日テレの実況アナに対してアレやコレや苦言を呈してみる【ACL決勝1st】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

■ウエスタンシドニー 1 vs 0 アルヒラル[ACL決勝1stレグ 10月26日]

実況でも強調されていましたが、中東ではずっと名門として強かったアルヒラルと、「小野伸二がプロフェッショナルとしての手本を示した」みたいなことをいわれる新興のウエスタンシドニーとの対決ということで、構図としてはウエスタンシドニーアルヒラルに挑戦するといったようなイメージ。実際に試合は圧倒的なアルヒラルペースで進みます。中東のチームがポゼッションするというのも、ナショナルチームではなかなか見られない光景ですよね。

 

 

ちなみにウエスタンシドニーがホームの試合で、そのスタジアムはイギリスを宗主国とするからか、フットボールの専用スタジアム。ただ、メインとバックスタンドは2階席までありながら、傾斜が異様になだらかなんで、見やすいのかどうかはいささか微妙。とはいえ、そんなことお構いなく、スタジアムには360度、全てが赤色のレプリカユニに覆い尽くされていました。で、その大歓声に押されてか、後半になるとほんの少しですが、相手SB裏を突く感じで、ウエスタンシドニーも攻撃を仕掛けていくようになります。

 

 

というか、前半に少し飛ばしすぎたらしく、アルヒラルの運動量が落ちて、スペースを与えすぎましたね。全体的に細やかなボールタッチにも乱れが出てきていましたし、チアゴ・ネービスとか。で、そういう流れの変化を感じたのでしょう、ウエスタンシドニーポポビッチ監督はオーストラリア代表にも選ばれている切り札のユーリッチを投入し、そのユーリッチが先制点をあげました。ゴレッチのピンポイントクロスに飛び込んだスキルフルなゴールでしたね。

 

 

そして、先制するとウエスタンシドニーポポビッチ監督は迷わずスピラノビッチを投入し、逃げ切りモードへと舵を切る。えぇ、えぇ、あのスピラノビッチですね、浦和にいた。怪我明けだったらしく、この時間に登場。そして残り10分となったところで、ホームサポーターは一気にクロージングモードへ。なかば儀礼化した演出の応援パターンが繰り出され、スタンドから繰り出される「蛍の光」的攻撃に追い立てられたアルヒラルはフィニッシュの正確性を喪失し、ウエスタンシドニーの軍門に降りました。

 

 

 

そんなわけで、若干ながら形状に違和感のあるスタジアムだったのですが、このスタジアムの名称は「パラマタ・スタジアム」で、実況アナさんの情報によると「ウナギの寝床」という意味らしい。・・・、いや、だめでしょう、その和訳。同じくここのスタジアムをホームとしているラグビーのクラブは日本語にすると「ウナギ」を愛称としていて、すぐ脇には川が流れているとのこと。つまり、「ウナギの多い川の側」「ウナギが寝ている川沿い」といった含意のスタジアム名だと推察されるわけですよ。

 

 

例えば、簡単に調べてみたところ北海道のサロベツは、アイヌ語で「アシの多い川」を意味する「サルオペツ」から来ているらしいですが、この「パラマタ・スタジアム」も、多分そのパターンの名前ですよね。でもね、日本語で「ウナギの寝床」といったら「ウナギがたくさんいる場所」ではなく、「細長くて狭い場所」という意味の慣用句なわけです。基本的な意味合いが違う。そういう相違を無視して「日本語ではウナギの寝床という意味です」なんてアナウンスしたら、誤った理解を日本人サッカーファンに植え付けなかねない。宜しくないですねぇ。