意外な大久保効果についてアレやコレや頼りにしてみる【日本vsザンビア】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本 4 vs 3 ザンビア[練習試合 06月07日]

「あら!? アフリカのチームなのにキーパーからショートパスを繋いでくる系なのね」とか感心していたら、あっという間に先制されてしまいましたね。決めたのはカトンゴ。日本から見ればバイタルで左右に振られてからのクロスがディフェンスラインとキーパーの間に放り込まれて、そこに飛び込まれたゴール。アクシデントではなく、崩された失点でした。

 

 

前半の半ばには岡崎とザンビアGKヌサバタが交錯して、岡崎は大流血、ヌサバタは立ち上がれないって状況によって5分くらい試合は中断。少し試合のノリというか空気感が掴みづらい時間帯となってしまうなかで追加点まで奪われてしまった。ショートコーナーからのサインプレーでボランチのシンカラが豪快に突き刺します。本来、ショートコーナーは日本代表が多用するプレーですが、この場面では、まさに“ミイラ取りがミイラ”状態となってしまいましたね。

 

 

相変わらずスロースターターな日本代表。それでも前半の35分過ぎには香川と岡崎の流動的なパス交換からPKを獲得。それを本田が決めて、まず1点を返す。スロースタートの日本代表に対し、PKのボールをセットしてキッカーの座を確保する際の本田のスタートダッシュには、相変わらず惚れ惚れとする。そのダッシュ力を、ぜひ流れの中でも発揮してもらいたい。ともあれ、前半も終了間際になって、ようやく日本もザンビアをコントロールできるようになりました。

 

 

後半に入ると、最初、少しだけザンビアの時間帯がありましたね。2回くらい、日本のゴールを掠めるシュートが続きましたし。ここで3回目の失点をくらっていたら厳しかった。しかし、そこで決められないからこそ、この国はワールドカップ出場権を逃したのでしょう。1点のリードに少しメンタルがルーズになったのか、受けに回ってくれました。なんとなくザンビアは、攻撃のときの組織が緩慢になったというか、なんとなく試合を進めているような感じに。

 

 

そうなると日本のペース。まずは香川が同点ゴールを決めます。よく耳にするけれども、あまり成功例を目撃することのない「誰かが触ってくれても良いし、触れずそのままでもゴールに向かっていく」ってシュート性のクロス。この場合は後者のパターンでのゴール。で、直後には、ついに逆転弾。森重がスルスルスルとオーバーラップしていきアタッカー顔負けのテクニックをエリア内で披露。グランダーのクロスを余裕綽々に折り返すと、本田が飛び込みました。

 

 

なんとなくなんですけど、大久保が入ると、本田って、自分のプレーに専念できるようになりますよね。チームに渇を入れるって役割を分担できるようになるというか、背負い込まなくてもよくなるというか。

 

 

「これでザンビアはメンタル的にキレたかなぁ」と楽観視していたのですが、ミドルシュートで同点に追いつかれてしまいましたねぇ。アフリカのチームですが、思いのほか、精神力は強のかもしれません。でも、精神力なら、もっと強い選手が日本にいました。大久保嘉人。川崎で風間監督の薫陶のもと身につけた“大久保のカタチ”をそのまま体現したようなシュート。それをあのシチュエーションで出せるのが、“元ヤンチャ坊主”な大久保。頼りになります。