両チームのセンターラインについてアレやコレや見直してみる【メキシコvsカメルーン】の周辺をウロウロと…★ワールドカップ各試合を振り返る★

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■メキシコ 1 vs 0 カメルーン[WCグループA 06月14日]

基本的にはメキシコが支配した前半となりました。カメルーンエトーを中心に、右サイドからの崩しや、セットプレーから何度か迫力溢れるダイナミックな波状攻撃を仕掛けていましたが、どちらかというと受けに回ることが多かった。対するメキシコは、実況陣が強調するほど“メキシコらしいショートパスを回すサッカー”という感じではなかった一方で、カメルーン最終ラインの裏を突く攻撃で繰り返し決定的なチャンスを作り出していた。

 

 

ただ、オフサイドが多かったですね。もちろん、「そんなこと先刻承知。オフサイドにかかろうとも相手の腰を引かせれば良い」というTPOに応じたジャブ攻撃だったわけですけど。そして、それが結実したはずのドスサントスのゴールは謎のオフサイド判定で幻に終わってしまいました。後半に入っても、メキシコが決定機を作っていく。メキシコはとにかくリズムがよい。必然的にペースをカメルーンに引き渡さない。さすがのグッドチーム。

 

 

ゲームが動いたのは後半の15分。エレラがペラルタとのざっくりとしたワンツーを織り交ぜつつボールを前に運ぶと、ペナルティエリア手前でラストパス。ドスサントスのシュートはカメルーンGKのイタンジェに弾かれましたが、ペラルタが抜け目なく押し込みました。リードされたカメルーンは、当然のことながら攻勢に。ただ、ゴールを焦る余りか、どうも前線の3人だけでどうにかしようとしてしまい、少し攻撃が単調というか、淡白になってしまいます。ロスタイムこそカメルーンが攻め込みましたが、総体としてはメキシコがしっかりとゲームをコントロールしたまま、勝ち点3を獲得しました。

 

 

この試合、カメルーンの背骨はアンカーのソングとCFのエトオ。この2人って、新旧バルセロナ戦士ですよね。一方のメキシコにも旧バルサ戦士が。言わずと知れたラファエル・マルケス。この人も3バックの真ん中。3人横に並ぶポジションのセンターは互いにバルサ戦士が名を連ねていた。そんな中で、少し異色だったのがメキシコ3列目真ん中のバスケス。この選手の所属は「レオン」だそうで。よく知りませんけど、きっと、ハードボイルドな仕事人に違いない。

 

 

ちなみに上述のうち、エトオの出来は今ひとつでしたかね。リードされてからはさすがの存在感を示していましたが、00の時間帯においては、ほとんどボールに絡めていなかったような。どうしたんですかね? たまたまそういう感じになっただけなのか、あるいは加齢による衰えが否めないのか。あるいは、フィンケ戦術との相性があまり良くないとかってこともあるんですかね? なんせフィンケ、合わない選手は合わないでしょうから。いずれにせよ次の試合に注目です。