悔しきグッドゲームについてアレやコレや達観してみる【富一vs四中工】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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富山第一 2 vs 2 四日市中央工業[高校サッカー準決 01月11日]

当初のシュート数は四中工の方が多かったようですが、どちらかというと富山第一が優勢かなという序盤戦。必殺のセットプレーから、富山第一が先制点を叩き込みました。決めたのはCBの藤井。むむむ、四中工、高さでは分が悪い。。。

で、そこからはしばらく富山第一のペースが続きます。特に四中工25番の後藤が負傷でピッチの外に出たときの一気呵成は素晴らしかったです。ここで無駄に「武士道精神」なんて発揮しているうちは日本のサッカーに未来はありませんからね。

で、後藤、一度はピッチに戻りましたが、前半のうちに、結局は交代。ドライに「ヨーロッパスタンダード的な意味における健全なサッカー文化の形成」という観点に立てば、一度、戻してしまった判断は微妙なところ。日本には日本の文化、部活には部活の文化がありますから、一面的に批判するのもお門違いでしょうが。

ともあれ、厳しい時間帯を耐え抜いた四中工は、前半の終盤になると、圧倒的なパスワークで攻め込みました。富山第一は「イングランド流のエッセンス」が強調されているように、ある意味、日本のパスワーク信仰を鑑みると時代錯誤的とも言える新たなチャレンジをしているようですが、その富一とは対照的に四中工は横幅を十分に使う、日本人好みのパスサッカー。

このパスサッカーの起点にいたのは16番の小林。1年生でありながら攻撃を司るスーパールーキーなわけですが、‘坊主頭の下級生’を見ると、往年の名作アニメ『キャプテン』の丸井君を思い出してしまうのはワタクシだけでしょうか??

ともあれ、前半終了間際には、勢いもそのままに四中工の中田が‘伝説の’フリーキックをキーパーには絶対届かないところに放り込み、同点に追いつきました。左SBのレフティフリーキックを叩き込む。うん、なんだかFC東京の太田宏介みたいだ。

後半に入ると、まず10分過ぎに再び富一が勝ち越し。このときの細木のシュートも、ワンテンポずらして完璧なコースに流し込むループで、中田のFKばりに凄いシュートだったんじゃなかろうか。とはいえ四中工もエースナンバー17を背負う井手川がディフェンスライン裏に抜け出し、GKとの1vs1をも制して同点に追いつきます。これまた、なかなか技術やらメンタルやらが必要なシュートでした。要するに4ゴール全てがファインゴールだったわけです。試合は最終的にPKで富一に軍配が上がりましたが、PK用キーパーの登場というのも高校サッカーの醍醐味。見応えのある一戦だったのではないでしょうか。