京都橘のスカイハイに思いを馳せつつ、スタイリッシュでエレガントな司令塔に対するコンプレックスを丸出しにしてみる【京都橘vs桐光学園】&【作陽vs桐光学園】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■京都橘 3 vs 0 桐光学園[高校選手権準決勝 01月12日]

ポゼッションだけ見れば桐光が優勢だったんですが、先制したのは京都橘。仙頭君がドリブルでカウンターを仕掛けると、併走する相棒の小屋松君に送る。PAに進入したところでコースを消されると反転してバックパス。走り込んだ中野君のシュートはバー直撃となりましたが、仙頭君がキッチリと詰めていました。

とはいえ、全体としてゲームを支配していたのは桐光だったんで、その後も桐光の攻勢は続きます。しかし如何せん、決定機を迎えるには至らない。当然、ゴールも奪えないまま後半も30分に。ここで再び京都橘の2トップの‘一撃必殺’が牙を剥きます。縦パスに反応した8番の伊藤君がボールを頑張って残すと、PA内で小屋松君の足下に転がり、それを丁寧に決めきりした。

もともと〈ポゼッションの桐光とカウンターの京都橘〉という構図で試合が進んでいましたから、こうなると京都橘の理想的な展開となります。3点目は途中出場の赤澤君・10番小屋松君・8番伊藤君の3人で奪った典型的な‘カウンターからのダメ押し’。これで勝敗は完全に決しましたね。

というわけで京都橘が勝利した準決勝第2試合ですが、何かと似た者同士の対決となりましたね。何が似ているって、まず、ユニフォームが似ている。色こそエンジとスカイブルーですけど、ボーダーが入ってポロシャツ風の襟が付いている。完全に同じメーカー(NIKEらしい)の同型番ですね。いわゆる1つのモロ被り。

それから両チームとも主将がベンチスタート。ベンチキャプテン自体は時々いますが、両チームともというのは珍しいですよね。桐光のキャプテンは14番の佐藤君で、京都橘のキャプテンは5番の高林君。両者ともケガでポジションを譲らざるをえなくなったらしい。

桐光学園は佐藤君が先発から外れることを前提に背番号を振り分け直したのか、もともとそうだったのか、ともあれ、この日のスターティングラインナップが綺麗に1番から11番までの背番号を背負っていました。対する京都橘は高林君の穴を13番の吉中君が埋めることで、先発選手の背番号が14・611番+13番という構成に。うん、残念、両チームとも先発メンバーが111番だったら、「ありそうで、そうそうないよね」っていう歴史的場面の目撃者になれたのですが。

両チームは他にもボランチコンビのキャラが似ていますよね。桐光のボランチと言えば‘桐光の10番’として注目を集めた松井君。一方、京都橘のレジスタも、やはりJリーグにゆかりのある選手でした。そうですね、9番の宮吉君ですね。あの宮吉拓実実弟として地味に有名人です。

ちなみにワタクシ、一昨年くらいまで宮吉拓実宮市亮の区別があまり付いていませんでした。宮本以外の「宮○」って名字は、あまり多くないですから、ついつい間違えてしまうのです。しかも、2人とも弟が高校サッカーで大活躍って言うんだから、ますます紛らわしい。ご存じの通り、宮市弟も一年の時から中京大中京のエースとして君臨しております。

ともあれ、〈松井vs宮吉〉という分かりやすい構図となったボランチ対決。でも、実は、それぞれの相方の方がタイプ的にかぶっていたのかもしれません。両者とも

‘じゃない方’系キャラ

6番

守備重視タイプ

ですから。

ちなみに桐光の6番は多田君で、京都橘の6番は釈君。多田といえば白戸家的にはトリンドル玲奈。釈と言えば問答無用に由美子ですね。ということは、「トリンドルvs釈由美子の対決をスカイハイが制し、「おいきなさい」と引導を渡した」ということになるわけですが、時節柄、京都橘の6番君が骨折などしないか心配でなりません。

■作陽 1 vs 2 桐光学園[高校選手権準々決勝 01月05日]

先制点は桐光学園。松井君のフリーキックに諸石君が競り勝ち、こんぼれたところを小松君がキック。これはジャストミートしませんでしたが、ボールは太田君に届き、シュートを押し込みました。10番→4番→3番→2番と繋がるという、ボランチと最終ラインで完結するゴールでした。

そのまま、試合は桐光の掌の上で進んでいって、「あとはゲーム終了のホイッスルを待つだけかな」って空気が流れ出したのですが、残り5分を切ったところで、作陽が〈攻めさせられている〉から〈攻める〉に変わり、作陽DFの米原君のロングフィードに快足ウイング平岡君が抜け出し、中に戻したボールを受けた永松君が難しい体勢からテクニカルなシュートを突き刺して、同点に追いつきます。

で、「そのままPKかな」ってところで作陽は、それ用にキーパーを交代。すると、その直後に桐光は決勝点を挙げます。解説の福田さんが「この、ロングスローがあるタイミングでのキーパー交代は怖いですよ」と漏らした不安が現実のものとなりました。キーパーの交代というのはプロでも、「まずバックパスでボールに触らせてあげて」ってのが必要なくらいナイーブなものですからね、難しいですよね。

さて、桐光学園といえばプリンスリーグでも大健闘を見せた、Jユースとも対等に渡り合えるグッドチーム。その桐光学園を牽引するのが10番の松井君。‘桐光の10番’ということだけあって、スポーツ新聞でも大きく取り上げられて、すっかり有名人となりました。

10番のボランチといえば〈青森山田の柴崎君〉の印象が強いのですが、この松井君も、そのイメージを彷彿とさせるプレースタイル。最近は使われなくなりましたが、一時よく耳にした‘2.5列目’の理想型を地でいく選手です。

エレガントなゲームメーカーなわけですけど、劣等感丸出しのワタクシとしては、〈プレーもエレガント、ルックスもエレガント〉な選手って大嫌いなわけですよ。件の柴崎なんかは、この部類に入ると思いますが、彼はよいのですよ、田舎の子ですから。〈都会育ちのスタイリッシュなシティボーイで、プレーもルックスもエレガント〉という図式が、何よりも嫌いなのですね、なんせ田舎出身でスタイリッシュさの欠片もない人生を送っていますから。克服のしようのないコンプレックスが刺激されてしまうのです。

その点、松井君は好感度が高いです。・・・ディスっていませんよ。(最近、「ディスる」という単語を覚えたので使いたくなりました)。松井君は松井君でジャニーズ系です。ジャニーズ系と言っても関ジャニの村上君に似ているように感じるって話ですけど。

ともあれ、お世辞も「目が大きい」とは言えないフェイスの松井君。でも視野は広いんですよね。「そこに出すか!?」ってパスを連発していました。ここに1つの仮説が浮かび上がります。そう、それは「視野の広さと目の大きさは関係ない」という仮説です。この仮説の可否については、動物学系の学界が総力を結集して取り組んでいかなければならないでしょう。・・・ですかね?