アジア大会における、なでしこジャパンの周辺をウロウロ振り返る

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惜しくも準優勝に終わったアジア大会。この大会は地上波でも多くの試合が放映されましたので、それらを通じて感じたいろいろを書きます、の前半。

□中堅の存在感

この大会を通じて印象に残ったのは、なんといっても中堅選手たちの存在感。具体的には阪口・岩清水・川澄あたりが、すっかりチームに安心感を与える存在になっていましたね。それから高瀬や中島や有吉なんかも、いまやバリバリの中心選手。4年前には“澤依存”が危惧されいたわけで、世代交代は着実に進んでいるように思います。なんでもかんでも一足跳びに駆け出しの若手集団へと切り替えることだけが世代交代ではない。猶本に過度な期待をかけずにすんでいるところに健全性を感じます。

 

 

ともあれ、今大会における実質的な主力は宮間を除けば、川澄・中島・高瀬といった面々。実際に、けがの高瀬はともかく川澄とか中島はターンオーバーによるお休みも少なかった。ちなみに、これらの選手はINACに所属している。今シーズンは低迷していて、その要因として、多くの主力選手が海外移籍してしまったことなどがあげられていますが、それでも、なでしこの中心的選手がこれだけいる。にもかかわらず、今シーズンのていたらく。前田監督の凄さを改めて認識させられますね。

 

 

□中堅の定義

 

ところで、何戦だったか忘れてしまいましたが、実況の土井さんが「ベテラン川澄」なんてフレーズを発していました。そうかぁ、川澄への形容詞が、いまや「ベテラン」なのかぁ。4年前はシンデレラ扱いだったのになー。ガラスの靴の行方はどうなっているんですかね。でも、川澄って、まだ29歳なんですよね。女の人の方が肉体的なピークは若いときにくるらしいので、男子サッカーでは32歳くらいの位置づけなんですかね。ともあれ、まだ「ベテラン」はないだろう、と。

 

 

「The 中堅」という印象なのは阪口夢穂ですかね。ベレーザでもそうなんですけど、この人の圧倒的なフィジカルって、ホント、凄いですよね。というか、今回選ばれた面々を見ていても、佐々木さんは全体的に「最低限のフィジカル的な強さを持っていること」を選出の前提にしているふしがなくもない。確かに、例えばベレーザで、ぶつかり合いに勝てるのって、岩清水・阪口・有吉くらいですからね。メニーナ育ちのちびっ子たちに未来はあるのだろうか。。。

 

 

□若手について

今大会で初めてレギュラー的な地位を与えられた選手たちにも触れておきましょう。まずは得点力も示してくれた長船。この人、美人ですね。今回は鮫ちゃんがいなかったですし、愛しの小原由梨愛も不在でしたし、“オレの原ちゃん”が抜擢されるようなこともなくて、ややもすればモノ寂しかったんですが、その穴を見事に埋めてくれました。クールビューティ系。涼しげで整った顔立ちは近賀を彷彿とさせます。なんなら右サイドバックにコンバートしたらどうですかね。えぇえぇ、ナンセンスですね。

 

 

それからもう1人。増矢ですね。こちらはビジュアルなんて邪道な切り口ではなく、プレーの質から。この選手の、動きながらボールを受ける滑らかさには一見の価値がありました。まだまだ、はまったときにしか発動されない憾みはあるんですけど、ヌルヌルヌルとボールを受けて巧みにカラダを入れ替えますし、トラップからの動きがとても柔らかい。パンチ力もあって、下半身も安定している。イメージ的には大久保嘉人みたいなイメージ。よっくんばりの出世を期待したいところです。