中盤のテクシャンたちが目に付きました横浜FCvs徳島(3月10日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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ともにJ1昇格が期待されているチーム同士の対決となった一戦。先制したのは横浜FCでした。ゴール前のチャンスがサイドに流れると、諦めずに走ったが追いつき残したことからコーナーキックを獲得。そのコーナーキックを頭一つ高いヘディングで大久保が折り返し、CB野上が蹴り込みました。野上選手はルーキー。ラッキーボーイといって良いでしょう。

大久保選手の高さが生きたシーンでしたが、テクニシャン揃いの横浜FCの中盤は、この大久保の高さという武器に頼るか頼らないかの判断が良かったですね。中盤で地上戦を仕掛けても優位に立てますから、必要なときにだけ頼るという余裕がありました。

また、大久保選手と内田選手との相性も良い模様。横浜FCは4231で内田選手は左SHだったんですが、時折2人のツートップみたいなコンビネーションを見せていましたし。

そんな横浜FCに対し、前半の徳島は343の前線3人を走らせるという、J2らしいっちゃJ2らしい、小林さんらしいっちゃ小林さんらしいサッカーを展開。前線のスペースに向かって、アバウトにも見えるようなロングキックを出し続けていて、あまり中盤で時間を作らない。そうなると両WBはなかなか中盤を越えられませんから、「いっそのこと、割り切って523にしてしまった方が、何かとクリアになるんじやないか、と。何よりも、それじゃせっかくの柴崎の無駄遣いだろう!」なんて考えていたところ、そんなワタクシを嘲笑うかのごとく、徳島は同点ゴールを奪います。

中盤から相手最終ライン裏に出されたスルーパスに、アタッカー陣が入れ替わり立ち替わりシュートを放ち、最後はゴール前になだれ込んでいった柴崎がキッチリとシュートを決めました。柴崎選手は長短のパスを自在に使い分けられて、一時は遠藤の後継者候補とも目されていましたが、ということは確かに縦パスを出してゴール前に流れ込む職人としても機能しますよね。

後半に入ると、両チームともスーパーゴールで2得点目を上げて、ガップリ四つを組みます。

横浜FCの2点目は寺田選手はミドルシュートが突き刺さったもの。寺田選手のシュートも‘ミドルのお手本’みたいでしたが、その時の徳島守備陣の対応も、「ボールウォッチャーになるとは、こういうことをいいます」的な感じで、ある意味、‘お手本’。

一方、徳島の2点目は、ハイボールPA内で玉突き状態になっている流れの中で、攻撃参加していた徳島CB大久保選手がダイレクトボレーで豪快に蹴り込んだもの。これは、たまたまのマグレ感もなくはなかったですけど、スーパー中のスーパーでした。

大久保選手は、前半からストッパーながら、チャンスとみるや思い切って、「オラオラ〜」と叫ばんがばかりの駆け上がりを見せていましたので、闘莉王や槙野よろしくなDFWのようです。徳島の攻撃における一つの飛び道具になるかもしれません。

その後は比較的オープンな展開ながら両チームとも決め手に欠いて、ドローで終わりましたが、選手交代などには見応えがありましたよ。

徳島は途中から花井が出てきて3412っぽくマイナーチェンジを施すと、サイドアタックが活性化しました。それにしても花井、久々に名前を聞きましたね。かつての天才児も、守備的なポジションを余儀なくされることが多い期間もあり苦労していましたが、ここにきて本職のトップ下。間違いなく、彼の投入で徳島の中盤は支配率を向上させました。

他方、横浜FCは田原と野崎を同時投入。その直前に、青山選手とのバトルに熱くなった大久保選手がレッドカードでもおかしくない報復行為(に見える行為)に及んだりしていたこともあってのスイッチかと思いますが、シュートへの意識の高い両選手の投入で、横浜FCPAにおける迫力は格段に高まったかと思います。策士同士の丁々発止、堪能させてもらいました。

□日本代表への推薦状

・推薦者

三ツ沢の売り子さん

・推薦理由

三ツ沢って昔から、必ずビールの売り子さんが出動しますよね。どこにでもいるように思えて、探したらいないことも少なくないビールの売り子さんですから貴重です。また、男女比も絶妙。だいたい4人に1人くらいが男子。女子ばかりだと余りにも露骨ですし、男が多すぎてもオヤジ心は掴めない。そう考えると絶妙です。

そして、三ツ沢の売り子さんは、もう一つ絶妙な武器を手に入れました。これまで三ツ沢の売り子さんはビールのお供にきゅうりを売ることが多かったように記憶してますが、この日はなんと、野菜天なんてものを売っていた。なんとも絶妙ではないですか。野菜天ですよ、野菜天。ビールに合わせるには油物が一番。しかしヘルシー志向の昨今、なかなか唐揚げだけでは勝負できません。そこで野菜天ですよ。この油っぽくて、それでいて、一瞬だけヘルシーそうに感じる響き。もはや日本の宝です。ぜひブラジルでは、おつまみ日本代表として世界を唸らせて欲しいものです。