宮間の苦闘についてアレやコレや考えてみる【日テレvs湯郷】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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日テレベレーザ 2 vs 0 湯郷ベルなでしこリーグ 10月05日]

大雨ですからね、テレビで見ているワタクシとちがって、選手も観客も大変そうですよね。メインスタンドから見て向こう側、たぶんピッチサイドシートだったんだと思いますが、そこで見ていた乗客の皆さんが不憫でなりません。ポンチョではなく、上下セットアップのレインコートを配布してあげてください。なんてことで頭がいっぱいになっていた前半の序盤は、ベレーザがペースを握ります。若干、ベルも押し戻しましたが、全体としてはベレーザのイニシアティブ。

 

 

そうして前半の25分くらい。清水が籾木にパスを預けると、籾木はそのまま縦へと突破。サイドを崩したところから完璧なクロスを放り込むと、飛び込んだ隅田が、綺麗にシュートを突き刺します。悪コンディションをものともしない小気味よいゴールでした。日テレは、さらに40分過ぎに阪口のミドルシュートで突き放す。2223歳の頃の梶山を彷彿とさせるような豪快なミドルショット。キーパーは呆然とするしかない、これまたファインゴールでした。

 

 

前半の45分間は、ベレーザの良いところばかりが目立って、ベルはなかなかチャンスの糸口をつかめずにいました。散発的には2トップを走らせてからベレーザゴールに近づくってシーンもありましたが、どうにも歯がゆい展開。そこで、後半の頭から湯郷は志布木を投入して打開を図り、連続してコーナーキックのチャンスを作るなど、盛り返そうと奮起します。その迫力に思わずベレーザSBの清水なんかは“薄幸の美少女”みたいな愁いを帯びた表情になってました(単に大雨でそういう顔になっていただけですけど)。

 

 

ともあれ、とはいえ、「前半に比べてがらっと流れが変わる」というようなこともないまま時計の針は進むなかでも、雨が降り続いていましたので、水たまり感は倍増していきます。そうすると、場所によってボールが“バシャッ”と止まってしまったり、思いの外ちゃんとバウンドしたりっていうんで、そこの複雑さというランダムさ加減に両チームとも、なかなか対応できない。それでも、どうにかこうにか攻撃のカタチを作れていたベレーザがペースを握ったままタイムアップとなりました。

 

 

というわけで湯郷の完敗となった一戦でしたが、敗因はお天気ですかね。湯郷のサッカーって、けっこうシンプルな縦ポンですよね。その縦ポンの出し手が宮間なので、尋常でなく精度が高いんですけど。ただ、肝心要の宮間が苦労していました。あれだけ雨が降っていたら、ボールが重くなります。男子でも苦労するところ、女子ですからね。さしもの宮間も、ノーステップではそうそう長いボールは蹴れない。しかも、宮間クラスになると相手のマークも厳しくてステップさせてくれるほど余裕を与えてもらえない。こうなると湯郷としては厳しい。

 

 

一方のベレーザは、ピッチコンディションに負けることなく、“止める蹴る”の部分に乱れが少なかった。同じ時間にワタクシが生観戦していた町田や鳥取の選手たちに比べても、乱れの少なさは際立っていたと思います。それだけ技術的な裏打ちがしっかりしているのか、それとも、野津田に比べてるとまだ大和のピッチコンディションはマシだったのか。あるいは男子に比べて女子はボールを丁寧に扱いますから、そういうスタイルの差が出たのかもしれませんが、ともあれ、“止める蹴る”の差が、そのままスコアの差として発露した試合となりました。