GKとか引っ越しとかの周辺をウロウロと…2012年シーズンのJリーグを振り返る・選手の群像

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

■林彰宏に期待しよう[柏vs清水(03月24日)]

近年の清水は、小林大悟を皮切りに、いわゆる「出戻り組」を積極的に補強していましたね。その中で、この試合において注目されたのが、林彰洋。いまさら申し述べるまでもなく、調子のり世代の一員として、将来を嘱望されたキーパーです。世代別の世界大会でも確かな存在感を示したことにより、流通経済大学在学中からオシムジャパンに招集されたりしてました。

どうでも良いですが、関塚ジャパンで苦闘していた、当時の山村や比嘉に対し「大学生ごときを呼ぶんじゃない」と彼らが大学生であるという属性に難癖をつけていた皆さんは、オシムが林をテストしたことに対しても、ちゃんと批判的スタンスを堅持していたんでしょうかね。じゃないと、意見が一貫していることになりません。

ともあれ、林君。大学の卒業を待たずに渡欧し、本場のプロの世界に飛び込みました。んが、海外サッカーに疎いワタクシとしては断言できませんが、多分それほど活躍してないですよね。なので「スランプ状態になって帰国したのかな?」と思っていたのですが、加入早々にレギュラーを奪ったのは、ネームバリューのおかげにあらず。

というか、そもそも体格であるとかキック力であるとかにスランプはありませんからね。とにかくキック力が凄かった。ハンパなかった。キック力があるということは、8割方の力の入れ方でボールを蹴れるわけで、その分、パントキックゴールキックを丁寧に蹴れて、結果、正確なロングキックを連発していました。

また、大学時代の彼を生で見たことないので、何とも言えないのですが、ガタイもゴツくなりましたね?

重厚感の溢れるフォルムはチームに安心を与えるのに十分でした。もちろん、本分であるセービングに関しても、この試合、少なくとも1回、ビッグセーブがありましたし、「それだけは、やっちゃいかん」というミスもなかったと思います。林彰洋の捲土重来に期待が持てそうです。

■権田vs周作[FC東京vs広島(03月31日)]

2012シーズンのFC東京を率いるのは、ご存知ポポビッチですね。一方、2011年までサンフレッチェを育て上げたのはペトロビッチ。2012シーズンの森保サンフレッチェが、ペトロビッチ時代とは似て非なるものであったことは重々承知ではありますが、乱暴ながら、この一戦を「ビッチビッチ対決」と名付けてしまいましょう。

繰り返しになりますが、この試合の広島は、それほどショートパスを繋げるという感じではなかったので、もはやペトロビッチスタイルとは異質なものです。ゆえに両チームが志向するサッカーには若干の相違がある。ただ、別の部分には共通点もあるわけで、それはつまり、日の丸を背負うGKを擁しているところです。

まずFC東京には権田。アグレッシブなスタイルを信条とするキーパーは数いれど、権田ほど軽やかなフットワークを持つキーパーは珍しい。どれくらいフットワークが軽やかかと言うと、浅いディフェンスライン裏に出た相手のロングキックを対処するべく飛び出すや、バウンドの目測を誤りバンザイして、危うく大ピンチを迎えそうになるくらい軽やかです。

対する広島が誇るGKは西川周作。ユース時代はフリーキックを蹴っていたとか、いないとか。とにかくキックの正確性を評価されることの多いキーパーです。広島に移籍したときなどは、「これでラストピースが埋まり、フィールドプレーヤーが11人になった」みたいなことを言われました。

ただ、ですね、たまたまワタクシが見た試合だけそうだったのかもしれませんが、西川のキックって、グランダーやライナー性なのはともかく、パントキックゴールキックは、なかなか怪しくないですか?

結構な確率で、周囲の人々の頭の中に「?」を発生させるキックを繰り出しているような。ええ、きっと気のせいです、はいはい。

■選手の引っ越し事情[町田vs徳島(08月19日)]

ワタクシ、学生時代は、いわゆる‘多摩’と呼ばれる地域に住んでおりましたので、町田近辺の土地勘は割とシッカリしております。原付で走り回っていたのですね。なので、ゼルビアのラインナップを眺めていると、いろんなことが思い浮かびます。というか、「この選手は移籍にあたって引っ越しをしたのかどうか」ってことで頭の中がいっぱいいっぱいになってしまうのですね。

例えば、この日は不出場でしたが平本選手なんかを見ると、「ヴェルディから移籍ってことは、稲城から町田か。要は京王相模原線から小田急線。車だと鶴川街道でほぼ直結してるから、引っ越しはしてないだろな」とか。

薗田選手の名前を見ると、「川崎から移籍か。川崎といっても、川崎のどこだ?練習場の立地的に、いわゆる川崎北部‘川崎のチベット’と呼ばれる小田急線沿線だったら電動アシスト付き自転車でも、その気になったら通えそうだから、引っ越ししてないだろうな」とか。

太田選手の名前を見ると、「横河から移籍か。ってことは三鷹から町田、中央線から小田急線。ちょっと遠いなぁ。電車だと中央線→南武線小田急or新宿廻りor八王子市廻り、うん、めんどくさい」とか。

なかでも判断に迷うのが幸野選手と田代選手。「仮に幸野選手が小平近辺に住んでいたとしたら、太田選手と事情はほぼ同じ。ただ、小平まで来ると、車だと鎌倉街道で一本ってこともありうるなあ」とか、「田代選手は横浜から移籍か。横浜のどこだ?横浜線沿線なら超近いけど、横須賀寄りの横浜とかだったら、さすがに引っ越してんだろうな」とか。

もうね、そんなことを考え出したら、試合どころの騒ぎじゃなくなりますよね。