大榎体制の船出についてアレやコレや観察を決意してみる【FC東京vs清水】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■FC東京 4 vs 0 清水エスパルス[J1第18節 08月02日]

エスパルスは大榎新体制に移行して僅か数日。そうそうマジックめいたものが炸裂するはずもなく、序盤からFC東京のペースで進んでいました。FC東京は中断期間を経て、戦術家フォッカデンティのイロハが浸透しつつあるようです。というわけで先制点はFC東京。クロスのこぼれ球にPA内でポジションを維持していたエドゥがダイレクトボレー。ゴラッソが清水のゴールネットに突き刺さりました。いやぁ、パワフルで豪快な凄いゴールでしたね。

 

 

新生清水はゴドビ時代とイメチェンを図っているのか、少し、旧体制とはイメージが異なる攻め方をする。一言で表現するならば、「サイドアタックが、ほとんどない」ということになります。大前あたりがクロスを入れることはあるのですけど、なかなかそれも合わない。一方のFC東京も、お得意のカウンターからチャンスを量産しながらも武藤やら河野やらが、悉く決定機をフイにしてしまう。要するに互いにラストプレーの精度を欠く状態。

 

 

ただ、前半の40分過ぎに、それまでの汚名返上なのか名誉挽回なのか汚名挽回なのか名誉返上なのか、組み合わせがわかりませんけど、とにかく武藤がヘディングシュートを決めて追加点を挙げました。足だと決まらないのに。そして、この得点がFC東京アタッカー陣の肩の力を抜きました。ロスタイムにはお祭り男的な太田が直接フリーキックを叩き込んで、前半だけで3点目。“ウーノ・ゼロ”を実現できるチームですから、これはデカい。

 

 

後半に入ると、3点差を追いつくべく清水が前がかりに。村田の投入をサインに攻めまくる。ノバコビッチがシュートが枠にぶつかり、跳ね返りを高木が反応し、そのシュートも枠にぶつかるという寸劇が発生したりする。しかし、そこを結果的にしのげた東京はカウンター。エドゥが潰されたところを武藤がフォローし、勢いのままドリブル。深い切り返しでヤコビッチを振り切って、強烈なシュートをぶち込む。4点目。東京、調子が良いですね。

 

 

その後は両チームともに目まぐるしく選手を交代する。FC東京は違和感を覚えた説の羽生に代えて東。さらには河野と三田を交代させ442に。最後はエドゥから平山へとスイッチ。対する清水は、村田・石毛・高木善朗を投入。清水は清水でメッセージ性のある選手交代でしたね。ただし、それはこの試合におけるメッセージというよりも、大榎監督が今後のチーム作りにおいて誰に期待をかけているか、というところのメッセージ性。なので、この試合そのものは40のままのクローズとなりました。

 

 

というわけで、大榎体制の初戦はホロ苦い結末を迎えましたが、システムはシンプルな4231でしたね。トップ下には元10番の河井。前体制では便利屋っぽく使われていた選手ですが、新体制では彼の再評価が進んでいるのでしょうか。河井の起用法に象徴的されるように、初戦で様子見をしなければならないという要素もあったかもしれませんが、前体制とは違って、全体的に「適材適所」感の伝わりやすい配置でしたね。本田と六平という「潰し屋+レジスタ」なボランチコンビの組み合わせとか。

 

 

それから、河井に代えてトップ下に石毛を使ってきましたね。石毛も河井同様、加入初年はゴトビの寵愛を受けながらも、2年目以降は新しい選手に目移りしたかのように「ポイッ」まではいかないものの、大幅に出番を減らした選手。どうもゴトビさん時代の若手選手って、総じて「2年目のジンクス」に悩まされがちだったような印象があります。だから、どうしても「新しい物好きの監督に捨てられた」ように見えてしまっていたのですが、実際はどうか。監督が代わっての捲土重来があるのかどうか。興味深く観察していきたいところですね。