マリノスの構造的欠陥についてアレやコレや解決策を考えてみる【マリノスvsセレッソ】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

■横浜FM 0 vs 0 セレッソ大阪[J1第30節 10月27日]

両チームとも今シーズンは期待に応え切れていない状況。しかも横浜FMはボランチに怪我人が続出し、セレッソも柿谷が移籍し、フォルランと山口は故障離脱中となれば、互いにチーム全体に迫力というか、ダイナミズムを欠いてしまうのも仕方ない。前半は、ホント、得点の芳香を感じさせるシュートシーンが少なかった。斎藤学の仕掛けが散発的に目立っていましたけど、それも必然というより偶発性に依存しているような印象も強かったですし。

 

 

ともに決定打には欠く展開だったんですけど、どちらかというとポゼッションはマリノスマリノスが低い位置でボールを右へ左へ流しつつ、縦に入れる、縦に入れるとセレッソに奪われ、奪ったセレッソセレッソで、カウンターに移っても、なかなかかたちを作れない、そんな無限ループのままハーフタイムへ。後半に入ると、セレッソもファイティングポーズを取り直し、例えば山下のポスト直撃のヘディングシュートや、丸橋のミドルシュートで横浜ゴールを脅かします。

 

 

後半に、多少ながらもセレッソが盛り返した要因は、端的に言えば「SBが攻撃参加するようになったから」。では、なぜそれが可能になったかというと、中盤でボールを持てるようになったから。ではでは、なぜ持てるようになったかといえば、おそらくボランチの縦関係をより明確にして、キムソンジュンの位置取りが高くなったからでしょうか。とはいえ、それも一時的な現象。その後はマリノスの藤本のダイビングヘッドをキムジンヒョンが左手一本で防ぐシーンなどもありましたが、スコアが動くことなくタイムアップとなりました。

 

 

 

そんなわけで、どうにも「血湧き肉躍る」感に欠いた1戦となったわけですが、注目されたのは横浜の中盤。横浜の中盤にはフリーマンが2人いるのですね。1人は中村俊輔で、もう1人は斎藤学。後半に顕著でしたが、マリノスは守備時、俊輔がサイドなどに流れて「44」っぽい形になったりする。で、1トップと斎藤の2人が残ることになりますから、多くの時間帯において斎藤は2トップの一角のように動き回る。左のウイングとしてのスタートポジションにはあまりいない。

 

 

さらに、もう1人のフリーマンが俊輔。前半の俊輔は4231のトップ下でパサーとして機能。ただ、斎藤はあっちこっちにいるし、藤本淳吾もパサー。そのなかで俊輔も飛び込むというより貰いに下がるので、構造的に1トップが孤立してしまいます。後半に入るとパサーというより司令塔にグレードアップしたゲームメークを見せていましたが、兵藤がボランチに入っているのであれば、藤本淳吾ではなく端戸を先発させた方が、ゴール前の迫力が出たかもしれません。