後半30分過ぎ。ハメスロドリゲスのスルーパスからPKを奪うことに成功。ハメスロドリゲスがプレッシャーをはね除け1点差に追い上げました。

 

 

結局、ブラジルがそのまま逃げ切りましたが、試合の終盤は後味が悪くなってしまいましたね。ネイマールが相手選手と交錯して負傷退場してしまいました。この試合、特に後半に入ってからは、前半以上に「1対1のシバき合い」といった雰囲気が強くなって、互いの攻撃を互いの守備陣がファールで止める、あるいは、ファールを奪われたアタッカーが相手のカウンターをファールで止めるというシーンが続出しました。全てのプレーがファールで止まるといって過言でなかった。

 

 

さすがは南米同士のガチンコ勝負ともいえるのですが、カラダの線の細いネイマールには厳しい展開となりました。結果論的にいえば、2点のリードを奪った時点で、体力の温存も兼ねて、荒れた試合展開を避けるべく、早めに交代させるべきだったような。ただ、そうやって論理的な采配をするにはネイマールの存在感は大きすぎたのでしょうし、スコラリは、どちらかと言えば親分肌ですからね。「いき」じゃない采配で士気が低下するリスクを避けたかったのかもしれません。いずれにしても、勝って苦境となったブラジルのベスト4進出となりました。