「スタンドにはいろんな人々が居ます」の周辺をウロウロと…2013年シーズンのJリーグを振り返る・スタンドの住人達

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■能書き系サポーター[千葉vs福岡(4月21日)]

 

サッカーの観戦の仕方には、まぁ、いろいろありますよね。ゴール裏で跳んだりはねたりする人、バックスタンドから固唾を飲んで応援する人。さらに〈フィールドで展開されている様相を素材に能書きをぶつけ合う〉って層も、一定数、確実に存在しています。

 

 

もちろん、サッカーの楽しみ方は人それぞれなので、他人がどうのこうの言う筋合いはないんですけど、試合の決定機などには一切反応せず、何らかのプレーをきっかけに、それに関与した選手に関する能書きを延々と話し続けられると、聞こうとしなくとも、どうしても耳に入ってくる範囲内にいる場合、どうにも観戦のリズムが狂ってしまう。

 

 

・・・あっ、もちろん、ワタクシ個人限定のお話ですよ。この試合では、そんな感じでしたので、ハーフタイムに座席を移動したわけですが、心の中では、ブルース・リーの名言‘don’t think、feel’を何度つぶやいたことか。

 

 

それにしても、前半、ワタクシの傍にいた2人組のオタク度合いがハンパなかった。どうやら、あっちこっちの高校のローカル大会とかにも足を運んでいるご様子。選手の出身ジュニアユースの事情にも詳しかったり。

 

 

野球の場合、甲子園の全47都道府県の県予選一回戦の結果にまで注目している高校野球フリークも、それなりにいますから、そういう意味では、Jリーグが開幕から20年経って、少しずつサッカーも野球に追いつきつつあるのかもしれません。

 

 

 

クレーマー[栃木SCvs富山(7月7日)]

 

この試合、奮発してメインスタンドの指定席を購入しました。当然、そこに入るために門番にチケットを見せないといけないわけです。これは栃木に限らず、どこのスタジアムでも同じ。ワタクシも「めんどうだな」とは思いながら、財布から取り出してチェックを受けます。

 

 

そうしたところ、なにやら揉めてきる人がいる。係員さんが「決まりですから・・・」と話しているのがチラッと耳に入ってきたので、おおよその検討はつきます。

 

 

近年、コンビニでアルコールを購入しようとすると、例え購入者が78歳とかでも、タッチパネルの「20歳以上」ボタンを押さなければならない。そうすると、「俺が未成年に見えるのか!?」と悪態をつく人を、まま見かけますよね。そんな感じ。

 

 

確かに正直な気持ちを告白すると、若干イラッとこないことはない。しかし、ルールはルールですからね。未成年の飲酒に対する社会的圧力は確実に強まっている。もちろんザル法には変わらないわけですが。というか、「お酒は二十歳から」というのはザル法であることに最大の意義がある。ともあれ、コンビニとしては世相の変化に対応せざるをえないわけで、「それぐらいわかってやんないと・・・」ってな話。

 

 

尤も、コンビニの「20歳以上ボタン」にイラつくのは、まだ理解できる。要するに「見りゃ分かるだろう!」ってことですよね。ただ、S席に入るにあたってのチケットチェックにイラつくのは、どういう気持ちなんですかね? あるいは「俺様は見るからにS席顔だろう!」って本人的には信じ込んでいるのでしょうか??

 

 

 

稲城市サンクスマッチ[ベレーザvs伊賀FCくノ一(9月21日)]

 

なでしこリーグの試合ですから、基本的には観客はまばら。ひょっとしたらINACの試合なんかは違うのかもしれませんけど、なんだかんだ、国内リーグはそんなもんです。ただ、この日は、なんだか様子が違う。「コアなサッカーファン」とは明らかに異なるオーラを醸し出すママさんがちらりほらり。

 

 

そして、前半も30分にさしかかろうとするようなタイミングで、そのようなママさん、パパさん、じーや、ばーやがゾロゾロと大量にスタンドへと流入してくる。「何が起きたんだ?」とキョトン状態になっていたのですが、その謎はハーフタイムに解けます。

 

 

この日は、稲城市サンクスマッチで、試合が開催されたのも、稲城市中央公園総合グランド。稲城市名産の梨の即売とかのイベントが行われていて、その一環として、稲城市にあるキッズなダンスチームによるチアダンス披露があったのですね。最初に5〜6人のお姉さんチームが出てきて、でも‘お姉さん’といっても小学校の低学年くらいでしたから、そういう感じのパフォーマンス。

 

 

で、その後に40人程度の幼稚園児くらいのチームが出てくる。んが、念入りにリハーサルをするという状況になかったのでしょう、まず、整列する位置が明後日の方向。ダンスチームのインストラクター役であろうお姉さん(こったは成人女性)が、アタフタアタフタ子どもを宥めながら、規定の位置に戻します。そして、ようやくパフォーマンスが始まり、終わった頃には、ベレーザとくノ一両チームの選手がスタンバイを終えて待ちぼうけ状態。

 

 

ええ、グダグダでしたよ、第三者の目線からすれば。しかし、ママさんパパさんにとっては大切で特別なイベント。まさに運動会状態。ハンディ片手に熱心に声をかけます。尤も、縁もゆかりもないオッサンからすれば、ダンスのことなど忘れて、稲城市ゆるキャラ

‘なしのすけ’に釘付けとなっているキッズたちの様子が微笑ましかったですけどね。