スタジアム界隈で心に吹いたさざ波の周辺をウロウロと…2012年シーズンのJリーグを振り返る・スタジアム道中記

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■松本が好きだ![松本vs京都(09月08日)]

初めてアルウィンを訪れた、この日、松本が好きになりました。

もともと松本という街は好きなんですよ。世代的に「白線流し」の影響も少なからずありますが、それ以上に観光都市としてのクオリティが非常に高いと思ってます。初めて松本に行ったときからのお気に入りで、かれこれ45回は訪れていたりします。もちろん観光目的だけで。

例の国宝のお城は何回見ても綺麗ですし、サイズが、いかにも日本人好みする、‘ちょうど良いサイズ’ですよね。で、ちょうど良いのは、お城だけでなく、街そのものも一泊二日に‘ちょうど良いサイズ’。すぐ近場に温泉地も複数ありますし、近代遺産やら博物館やら、果てには上高地とかアルプス関係まである。東京からの距離も含めて、ホント‘ちょうど良い’。

で、この試合を見ていて圧倒されたのが、バックスタンドにおけるユニ着用率とタオル所持率。少なくとも関東近郊においてはゴール裏は9割程度、バックスタンドならせいぜい45割くらいとの印象なのですが、アルウィンでは、それがバックスタンドでも9割くらいある。タオル所持率に至っては、ワタクシ以外、全員持ってたんじゃないですかね。

つまりそれは松本山雅というクラブがコア層のみならず、広く市民に認知され、愛されていることの証左です。この街には、観光だけでなくサッカーまであるのです。

ますます好きになってしまったワタクシとしては、次の市長選で、「私が当選した暁には冬の最低気温を少なくとも3℃は向上させます!」とか「既存の常識を覆し、できるだけ雪が降らないように調整してみせます!」なんてマニフェストを掲げた候補者が当選したら、すぐにでも松本に移住してしまいたいくらいの勢いでいます。

■看板と横断幕[湘南vs山形(07月22日)]

この試合はメインスタンドのアウェイ寄りに座っていたので、なんとなく山形の横断幕などを眺めていたら、「real TOHOKU」って書かれたのがありました。

・・・

うん!?

リアルじゃない東北があるってことか?

バーチャル東北やら、WEB版東北やらが、我々の知らない裏社会に存在していて、何らかの陰謀的なアレコレを巡らせつつ、次々と怪人とか、ラッコ男とか、プードル男とかを投入してくるんだろうか。それを考えると、怖くて怖くて、いつも通りの時間しか惰眠を貪れません!

一方でベルマーレ側には「さかもとこうじ」と平仮名で記された横断幕が・・・。手書き感が伝わってきて、なんだか、あったかみに溢れてはいたのですが、その雰囲気がなんともアンニュイ。脱力系のニュルニュル文字なのですね。近年はやりの、ゆるキャラを文字にしたら、ああいう字になるんだろうな、と。

冷静に考えると、湘南のマスコット、キングベルさんも、どことなく、ゆるキャラ的要素が見え隠れしているようにも感じますし、ベルマーレは案外そういう線で突き進んでみても面白いかも。

さて、横断幕とは少し違いますが、BMWスタジアムはスポンサー看板もユニーク。厳密には看板を出しているスポンサー名に若干のツッコミどころが。例えば、それは「横浜低温」。なんか、環境破壊の影響かなんなのか、地球の気温が総じて上がっている中、神奈川県横浜市だけは、寒冷化の道を辿っていて、横浜市限定の注意報が出ているみたいじゃないですか。あるいは「横浜シミズ」。マリノスなのかFCなのか、はたまたエスパルスなのか、サッパリわからない。しかも答えはベルマーレなんだから、 もはや、昔々「ラフォーレ原宿小倉店」を見たときばりのパニックですよ。これがまた。

フクアリ上空を仰ぎ見ると…[ジェフ千葉vsロアッソ熊本(05月20日)]

フクアリと言えば、最寄りの蘇我駅から、徒歩で10分もかからないという好立地が魅力の1つです。その蘇我というのは、都民から見れば、若干ながら「最果て」感があります。それは、京葉線の終着駅だからなわけですが、イコール、房総半島への玄関口といったイメージでもあります。

蘇我までの地域なら、都心に通勤していたとしても、「ごくありふれたこと」と感じますが、蘇我より向こうから通勤されている人にお会いしたら、「はるばる大変じゃないですか?」とお尋ねしてしまいます。そんな境界の地である蘇我駅に向かって、フクアリからの帰り道を歩いていると、上空を見上げると、離陸したてと思しい2機の飛行機が視界に入ってきました。

で、思ったのですが、蘇我で、房総文化圏なのか、都心外延通勤圏なのかも微妙ながら、それ以上に、「この辺りは、空港と言えば、どっちになるんだ?」って疑問も湧いてきます。千葉県ですから、さしあたり、教科書上の知識として「新東京国際空港」、要するに成田空港が思い浮かぶんですけど、成田の場合、房総と言うより、常磐のイメージ。

むしろ、東京湾岸という地理的特性を踏まえれば、「東京国際空港」、すなわち羽田空港の方が近いようにも思える。川崎と木更津がアクアラインで結ばれて、もの凄く往来が便利になりましたが、蘇我大田区は、それ以上にご近所さんですからね。

しかも、周知の通り、羽田を離着陸する飛行機ってのは順番待ちやらなんやらで、東京湾岸をグルグルだらだら旋回していますし。そう考えると、フクアリからの帰り道、ワタクシの上に広がる大空に羽ばたいていた2機は羽田を離陸した飛行機だったのかもしれません。成田はジェフというよりレイソルのテリトリーって印象もありますし。