ベルギーとロシアの結節点からアレやコレや日韓大会とちょい昔のジェフを思い出してみる【ベルギーvsロシア】の周辺をウロウロと…★ワールドカップ各試合を振り返る★

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■ベルギー 1 vs 0 ロシア[WCグループH 06月23日]

わりと面白い戦いでしたよね。まず、ロシアが立ち上がりから良かった。緊張からか初戦では鈍重な動きが目立っていましたけれども、この試合ではアタッカー陣のフットワークが軽やかで生き生きとしていた。対するベルギーもスタメンのラインナップをいじってきて、初戦で活躍した面々を並べてきた。なかでもメルテンスの突破力が目を引きました。何度となくカウンター気味にドリブル突破を繰り返し、ロシア守備陣をきりきり舞いにしていました。

 

 

ベルギーは単騎でどうにかできてしまう選手が前線に揃っていることもあって、それほど攻撃に人数をかけない。逆にロシアは丁寧にサイドアタックを繰り返しますから、なんとなくロシアの方がペースを握っているように感じられる前半戦となりました。ベルギーが状況を打開しようとすれば、さしあたり前線に起点を作ること。初戦同様、ルカクが完璧なる行方不明状態でしたので、まずはそこの修正。オリジを投入します。ちなみにルカクが22歳でオリジは19歳だとか(ともに当時)。

 

 

ただ、それでもベルギーのペースは上がらない。というか後半も前半と同じようなサッカーをしている。すなわち、ボールを奪うやスペースにボールを出し、あとは前線のタレントの個に託すというやり方。コンビネーションという概念はあまり伝わってこない。それでも後半も30分を過ぎる頃には、ロシアの運動量や集中力が落ちてきて、またフェライニターゲットマン的に使うことで一気に波状攻撃モードに持ち込み、最後はオリジが決勝ゴールを突き刺しました。

 

 

 

といわけでベルギーが強いのか弱いのかよくわからなくなってしまった一戦となりましたが、このマッチアップ、地味に超因縁ですね。といっても、両チームの当事者にとっては大したことではなく、日本人目線では、ですけどね。なんといっても日韓大会で日本代表が初戦と2戦目で対戦した相手。気がつけば、2002年から干支でいうところの一回りしたんですねぇ。そりゃ、「オリンピックでベスト4で終わった関塚監督には責任がある」なんて意見が平然と出回ったりするようになるはずだ。一回り前のあの頃はWCとか五輪の本大会に出るだけで快挙だったんだけどなぁ。

 

 

日本目線を外して両チームに何らかの結節点らしきものを探るとすれば、ベルギーのアンカー、6番のヴィツェルでしょうか。この選手、ゼニト所属なんですね。ロシアリーグの強豪で、ロシア代表にも多くの所属選手がいるチーム。そんなヴィツェルは背格好とかアフロのところとかがフェライニに激似。かつてジェフの試合を見ていると、遠目からは田中佑昌ケンペスの見分けがつかないという現象が頻発していましたが、ヴィツェルフェライニも、そういう関係性ですね。