日韓に共通する弱点についてアレやコレや見直してみる【韓国vsベルギー】の周辺をウロウロと…★ワールドカップ各試合を振り返る★

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■韓国 0 vs 1 ベルギー[WCグループH 06月27日]

韓国が3戦目に置かれた状況は日本と同じ。すなわち、「少しでも多く点を取って勝つしかない」。そうなれば韓国は攻めるわけです。また、さすがに3戦目となればWCという舞台にも慣れてきたのでしょう、おそらく「これが韓国の普段着です!」というサッカーを展開します。それに対しベルギーは、まずはしっかり受けきって失点しないようにする。そこからミララスメルテンスの機動力を生かして、個で突破していこうというイメージ。

 

 

で、前半も30分を過ぎる頃には、ものの見事に韓国はベルギーに見切られてしまいました。「韓国、危うし!」ってモードになったんですけど、そこでぼた餅が棚の上から落ちてくる。韓国的には僥倖のようなレッドカードでデフールが退場してくれました。点を取って勝たなければならなくて、かつ、相手が1人少なくなりましたので、当然の戦略として、韓国は攻撃の枚数を増やしてきます。後半開始とともにハングギョンに代えてイグノを投入。

 

 

対するベルギーもヤヌザイメルテンスに代えて、オリジとチャドゥリを同時投入。少ない人数でシュートまで持ち込める選手を増やします。そして、そのビルモッツ采配がズバリ的中、前線のタレントが試合を動かします。フェライニを中心としたカウンターが防がれたあとすぐにボールを奪い返すと、オリジがキープ&ターンからシュート。いったんはセーブされましたが、その跳ね返りを上がっていたフェルトンゲンが詰めて、1人少ないベルギーが先制しました。

 

 

これで、ますます韓国は追い込まれました。先制されて以降も攻撃のポーズは取り続けるのですが、一つ一つのプレーに対する緊張感というか、前向きさといか、そういった部分が明らかに減退してしまいました。「どうにもこうにも・・・」ってムードが濃厚に。上手くいかなかったですねぇ、韓国。肝心なところでのクロスがアバウトだったっりして、最後までベルギーの腰を引かせることが出来ませんでしたし、力の差を見せつけられました。

 

 

 

というわけで、韓国が必死にもがきまくった一戦となりましたが、そのような韓国のアグレッシブさに対するベルギーの対応を見ていると、どことなくコロンビアとかコンフェデでのブラジルの日本対策を思い出してしまう。似ているんでしょうねぇ、日本と韓国。南米みたいに「人生をゆるく楽しもう」って感じでなければ、欧米人みたく「ライフワークバランスを大切に!」という合理性もない。大切な場面では、「ひたすら生真面目に」「ひたすら真っ直ぐに」って精神状態になってしまうのでしょう。相手からしてみれば、足元を掬うには打って付けとなる。

 

 

ついでに言えば、1人少ない相手にゴールを奪えない後半を見ていると、今度は、ギリシャの日本対策を思い出してしまいました。一生懸命に攻めているんですよ、シュートも撃っていますし。でもね得点の気配が漂わないのですよ。なんと言うんですかね、どうにもツボが押さえられていないというか。このあたりは歴史の違いに帰結させるしかないのでしょうか。せいぜいプロリーグが発足して20年ちょっとしか経ってません。当然といえば当然なのかもしれません。