日本代表アジア3次予選の周辺をウロウロ振り返る

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※本シリーズは、まぁ、【御蔵出し】みたいなものです。当時のリアルタイムで書いたものなので、そういうものとしてお読みください。。。

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タジキスタン代表 0 vs 4 日本代表(2011年11月11日)

一ヶ月くらい間を置いて、再びタジキスタンと相まみえた試合ですね、今度はアウェーで。それにしても酷い芝でした。ワタクシ、思春期の多感な頃に、オグリキャップ感動のラストランをテレビ越しながら目撃したんですね。それ以来、なんとなく競馬を見たり見なかったりしていて、稀に馬券も買ったり買わなかったりしております。

時系列的にはサッカーを生観戦するようになるより、競馬を生観戦するようになる方が早かった。大学が京王線沿線にありましたので、府中競馬場に原チャリで行ける距離に住んでおりました。で、府中の、だいたいお隣の飛田給などに通うようになって以降、久々に競馬場を訪れた際に思ったのが、「これまで綺麗だと思っていた競馬場の芝って、サッカーにピッチに比べるとボコボコだな」ということです。

それに対し、この日のタジキスタンドゥシャンベはセントラル競技場の芝。正直、競馬場の芝の方が綺麗だったんじゃないかと。少なくとも第一回東京初日の芝のコンディションに比べれば、「不良」でございました。そんなピッチコンディションですから、全体的にフワッとした感じのパス、ミスってトラップが大きくなっちゃったの?みたいなパスが目立ってました。もちろん、それはトラップミスではなく、狙ったプレーなんでしょうけど。

ちなみに、芝の状態が悪いのは、タジキスタンの気候的問題なんでしょうか、それともソビエト連邦解体の結果として経済状態が悪化したことの帰結なんでしょうか。仮に後者とするならば、「民族的自立」なんていう猛々しい近代的悲願も、なかなかの犠牲を伴わないと達成されないものなんですね。なんだか複雑な気分。

とはいえ、資本主義であろうと社会主義であろうと、近代社会で人間が生きていくのって大変なんだな、なんていうワタクシの嘆息など、どこ吹く風。タジキスタンは、明らかに格上であろう我らがサムライブルーを相手に、淡々と、かつ、勤勉に自分たちのベストを尽くし続けます。やれること、やるべきことだけはシッカリとブレずサボらず、一矢報いてやろうという姿勢は敵ながらアッパレでございました。実際に、時折、カウンターやらミドルシュートやらで、微妙に危険な場面もありましたしね。

特にタジキスタンは、ミドルパスやロングパスの精度、或いはロングパスを受ける際のトラップなどの技術は、侮りがたい部分があります。おそらく、普段から国内リーグでは、そういう技術が重要になってくるような種類のサッカーを展開しているのでしょう。

一方の日本代表は、相手のギャップをついた縦パスから相手守備陣の裏に走るという攻撃、ポゼッションの中から突然スピードアップする、といったプレーから先制点、追加点を挙げました。この辺りは日本人の特性である敏捷性が奏功していました。ただ、そういう場面が少なかった。ポゼッションできるからこそ、高い位置でボールを回してしまい、相手守備陣を下げてしまっい、スペースがなくなっていた。いっそうのこと最終ラインでボールをグダグダ回してエサをまいた方が、相手が前がかりになってくれて、攻撃において合理的だったのかもしれません。

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