「両指揮官のキャラクターが出ていた。」ってな試合【日本vsヨルダン】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本 2 vs 0 ヨルダン[アジアカップGL 01月20日]

序盤から日本のリズムは良かったですよね。なかでも幻のゴールに終わりましたけど、乾がシュートを突き刺したシーンなんて、ザック時代でも見られなかったような連動性。そりゃ松木さんもゴール取り消しに対して絶句するってもんです。このシーンは幻になりましたけど、乾は今大会好調を維持してますね。先制点も起点は乾でしたし。乾のラストパスに岡崎がシュート。跳ね返されたところに本田が走り込んでキッチリと詰めました。グッドゴール。

 

 

それにしてもヨルダンはラフでしたねぇ。アジアカップでラフとなれば、ジーコの時の中国大会を想起するわけですけど、この日のヨルダン代表は往年の中国代表を彷彿とさせた。そこ以外の部分においては、ピッチ上のポジションバランスなどを見ても、それなりに規律の取れたモダンなチームっぽかったんですけどね、残念。とはいえ、松木さんが、森重へのラフプレーに関しては不可抗力ということを認めていて、ちゃんと「それはそれ、これはこれ」という思考力があるんだなぁと見直せたのは不幸中の幸い。

 

 

後半開始とともに交代カードを2枚同時に切ってきたヨルダンが、少し攻撃への圧力を高めます。時間帯によっては日本も受けに回ってしまい、酒井高徳がカラダを投げだしてシュートブロックするような場面もあったりして。ただ、日本もすぐに修正。特に清武が投入されてからは、岡崎が流れたりして、全体が極端に右に寄って、本田がCFっぽく真ん中に構えるみたいなカタチを作りつつ、ポゼッションを高めます。それにともなって前政権からの遺産たるパスワークも冴えはじめました。

 

 

そんななかで、1人リズムに乗れなかったのが香川。厳密にはリズムには乗れていたんですけど、チョコチョコとヘンなキックミスとかがある感じ。「なんだか、今ひとつ」って雰囲気があって、「おや!? 香川がブレーキか??」とか思ったんですけど、清武と武藤が救ってくれましたね。清武のエレガントなスルーパスから武藤が独走。ピンポイントで折り返したところに香川が走り込んで、ダイレクトで決めました。悪戦苦闘中の10番も、これできっかけを掴んでくれることでしょう。

 

 

 

ところでアギーレって、あの濃紺の格子柄スーツが好きですよね。どっちでしょうかね。すごくオシャレで、洒脱を追求した結果たどり着いた格子柄なのか、ファッションに無頓着でアレしか持っていないのか。何にせよ、勝負服なのでしょう。そんなスーツには頑固居士なアギーレさんですが、采配は相変わらず柔軟。乾がイエローを貰うと、すぐさま清武へとスイッチする。これが本田や香川であっても退かせたかどうかにも興味津々ですけど、とにもかくにもフットワークが軽いですよね。

 

 

対するヨルダンの指揮官はウィルキンス。「ウィルキンソン=オーストラリア代表」ってイメージが強いのでご当地の方かと思いきや、英国紳士で代表キャップも盛りだくさんとのこと。なるほど、欧州出身者の指揮官だけあって、フォーメーションを確認しやすいバランスがピッチ上で表現されてるはずだ。ちなみにフォーメーションは完全な433(4312?)。特に前半は「2人のインサイドハーフ+アンカー」というより、トレスボランチに近くて興味深かったです。