息詰まる緊張感についてアレやコレや感嘆してみる【オランダvsアルゼンチン】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

■オランダ 0(2) vs 0(4) アルゼンチン[WC準決勝 07月10日]

序盤だけ見ると「じっくりボールを回すオランダvsカウンターで一気にゴール前に詰めかけるアルゼンチン」という構図が見て取れたワールドカップの準決勝。ただし、ポゼッション率は完全に50%vs50%の五分だったそうな。とはいえ、ゴール前でシュートまで持ち込む数自体はアルゼンチンの方が多かったですかね。少なくとも前半においては。このあたり、いかにも「欧州vs南米」という構図で、ワールドカップの醍醐味ともいえます。

 

 

前半は、中盤での攻防が非常に激しかったですね。こんな例え方をすると「素人が!」と言われそうですけど、レベルの違いはあれ、J1のリーグ戦における前半戦みたいな雰囲気でした。とにかく中盤でつぶし合うところが。で、しばしば、こういう緊張感溢れる一戦というのは、後半になってガラリと趣が変わったりするのですが、この試合に限っていえば、決してそんなこともなく。ヒリヒリするような緊張感が後半になっても持続していました。

 

 

ただ、もともと互いが持っている特性は、より顕著にあらわれるようにはなりました。すなわちオランダがずっと規律のある勤勉性を前面に押し出すのに対し、アルゼンチンの「攻められる時以外は攻めない」というメリハリも、いっそう明確になる。そうやって「上手にサボる」を実行していた効果は、80分くらいになると徐々に出てきて、メッシがそれなりにボールに絡めるようになった。それでも、オランダ守備陣が崩れることなく、試合は延長戦へ。

 

 

延長戦に入ると、オランダのベテランが輝き出す。具体的にはロッベンとカイトの運動量が衰えない。ベテランなのに、いったいどうなっているのかと。逆にアルゼンチンは途中出場でフレッシュなパラシオの存在感が目立ちました。で、延長も後半になると、もはや両チームともヘロヘロ。特にメッシはヘロヘロ。メッシのどこにヘロヘロになる要素があったのか不明ですけど、ともあれ、互いに決定打に欠いたまま、PK戦へともつれ込みました。

 

 

PK戦は、「策士、策に溺れる」になりましたかね。オランダは1人目にコスタリカ戦PKでは蹴らなかったフラールが出てきて、失敗。そして、アルゼンチン1人目のメッシのキックを、コスタリカ戦PKでは出ていなかったシレッセンは止められず。ただ、監督の采配云々の問題ではなかったですかね。ロメロは、その後、スナイデルのキックも止めてますし。オランダとしてはエースのスナイデルが止められたのだから、もう仕方ないですね。アルゼンチンが決勝でドイツに挑むこととなりました。