逞しいサポーターの周辺をウロウロと…2012年シーズンのJリーグを振り返る・スタンドの住人達

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2リーグ制移行問題で、サポーターの影響力が改めて問われている今日この頃、こういうサポーターさん達もいらっしゃいますよ、と。

埼スタ界隈のヤンキータオル[浦和vsガンバ(09月22日)]

皆さま「大阪のオバちゃん」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?

「遠慮がない」とか、「恥じらいを完全に捨てている」とか、「生命力が尋常じゃない」とか、「浪花節には、すぐ涙する」とか、「取りあえず声はガラガラ」とか、「暇さえあれば飴ちゃんを舐めている、そして周囲と飴ちゃん交換を始める」とか、いろいろあるでしょう。ちなみにワタクシ的には、「大阪のオバちゃん=紫のパンチパーマ」です。こういった感じで、「○○といえば、△△」みたいなイメージってありますよね。

「大阪のオバちゃん」以外でいえば、世代的に「ヤンキーといえば」のイメージが次々と湧いてきます。まず、ヤンキーと言えば、なにかとピンクを好みます。そして、車高がとっても低いアメ車とかソアラとかに乗っています。もちろん、「ボンタン」とか「短ラン」とか「リーゼント」とか、そういう「ビーバップ」的イメージもなくはないのですが、そういうのって、「ルーキーズ」とかにも継承されていて、あまり80年代感が前面に出てこない。やはり、ここは、若者の車離れが顕著になる前、猫も杓子もスカイラインとかに憧れを抱き、「仲間がバイクで逝っちまった。いや、アイツは風になったのさ。これで俺たちの青春も終わりだな・・・」とか呟かなければなりません。

・・・何の話?ってことですが、浦和って、黒ベースに赤のタオマフがありますよね。多くのサポーターが鞄やら腰やら巻いたりしています。あまり道中では首に巻いていませんよね、どういうわけか。それで思ったのですが、いわゆる浦和サポのなかでも、「80年代ヤンキー」的雰囲気を醸し出しているお兄さん達って、あの黒ベースのタオマフが、ビックリするほどサマになっていませんか?

子連れだったりしますし、年齢的にも「元」が付くんでしょうけど、なんとなく、「大型トラックを華麗にドライビングしまっせ!」とか「職業柄、上腕二頭筋がハンパないですけど、何か?」みたいな‘頼りがいのある’お兄様方と、あのタオマフの相性が良すぎる。「浦和サポの‘強そうな人’といえば、黒のタオマフ」ってイメージが、すっかりワタクシの中で定着しております。

■「全社」のスタンド[FC鈴鹿ランポーレvsアイン食品(10月13日)]

「全社」ってカテゴリー的には、JFLの一つ下でしたっけ?JFL参入決定戦の、さらに予選ですよね、確か。そんな下位カテゴリーで、かつ近畿地方のクラブ同士が「東京の片田舎」で戦うにもかかわらず、両クラブとも30人ずつくらいサポーター(レプリカを着て声を出す人たち)がおりました。

彼らは基本、バックスタンドに陣取っていて、ワタクシはメインスタンドに座りました(ちなみに入場無料)。そうしたところ、まあ、予想は出来ていたんですけどね、案の定、右を見ても関係者、左を見ても関係者って感じになります。

皆さん、首からホルダーをぶら下げているんですもん。「サッカーの試合を観戦にきた、ズブの一般人」って、たぶん、両手で足りてしまうくらいしかいなかったんじゃないでしょうかね。

さすがに、若干、ビビります。ただ、そうした中、ファジアーノ岡山のレプリカユニを着た2人組が目に止まりました。ワタクシが観戦したランポーレvsアイン食品は第2試合だったのですが、その第1試合で、ファジアーノ岡山ネクストが戦ったらしい。Jクラブのレプリカユニってのは、ワタクシ的には‘日常の風景’ですから、なんだか、非常に落ち着くのです。

例えるなら、旅先でコンビニを見つけたときの気分ですね。旅行で地方の田舎、島とか、「宿といえば民宿しかなくて、よそ者が歩いているとジロジロと警戒されてしまいますよ」的な地域に行ったときって、もちろん日常を忘れたいから、そういうところに行くわけですが、やはり、どこかで「いつもと同じ」って安心感が欲しくなって、ついつい用もないのにコンビニに立ち寄ってしまいません?

なんだか、そういう気分でございました。

■武蔵野小劇場[横河武蔵野FCvs藤枝MYFC(10月27日)]

武蔵野陸上競技場って、けっこう頑張ってますよね。最近ではJ2はおろか、J1でも、あまりビールの売り子を見かけなくなったような気がしますが(昔から、「いるところにはいるけど、いないところにはいない」って感じのような気もしますけど)、この日の武蔵野陸上競技場にはJFLの試合だと言うのにビールの可愛い売り子さんがいらっしゃいました。

尤も、漸く秋本番!ってな涼しさが東京にもやってきておりましたので、あまり売れてはいなさそうでしたが、それにしても立派なものです。そんなビールのアルコールにやられてなのか、時節柄なのか、いつもあの人たちはそうなのか、ハロウィンばりに仮装した団体が一角で楽しげに騒いでおりました。別に騒ぐのは一向に構わないのですよ。ただ、少し間が悪かったかな。

すぐ隣で少数精鋭の藤枝サポが声を張り上げ大声援を送っていたのですが、ちょうど、そのボリュームと歩調を合わせるように仮装のオジサンたちと仲間のオバサンたちがゲラゲラ笑うもんですから、なんとなく「一生懸命な人々を揶揄するように、隣でワザと大きく笑っている人たち」のようで、非常に感じが悪かったのですね。もちろんご本人たちに罪はございませんが。

そうとはいえ、その大笑いはハーフタイムにとっておいて欲しかったという気持ちもなくはなく。と言いますのもハーフタイムには、メインスタンド前で、武蔵境自動車教習所様が抽選会的なものを開催されていて、ゆるキャラさんは囲むように、おそらく社員と思しき2人組が結婚式の出し物のような寸劇を繰り広げておったわけですよ。

そりゃプロの芸人さんではないでしょうから、笑いを起こすにはオーディエンスの協力が不可欠。仮装隊の皆様にとって、これ以上ない活躍の場だったと思われたのですが、ふむぅ。。。ちと残念。

つーわけで、2013シーズンも佳境を迎えた九月下旬に至って、ようやく「2012年シーズンのJリーグを振り返る」シリーズが完了しました。。。2013シーズンは、せめて2014年の上半期中に振り返り終わりたいものです。。。