「大学サッカーって、こういう世界なのね。」ってな試合【インカレ決勝】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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流通経済大学 1 vs 0 関西学院大学全日本大学サッカー選手権決勝 12月21日]

非常に構図の明確な試合でしたね。関学は、テクニカルにショートパスを繋いで、流麗に中央を崩していこうとするスタイル。一方の流経は、往年の駒澤大学を彷彿とさせるようなキック&ラッシュ。スペースにボールを放り込んでいくサッカー。まことに対照的。そして極端。先般の選挙に例えるならば、小選挙区の有力候補が次世代の党と共産党の2人だった、みたいな。イデオロギーイデオロギーのぶつかり合いといった様相を呈しておりました。

 

 

それにしても流経の選手たちは、「本当にサッカー選手なのだろうか?」ってくらいにゴツいカラダをしていましたね。まるでラグビーの選手のよう。そのフィジカル的な圧力が少しずつ関学を追い詰めていきます。ハーフタイムを迎える頃には、どちらかとうと関学ゴール前が忙しい展開に。ところが、後半に入ると、今度は流経のゴール前の方が忙しくなる。こういうところ、ハーフタイムを挟んで趨勢が一変するところなどをみていると、球技は生き物だということを再認識いたします。

 

 

で、試合は生き物なので、後半の25分頃には再び状況が変わる。圧倒的なデカさゴツさを誇る流経が、コーナーキックなどのセットプレーで、そのストロングポイントを生かすようになり、決定的なチャンスを量産するようになります。そうやって精神的な余裕は失われると、関学はクリアの正確性を欠くようになってしまう。試合は再び流経のワンサイドに。後半42分、流経の江坂がミドルシュートを決めて、決勝点を奪ったのも、流れ的には必然でした。

 

 

 

この試合は、ワタクシ的ホームスタジアムである西が丘を舞台としたのですが、見慣れているはずの西が丘のバックスタンドの光景がとても異様でした。みんながみんな黒色の服を着て、等間隔に行儀良く座っている。Jリーグ開催時には絶対に見られないビジュアル。きっと大学の関係者だと思うんですよね。名門私立大学にはオフィシャルスーツがあったりしますし、体育会には体育会としてのドレスコードがあるらしいので、そういう人々がバックスタンドの多数派を占めていたのでしょう(時節柄たまたま黒のダウンコートをみんなが着ていただけかもしれませんが)。

 

 

試合前にカメラがゴール裏で応援席しているサッカー部員(部のウインブレを着ている)を映していて、「あ、これくらいの数か。」とか思ったのですが、実は揃いのウインブレを着て応援できるのも、すでに選ばれた精鋭だけに許された特権なのだろうか。ともあれ、「たまたま散歩がてら観に行って、うっかりバックスタンドに座ってしまって、四方八方を大学関係者の集団に囲まれてしまったら・・・」と考えると、思わずゾッといたしま