温度差が激しく風邪をひきそうです東京Vvs岡山(3月17日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

事実上、北九州とチームの中身を総取っ替えしたような今年のヴェルディ。三浦ヤスさんのお手並み拝見ってなわけですが、この試合にも多数のヤスチルドレンが出場しておりました。その中でもヤス一門を象徴するのが安田晃大

安田理大の弟さんで、「名前以外は顔も含めて何も似ていない」との評判。ポジションは2列目の真ん中でしたかね。流動的でしたので、何とも言えませんが。この選手の何が、ヤス一門を象徴しているかといえば、タックルが深いこと。回りくどい言い方をしました、要するに、プレーがラフ。前半のうちから、かなり危険なタックルをしかけ、二回目にはイエローカードを頂戴してしまいました。

もう一人、ヴェルディ北九州な選手で目に付いたのがGKの佐藤優也。特に前半は、相手アタッカーと1対1となる場面が多かったのですが、バシバシとビッグセーブを繰り出していました。しかし、この選手への注目ポイントは、それにあらず。足下で繋いだり割とキックに意欲的だったんですけど、その足技が、まぁ、危なっかしい。セーブの安心感と、足下の危なっかしさのコントラストこそ、この選手の愁眉でしょう。

対する岡山は、お馴染みの343。何年か前にストヤノフが加入したのに合わせて3バックを導入。当初は、「ストヤノフを生かすため(だけ)に、3バックを導入したのかなぁ。だったら、少し安直すぎないだろうか」などと思っていたのですが、どうやら影山監督の信念による343だったらしい。

これまでも数試合ながら現地観戦したこともあるのですが、改めて見てみると、けっこう4バック気味に見える状況も少なくないですね。「この試合のメンツだと、たまたま、そうなる」ってだけかもしれませんが、3バック右の後藤選手が、サイドバックのような位置に張り出すことが多く、そうすると逆サイドのの田所が下がったり、ボランチの千明じゃない方(=島田選手)が、真ん中を埋めたりって感じで、一見すると4バックっぽい配置で守備のバランスを整えていたよう感じました。

攻撃に関しては、「ボールを奪って3トップを見る」という感じ。綺麗な感じになるのは、多少低い位置でもグランダーのクサビを3トップに当てて展開するという形ですけど、実際にビッグチャンスを迎えることが多かったのは、いわゆる‘縦ポン’。ヴェルディの守備陣がラインを高めに設定していたので、その裏に出して、荒田選手が「オラ、オラァ」と突進するパターンですね。そして、1対1となった荒田選手とかのシュートを、佐藤選手がセーブする、そういう繰り返しですね。

一方のヴェルディは4231だったと思われます。ただ、スタートポジションとしては左右のWGに配置されていたであろう西と飯尾は、ともに典型的なサイドアタッカーではないですから、真ん中にカットインしていきます。前半はそれでも、流動的にサイドのバランスを維持していましたが、後半になると、中盤より前の選手は、ほぼ中央突破偏重に。

尤も、それはそれで変にバランスを気にするより、割り切ってしまったほうが、結果的には良かったらしい。後半は明らかにチャンスは増えましたし、波状攻撃を何度か仕掛けるなど、ヴェルディの攻撃は活性化しました。ただ、如何せん、高原がブレーキになっていましたね。同点ゴールの時は、パワフルなヘディングで折り返しアシストするなど意地も見せましたが、ほとんどボールをキープできなかったですし、目立った突破もなかったように感じます。

ってな、構図の試合でしたが、正直、ワタクシ的には、あまり良い試合であったようには思えませんでした。11の引き分けでしたが、どちらのゴールもセットプレーから、あっさり決まってしまった感じでしたし、それ以外の場面ではシュートが少ない。そして、シュートの少なさと反比例するようにパスミスが多い。いわゆる一つの凡戦と評されてもしかたないんじゃないかと。

いわゆるラストプレーで中後だか、南だかが決定的なシュートを外して、そのまま試合終了のホイッスルが鳴ったのですが、その瞬間、両チームの選手、特にヴェルディの選手が倒れ込みました。ということは、相当アグレッシブに戦ったということでしょう。

しかし、どうにも、それがワタクシには伝わってこなかった。ピッチ内の熱さと、スタンドのワタクシ。まるで最近の気候みたく、温度差が激しく風邪をひいてしまいそうです。「高低差ありすぎて、耳、キーン」状態でございました。

□日本代表への推薦状

・推薦選手

福井 諒司

・推薦理由

まずは貴重な同点ゴールを決めたという点が素晴らしいわけですが、それだけでなく、後半はサイドからの仕掛けがヴェルディの中央突破にアクセントを加えて、攻撃の起点としてチームを牽引していたと思います。そして、何より、この人も三浦一門なわけですが、少なくともこの選手ではラフではなかった。

「指揮官のためならば過ちさえ躊躇わない」という他の三浦一門と違って、悪い部分までも染まってしまわないスタンスには好感が持てます。今後の成長を期待したいところです。