稲城のグランドと梨ベレーザvs伊賀FCくノ一(9月21日)周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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■前半

この日は試合開始の30分前くらいに到着したのですが、ちょうど両チームがウォーミングアップ中。ベレーザの試合ということで、まずは原菜摘子こと‘オレの原ちゃん’を探します。そうしたところビブスを着用している。そしてビブスなのは5〜6人。そりゃ、「な〜んだ、原ちゃん、今日はサブか・・・」と思いますよね。ところがどっこい、なんとスターティングラインナップに名前を連ねているじゃありませんか。さすがは‘オレの原ちゃん’、小悪魔です。すっかり騙されてしまいました。

そんな小悪魔っぷりに天罰が下ったのか、原ちゃん、前半の30分過ぎに早くも敢えなく交代を命じられてしまいます。「別にワタシ、先発ぢゃなくていいし・・・」みたいなツンデレよろしくにビブスなんて着ちゃいけないのです。・・・まあ、仕方ないっちゃ仕方ないっすかね。テクニック自慢の原ちゃんなのに、この試合では、ことごとくトラップミスが流れてしまってボールを収められてなかったですし。

尤も、この試合、中盤でボールを収められなかったのは、何も原ちゃんに限った話ではありませんでした。とにかくベレーザは中盤の攻防で後手に回り続けた。要因としては、2つくらい想像できて、1つはフィジカルの問題。ベレーザは原ちゃん以外にも小柄な選手が多い。特に10代の選手たちは全体に線が細い。その部分で伊賀の迫力あるプレスに抗しきれなかったのかもしれません。

あるいは、この試合が行われた稲城中央公園総合グランドのピッチコンディションは、ちょっと、「これは選手が気の毒だなぁ」ってレベルでしたので、劣悪な芝の状態に持ち前のボール捌きを封じられたとも考えられます。

ともあれ、前半のベレーザはリズムを崩し、伊賀に2点のリードを許します。1点目はのドサクサの流れの中でフィフティのボールを悉く制した松長が押し込んだゴール。2点目は、バイタルでチェックが緩くなった虚をついた堤の技ありシュートがネットに吸い込まれたもの。いずれも伊賀の勝負強さを感じさせるゴールでした。

■後半

前述のように、前半のうちにベレーザは原ちゃんを交代させました。代わりに入ったのは田中美南。最初は小柄なテクニシャン系の長谷川がCFに入った事実上の0トップでしたので、バルサチックなサッカーを目論んでいたんだと思いますが、中盤の主導権を全く握れず、機能不全。そこで突破力に優れた美南を投入することで、縦に速いサッカーにシフトチェンジしたものと思われます。ただ、そうしたところで、肝心の縦パスが入らない。

ベレーザ2枚目の交代カードは土光に代えて須藤を投入するというCB同士の交換。これは、最終ラインからのビルドアップがサッパリままならなかったことの証でしょう。縦パスがサイドサイドに寄っていき、田中美南とか長谷川とかがワンツーを試みても、あまりにもライン際過ぎてサッサとタッチラインを割ってしまっていましたから。‘ライン際の魔術師’こと滝君あたりがいないことにはどうしようもない状態にベレーザは陥っていました。

そんなわけで、ベレーザは自滅っぽくグダグダになっていきましたが、攻める必要のない伊賀は伊賀で、後半は今ひとつ。要因は、選手交代が機能しなかったことでしょうか。伊賀は逃げ切りを図るべく、前線にフレッシュな選手を次々に投入しますが、どうも代わりに入った選手に軽やかさが足りない。スピードとか、アジリティーとかに欠いていて、カウンターの脅威を与えられていなかったですし、かといって収めてキープって働きができていたわけでもないので、結果論でモノを申せば、合理的な選手交代ではなかったとの評価になる。

この日は9月のデーゲームということで、初秋独特の日差しの強さ、じりじりムワッと暑かった。小中学生の頃、9月といえば暑い中、繰り返し体育祭の練習をさせられた記憶が蘇りますけど、この試合の雰囲気は、どことなく、それに近かった。もちろん真面目にやろうとは思っているのだけど、ついつい集中力が散漫になって、ダラダラしてしまう。そんな試合だったと思います。

■日本代表への推薦状

・推薦者

小林弥生

・推薦理由

この試合は稲城中央公園総合グランドという競技場で行われました。稲城市というのは、読売サッカー部の総本山、「よみうりランド」がある町です。そして、そんな稲城市が誇る名産品が梨ですね。‘稲城’といえば‘梨’。多摩地域に馴染みのある方ならすぐに連想されるところでしょう。

で、この日は‘稲城市サンクスマッチ’だったこともあり、入場口手前に梨の物産ブースがありました。「ああ、ちょうど、そんな季節だなあ」なんて眺めていたら、なんだか見たことのある顔が。二度見するまでもなく、小林弥生なわけですよ。彼女の顔って、一回見たら忘れないタイプの顔じゃないですか?

詳しい事情は存じ上げませんが、今シーズンはなかなかプレー面での貢献ができていない模様。でも、‘顔役’として、こういう役割を厭わないベテラン選手って、クラブが広く愛されるためには必要不可欠ですよね。是非ともザックなりノリオなりには稲城の梨を堪能して頂きたい!