アルアハリの攻撃陣についてアレやコレや学生時代の甘酸っぱい思い出になぞらえてみる【アルアハリvs広州】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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アルアハリ 0 vs 2 広州恒大[CWC準々決勝 12月14日]

キックオフ直後は広州がイニシアティブを握る、典型的な‘ポゼッションvsカウンター’の試合になるのかなと眺めていたのですが、広州の守備が不安定だったこともあり、決定機はむしろアルアハリに多く、前半の終盤にはすっかり形勢逆転。

ただ、広州はアジア予選のときから、後半開始とともにギアアップすることが多くて、この試合でも、そのパターン。ハーフタイム空け早々に、コンカ→エウケソン→告林→ムリキと流れるような崩しから、最後はエウケソンが押し込んで広州が先制します。

というわけで後半は広州のペース。ボランチの鄭がカウンターの起点となりスルーパス。抜け出したムリキのシュートはアルアハリのGKに阻まれましたが、こぼれたところにコンカが走り込んで、豪快に2点目を蹴り込みました。その後、アルアハリも反攻に転じましたが、及ばず、名将リッピの軍門に降りました。

敗れたアルアハリでしたが、前半は悪くなかったですよね。主に左サイドから広州守備陣を、よく崩していました。左サイドはSBのケナウィとソリマン。このコンビが上手く広州右SB張の裏のスペースを突いていて、そこにCFのメタエブが流れてくることで、「フリーでクロスを上げられそうだ!」ってな場面を何度も作り出していました。

ただし、最後の詰めが甘い。手を伸ばせば届きそうなチャンスに恵まれながらも、あと一歩が踏み出せない感じ。言うなれば、好きな女の子と帰り道いっしょになって、向こうもまんざらではない雰囲気を醸し出しているのに「好き」の一言だけが言えない、みたいな。

後半になると、アブトレイカが負傷したこともあり、ダシルバとメタエブの2トップに移行。しかし、これが裏目に出ました。リードを奪われていることもあり、前掛かりになるのはしかたないとしても、2トップがゴールまで棒立ち気味になっていたのはいただけない。

そういえば、数年前にはこういうシーンがよくみられました。ひょっとしたら2トップ特有の現象なのかもしれませんね。そうならないように4231が流行だし、最近は動き出さずに棒立ちになるFWを見かけなくなった、と。ともあれ、こちらから積極的に動き出さず、ひたすら相手(ボール)がこっちにきてくれるのを待ち続ける感じ。言うなれば、バレンタインの日に、何の勝算もないにもかかわらず、ずっと教室に残って粘って、何かを期待している、ああいう雰囲気というか、そりゃ、彼女なんてできませんよ、みたいな。