降格候補を侮るなかれ〜栃木SCvs讃岐(8月3日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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■前半

序盤戦は速攻の応酬でしたね。栃木はどちらかというとショートカウンター気味で、讃岐は、それよりは少しロングカウンターっぽい感じにはなっていましたが、両チームとも、少ない手数でシュートまで生きましょう、というスタイル。栃木は前線に瀬沼と重松を並べた442だったでしょうか。対する讃岐は我那覇を頂点に堀河・古田でしょう小澤が2列目に並んだ4231というように見えましたが、まあ、陣形もだいたい同じようなイメージ。

ただし、対照的な面もあって、栃木は2トップと両サイドハーフが概ね固定されていて、自分の持ち場を守るような感じだったのに対し、讃岐の2列目は相当に流動的でした。小澤がFWっぽくなることもあれば、古田と堀河は頻繁にポジションを入れ替えていた。そのなかでも特に古田の技術は圧巻。札幌からレンタルされてきた期待のホープは噂に違わぬ推進力で変幻自在にボールを運び、讃岐の攻撃を牽引しておりました。

ちなみに、この試合、なんだか両チームにイメージのダブる選手が多くいました。例えば、両チームともCBの一角は長身の外国籍選手でした。すなわち栃木には持ち上がってのミドルシュートでスタンドを沸かせたドゥドウがいて、讃岐には終始プレーがラフだったロブソンが立ちはだかっていた。そして、その相棒は岡根と藤井、そう、ともに背番号3を背負った日本人ディフェンスリーダーですね。リーダーかどうかは知りませんけど。

前線に目を移すと栃木のCFは瀬沼で、讃岐のCFは我那覇でした。あの我那覇ですね。これまた、ともに9番を背負った大型日本人ストライカー。我那覇については、前半、「あとは蹴るだけ!」ってなチャンスでごっつぁんゴールを失敗してました。ただ、それで得たコーナーキックから岡村が思いっきり弾道の鋭いシュートで先制ゴールを奪いましたけれどね。ちなみに、岡村は25番を背負ったボランチで、対する栃木のボランチも小野寺という25番の選手。不思議な偶然。

■後半

後半開始とともに栃木は重松を下げて杉本を投入。重松については、あの重松です。FC東京で将来を嘱望された重松健太郎です。その重松、出来がすこぶる悪かった。なんというか、前半の30分だというのに、ヘトヘトになって、プレスもクソもなく、突っ立ってたり、トロトロ歩いていたり。出来損ないのメッシみたいな感じ。メッシ同様、体調不良というか、メディカル上の問題点でも抱えているんじゃないかと心配になるレベル。

なので、後半になって杉本が入ると、もちろん、1点追いつかなければならないってのもあるにせよ、一気に栃木が攻め立てる展開となります。ただ、この試合のポイントは、讃岐が攻められながらも、懐に刃を忍ばせていたことにある。セットプレーから混戦となって、最後は古田がリードを2点に広げるシュートを決めました。混戦といっても、讃岐が3本も4本もシュートを撃ちまくった末のゴールでしたから、栃木の守備はペンペンに崩されていたんですけどね。

この試合を通じて印象的だったのは、讃岐攻撃陣のミドルシュートに対する意識の高さ。「とにかくシュートで攻撃を終わらせるんだ!」というところの意思統一が見事でした。やることが整理されている分、迷いがない。迷いがないから思い切ってできる。そうするとプレーの精度も上がる。讃岐の選手たちのミドルシュート、けっこうシッカリとミートしていましたよ。シンプルにってのは、ホント、重要なんですねぇ。

どうも讃岐は鳥栖を1つのモデルケースとしているんですかね。後半の30分。まだ15分を残したところで我那覇と西野を交代。西野は、あの西野ですね。磐田とか京都にいた。なので、てっきりCF同士の交代かと思いきや、さにあらず。CBでの投入でした。ディフェンスを一枚増やして逃げ切りを図ったわけです。終盤、杉本に意地の1点こそ返されましたが、シッカリと逃げ切った。讃岐、なかなか強いですよ、この試合を見た限り。

■日本代表への推薦状

□推薦者

ジョイフル本田

□推薦理由

確か、ジョイフル本田って、筑波大学サッカー部のユニフォームスポンサーでしたよね。現在進行形か、過去のお話なのかは存じ上げませんけど。「本田」ってくらいだから、てっきり、スーパーカブを作ってる会社かと思い込んでいました。実際には「これぞ北関東!」と言わんばかりの大型ホームセンターだったんですね。「本田技研工業株式会社」「本田圭佑」に続く、第3の「本田」。せっかく宇都宮まで来たので、初めて立ち寄ってしまいましたよ。いやあ〜、デカい。デカすぎる。一度は言われてみたい言葉、それが「デカすぎる」。

そのジョイフル本田宇都宮店(無料バスで行ける)の2階にですね、「ブレストンカフェ」という、都内在住20年のワタクシでもビビってじまうシャレオツ瀟洒なイタリアン系のカフェがあるのですね。で、ジョイフル本田様、なんとプライベートブランドの地ビールをお作りになられていて、それを、ここで飲めるのですよ。そのためにやってきたのですよ。だから飲むのですよ。11:30から。グラスのエールと、ハーフサイズのアイリッシュだけですけども。でも、こういう経験をしておくと、「生きる意味って何ですか?」みたいな、ややこしいだけでどうでも良い悩みを抱えずに済むってもんです。