レイソル以上に過酷な条件のチームについて呟いてみる【国体成年男子決勝】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■東京都 1 vs 1 岐阜県[国体成年男子決勝 10月02日]

序盤は東京都のペースでしたが、前半も15分を過ぎたあたりで、少しずつ岐阜が押し戻すと、そのまま岐阜がコーナーキックから先制点を奪いました。コーナーを蹴ったのは柳澤準。ワタクシが知っている限り、この試合に出場した唯一の元Jリーガー(他にもいたらスイマセン)。

本来なら、もう一人、元Jリーガーが岐阜には登録されていて、それが選手兼任の北村隆二なのですが、我らが東京MXのアナさん実況情報によると、退席処分を受けて、2試合の出場停止になってしまって、この試合ではベンチ外とのこと。

そして、国体というのは登録が最大で16人らしい。そして岐阜は、件の北村選手兼監督と、もう一人ディフェンダーの選手が累積の出場停止で、14人で戦うことに。そう、ベンチには3人しかいないのです。しかもフィールドは2人。地上波中継されるサッカーの試合においては、かなりレアなケースですよね。高校の地区予選の1回戦か、と。

ともあれ、先制したあとは岐阜が主導権を掌握。ここらへんは地力の差でしょうか。なんといっても岐阜は選抜チームではなく、単独チームですからね、しかもFC岐阜セカンド。腐ってもJクラブのセカンドチーム。そりゃ強いって話です。

後半に入っても、東京の劣勢は変わりません。これまたアナさん情報によると、東京都は、ここまで3試合、全ての試合で延長PKで勝ち上がってきたらしい。国体のレギュレーションは35分ハーフで延長戦は10分ハーフ。つまり10分×2ハーフ×3試合=60分も岐阜よりたくさん戦ってきた。ちなみに国体は1日1試合、毎日試合があります。中学生の県大会か、と。

ともかく、そうやって運動量的に厳しい東京都ですから、後半に入って足が止まり出すと、技術力の差が露骨に出てしまいます。もちろん、散発的に素晴らしいコンビネーションからポスト直撃のシュートを撃ったりはしていましたが、基本的には岐阜の掌で踊らされている感じ。ポジショニングだとか、ルックアップを確実に行うとか、無駄なダッシュの少ない攻守の切り替えとか、そういう洗練された部分において、岐阜県の方に一日の長があったように思います。

ただ、混成チームの東京都にはエリースや23FCやFCコリア以外にも、三菱養和だとか、そういったクラブの所属選手がいて、中には三菱東京UFJ所属の選手までいたりする。銀行員ですよ、銀行員、こりゃ来年の国体で倍返しするに違いないのですね。