FC東京サポーターの満足度についてアレやコレや羨望の眼差しを向けてみる【FC東京vs徳島】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■FC東京 4 vs 0 徳島[J1第25節 09月23日]

キックオフから直後からハーフコートゲームでしたね。どれくらいハーフコートゲームかというと、年初のソチオリンピックの時に引退か現役続行かを問われて答えて微妙に流行語チックとなった浅田真央ちゃんの「ハーフ・ハーフ」くらいハーフコートゲーム。最近になっても、ときどき真央ちゃん、「ハーフ・ハーフ」って言わされてますよね。それくらいのハーフコートゲーム。リアリストなのか、過剰反応なのかはわかりませんが、ともかく徳島は弱者の戦術で勝ち点を狙います。

 

 

それでも東京は徳島を攻略します。徳島の攻撃をカットした武藤が持ち上がると羽生にパス。羽生はワンタッチでエドゥに展開。そこからエドゥのドリブルが発動。ゴリゴリゴリと徳島陣内に押し込んでいき、シュートチャンス。ここで焦って撃たずに、フリーの河野にラストパスを送り、あとは河野が決めるだけ。ごっつぁんゴール。4人の選手の持ち味が発揮されたゴールともいえますし、徳島の守備のしたたかさ不足が露呈したゴールともいえます。

 

 

後半に入ると、早々にエドゥがPKを獲得。それを自らキッチリ決めて徳島を突き放しました。それにしてもエドゥ、よくシュートを外しますよね。谷澤ほどではないにしても、ズッコケ感が否めない。この試合でもフリーでJAXAばりに宇宙開発事業に従事したり、絶好の1対1で、シュートコースに何故か謎の走り込みを敢行した武藤とかぶってしまったり、なんとも“もってない”。しかし、そんなエドゥもここで、ようやくゴールを決めてくれました。

 

 

こうなると、徳島は厳しい。真面目に攻めなくてはならなくなる。小暮と那須川を投入し、両WBで先発したアレックスと大崎がツーシャドーにスライド。果たしてこれは攻撃の強化だったのだろうか、守備の立て直しだったのだろうか?? 逆にセーフティーリードを得たFC東京としては今シーズン磨きをかけてきたゲームコントロール術を駆使します。もはや無理には攻めない。前線の選手はアタッカーではなくファーストディフェンダーへとモードを切り替える。

 

 

そうやっているうちに、武藤が独走したりするんですよ。そして独走のままシュートを決めたりするんですよ。FC東京サポーターとしてはおあつらえ向きの展開。ここからはひたすらFC東京サポーターにとってのおあつらえ向きが続きます。まずは梶山の投入。羽生が最後まで存在感を示す。そしてユース所属の佐々木が出場機会を与えられる。後半のロスタイムには、不調をかこつていた千真に待望の今シーズン2ゴール目が生まれたり。お祭りでしたね。

 

 

そんなわけで、すっかり「弱者」の立場でサッカーをしてしまっている徳島相手に貫禄の勝利を収めたFC東京。相手がポゼッションを放棄していたので、「リアクションサッカーのFC東京としてどうするのかな?」と思ってみていたのですが、カルチョの伝道師によるチームは、それでも攻撃に手数をかけない。無駄なパス回しはしません。必ずアシストくらいまではいって、いったん相手にクリアさせた上で、もう一度、そこから縦への推進力を持ってなだれ込む。これぞイタリアのDNA。

 

 

それから、この試合についていえば、イタリアのDNAに加えてブラジルのDNAが発揮されました。だって、エドゥへのPK、あれ、シミュレーションでしょ。後ろからエステバンなり藤原が引っかけているように見えて、カメラで確認できる限り引っかかってない。GKの長谷川が前から激突しているわけでもない。そういう“巧者”ぶり、まさにブラジル人。ゆえに、この勝利はイタリアのDNAとブラジルのDNAとのコラボレーションによるものと評価されます。