ペットボトルの水を飲んで見た花火の周辺をウロウロと…2012年シーズンのJリーグを振り返る・スタンドの住人達

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■花火とスタンド[FC東京vs新潟(07月28日)]

皆さん、花火ってみますか? ワタクシは、数年前まで住んでいた街が多摩川沿いにあって、ボロアパートのバルコニー(という名の洗濯物を干すための場所)から、年に一回、近所の花火大会を眺めていましたが、引っ越してからは、あまり縁がございません。彼女らしき人と見に行ったのは、20世紀に外苑の花火大会を国立競技場の手前、東京体育館の近くで見たのが最後かな(遠い目)

そんなワタクシでも、年に数回は花火を見るのですよ。そう、あっちこっちのJリーグスタジアムに通っていると偶発的に出会うことがあるんですね、打ち上げ花火に。たぶん2011年は味スタ、小瀬、平塚の三カ所でお見かけしたような。かなり記憶が曖昧なので、この三つのうちの幾つかは一昨年とかで、実は2年で3カ所とかかもしれませんが、まぁ、そんな頻度ですよ。

その2011年の花火観戦の中で、最も残念だったのが、味スタでの花火観賞。なんといっても、ほとんど見えないんですもん。ホーム寄りバックスタンドからじゃ。で、これはワタクシのポジショニングの問題でなく、そもそもホームに寄っているサポーターからは、メインスタンドに陣取らない限り見れない、構造的に。ってなわけで、今年はフロントさんも考えたのでしょう。なんと、この試合に限ってホームとアウェイのスタンド位置(ゴール裏の位置)を入れ替えるという荒技を繰り出しました。

ゴール裏のサポーターを大切にする、本当に素晴らしいスタンスだと思いますが、ここに一つの落とし穴が。そう、ゴール裏からはめっちゃ見やすいんですけど、バックスタンドからでは、ほとんど見られなかったのですよ、これがまた。とはいえ、楽しむことに貪欲なワタクシ、いい年こいて恥ずかしさも顧みず、思いっきりバックスタンド最前列まで移動してやりました。そして見てやったさ、花火。まんまる花火の右下4分の1くらいは屋根が邪魔で見えない扇形でしたが、それでも、ここで見ておかないと、下手すりゃ、次いつみるか分からないですから、努力を惜しんでる場合ではなかったのですね。

フロムアクアジェフ千葉vsロアッソ熊本(05月20日)]

フロムアクアって、単純化して述べればニューデイズプライベートブランド的なミネラルウォーターでしたっけ? たぶんJR系のグループ企業が作っているんだと思われ、おそらくそういう関係もあってジェフのスポンサードをしているようです。

で、このフロムアクアのスポンサード活動がなかなかユニーク。ハーフタイムに、ピッチ外周をぐるっと回って、スタンドに向かってバズーカ的なもので、ペットボトルの現物(ないし、そういう姿形のグッズ)を打ち込みます。

これだけでハーフタイムのアトラクションとしては、なかなか愉快なわけですが、JRの商魂の逞しさは、これだけではありません。より注目すべきは、そのバズーカ部隊が、ピンクのパーカーを羽織った白ホットパンツの綺麗方3人で構成されているという点です。幣ブログでは何度か主張してきましたが、男という生き物は出来心によって成り立っております。少なくともワタクシの場合、バファリンの半分が優しさで出来ているように、半分は下心で出来上がっております。

スポンサーとして、これ以上、有効な宣伝活動があるでしょうか?

日産スタジアムのロスタイム表示を見ても「やっぱりカップ型即席麺は日清カップラーメンだよね」ってことにはなりませんが、白ホットパンツを見せつけられると、「どうせミネラルウォーターを飲むなら、JRのホームの自動販売機で購入しますか!」って心持ちになります。なったりならなかったりします。厳密には、あまりそんなことは考えないような気がしないでもないですが、少なくとも「フロムアクア」という固有名詞は一発で覚えてしまいました。

■ペットボトル革命[FC東京vs名古屋(03月17日)]

2012シーズン、味スタには革命がおこりました。・・・革命とは何か? 一般的には衆庶など身分的下位に位置付けられた人々の力によって王朝が打倒されることを意味するかと思われます。なので、日本で革命が起きたことはありません。せいぜい、トランプの「大富豪」をしているとき、稀に発生する程度のことでしょう。

ただし、「革命」なんて言葉は、現代社会において原義通りに使われることなど絶無に等しく、多くの場合、「これまでの常識を覆す状態が出来する」くらいの意味で使用されますね。そして、そういう意味での革命が、2012シーズン、味スタで発生したのであります。・・・味スタで発生した革命とは何か?

それは、ペットボトルの蓋を外さなくても良くなった!!! そうです、味スタでは東京スタジアム落成以来、一貫して、「入場するときの持ち物チェックで、ペットボトルは蓋だけ外す」というルールでやってきました。その圧政から、遂に我々は解放されることとなったのです。これを人民の勝利と言わずして、何と言う?

ちなみに、「人民」という言葉を「市民」に置き換えると近代市民革命を意味し、「労働者」に置き換えるとマルキシズムになりますが、そんなことは、この際、どうでもよいわけで。とにかく、我々は長い闘争の末、ペットボトルの蓋を外さなくてよいという権利を獲得したことを、まずは喜ぼうじゃありませんか!