日本サッカー界における今般の反省事の周辺をウロウロと…

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え、本日は3月13日ですね。皆さん、ホワイトデーの準備は出来ていますか。ワタクシも例に漏れず、義理返しをする義理に迫られておりますので、いつもの駅の駅ナカで、商売っ気マンマンのスイーツ屋さんの戦略に、なんら抗うこともなく、そのままのっかかって、義務を果たそうとしております。

そんな3月第2周、日本のサッカーフリークたちは大騒ぎです。例えば、「差別的な横断幕が!」とか、あるいは「300%なヘイトアクションが!」とか、少し目線を変えれば、アルガルベカップで、なでしこの重鎮たちが貫禄を示してくれたりとか。

最初の件については、Jリーグの歴史上、かなり厳しい処分が発表されましたね。恥ずかしながら、ワタクシも、そのあたりの意識が低くて、「そうか「○○ only」って差別表現になるのか。だとしたら、自分もうっかり悪意なき差別者になってしまう可能性がゼロではなかったかも・・・」と、自分の無知に背中が寒くなっていたのですが、どうも、諸般の状況を含めると「致し方なし」って処分なのでしょう。

2つめの件については、サポーターグループの中心人物が反省の意を表明したことで一応のケジメってことになり、この「非厳罰」に対しては、否が多めの賛否両論あるようですね。これまた、「その場の状況」であるとか「長年の膿」とかをどう酌量するかなど、非当事者には、なかなか判断が難しい。

そんなサッカー界の近況を傍目に、ワタクシは、いつものように職場で、自分がやるべきことを粛々とやらせていただいている今日この頃。一昨日でしたか、いつものようにデスクでPCをカタカタカタカタしていたところ、職場に放送が入りました。

アナウンスの内容は、「本日は3月11日です。まもなく時刻は2時45分になろうとしております。今日で東日本大震災福島原発被害から三年。震災発生の2時46分には、皆で起立し、黙祷するようお願いします」というもの。

我ながら情けなくって。震災が起きた直後、弊ブログで「20年後のJリーグサポーターへ」と題したエントリーをアップしました(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/4dmcih/article/113)。そこで、あれだけ「忘れないことが大事だ!」と偉そうに講釈を垂れておきながら、綺麗すっぽり記憶を風化させていた。

そのアナウンスのおかげで、どうにかこうにか、「その時間に黙祷をする」という体裁だけは維持できましたけど、ホント、自らの意識における風化の速度に、自分自身、呆然としたのです。そんな、全く偉そうなことをいえたクチでないワタクシが、それでも偉そうなことを垂れてみようかな、と。福沢諭吉が作った大学で講師をされている、オリンピックに詳しいタケダさんみたく。

言い訳がましくなりますが、ワタクシが「3・11」という日付に無意識になっていた理由の一つに、個人的な日々における生活のリズムってものがありまして、ワタクシ、職場に帰宅後、その日の朝の『めざにゅ』の録画を見るのですね。

だから、「今日は3・11」ですってニュースをキャッチするのが、3・11も終わろうとするタイミングなわけです。ちなみに、新聞は『エルゴラッソ』しか読みません。幸か不幸か最近は極力、ネットニュースを職場で覗かないように心がけているところでした。

ともあれ、夜の9時半くらいに『めざにゅ』を見るわけですよ。4:004:25の25分版のヤツ。当然、「あれから3年」という映像が繰り返し流されていました。その中で中心となるのは、やはり芸能人・スポーツ選手・著名人のコメント。それら眺めていると、楽天の選手、あるいは元楽天田中将大東北高校出身のダルビッシュなど野球人の映像が続々と流れたのに対し、サッカー選手は本田圭佑のコメントが読み上げられただけ。

もちろん、それはサッカー界の取り組みが野球界に比べて劣っていることを示しているのではなく、ベガルタ仙台楽天イーグルスの、(スポーツニュースではない)一般ニュース番組の視聴者層へのバリューの問題だってことは重々承知しているのですが、そうであっても、「震災直後にいち早く存在感を示したのはサッカー界だったのになぁ。こういうことにこそ、地域密着のパイオニアであるJリーグの出番だったはずなのに。。。」と、なんだか複雑な思いになってしまいました。

尤も、そういう感情が沸き起こったのは、上で述べたとおり、帰宅後の9:30過ぎ。帰宅直前、仕事を終えて、職場のPCから、ワタクシ、J3の観戦記をアップしております。3・11には全く触れることもなく。試みにいまカウントしてみたところ、「Jリーグ」カテゴリーで、ワタクシみたく、3・11に試合観戦記などをアップしたスポナビブログさんは12個。サポーター問題などを取り上げたのが4つ。3・11に触れていたのは2つだけでした。

くどいようですが、これは自戒です。自戒として、「3・11」に対するJリーグの世間的存在感が薄まってきているのは、Jクラブの当事者(選手・スタッフ・フロント)の問題では決してなく、我々サポーターの意識の方なのではないだろうか、と。

選手たちは、今なお被災地訪問を繰り返したり、チャリティーマッチを開いたり、募金活動を行ったり、一生懸命に頑張ってくれています。それに対して、我々サポーターは、というか、ワタクシは、そこへの温度を失ってしまっているのではないだろうか。

横断幕の問題やら、タオマフの問題などは、確かに今後のJリーグ文化の行方を直接的に左右する一大事ではあるでしょう。でも、ワタクシとしては、3・11当日に「それよりも、今日に限っては祈りを捧げる日だ!」というエントリーをアップするべきでした。自戒です。