川澄ちゃん、岡崎慎司病に感染する?【なでしこvs北朝鮮】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■なでしこ 0 vs 0 北朝鮮女子代表[東アジアカップ 07月25日]

スコアレスドローでしたね。試合の構図を一言で述べるなら‘ベルデニック大宮vs西野ガンバ’といった感じでしょうか。北朝鮮は3ラインが綺麗に揃った442。攻撃は専ら速攻から前線のアタッカーの決定力に託すというやりかた。一方のなでしこは、個性派揃いの中盤がポゼッションしつつ、なんだかんだで最後は2トップの個人技でゴールをこじ開けるスタイル。まさに西野さんが率いていた頃のガンバそのものですよね。

ともにシステム442ながら対照的なスタイルの両チーム。しかもアジアの両巨塔のマッチアップとくれば、放っておいても見応え十分のガップリ四つになるってもんです。ただ、前半に関していえば、堅守からのカウンターがハマった北朝鮮にリズムがあったでしょうか。

後半になると策士・佐々木監督の的確な指示があったのでしょう、なでしこが優勢に出ます。前半との違いは縦への意識。‘ポゼッションのためのポゼッション’を捨てて、2トップを中心に縦へ縦への積極的な仕掛けが目立つようになりました。しかも、時間の経過とともに、北朝鮮の運動量も下がって、技術力の差が顕然化したのですが、結局、最後までゴールを割ることは出来ず、無念の引き分けとなりました。

北朝鮮についてですが、攻撃に関しては、SBが攻撃参加することがほぼ皆無で、基本的に前線の4人が突破し、マイナスに折り返したところに走り込んでミドルってパターンしかなかったので、一発の可能性こそ排除できないものの、さほど危険性はなかった。ただ、凄いのは守備ですよ、守備。サイドを崩されようが、真ん中でショートパスを交換されまくろうが、全くバランスが崩れない。さすがはマスゲームが得意な国民性(というか、そういう風にならざるをえないお国柄)、‘一糸乱れぬ’についてはお家芸みたいなのかもしれません。

趣味の悪い冗談はこのへんで止めておいて、次になでしこについて見てみると、どうも川澄ちゃんがハマってない。緒戦の中国戦でもそうだったのですが、狭いエリアで足下にボールを貰うシーンが非常に多くて、彼女の最大の特徴であるスピード感溢れる飛び出しで、走りながらボールを受けるって場面が極端に少ないような。

特にカウンターのシーンに顔を出せないところが気になります。高瀬や中島に比べて、前線に追いつくのが遅いんですね。場合によっては宮間の方が先にペナに到着していたりする。思うに、ウイングではなくサイドハーフであるという店を意識しすぎているのではないかと。

簡単に言えば、守備を頑張りすぎている。相手の攻撃に際して低い位置まで毎回毎回戻りすぎなんじゃないかと思われるのです。所属クラブでの岡崎がそうなりがちなようですが、どうも献身的な日本人サイドアタッカーには、‘守備を頑張りすぎる病’という持病を抱えがちのようです。