鮫島派から仲田歩夢派に乗り換えるのは、せめて彼女が成人してからにしようと考えている今日この頃、皆様におきましては如何お過ごしでしょうか?
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ヴァンフォーレのスローインに要注目、とかなんとか言っちゃって甲府vs水戸(08月12日)その6
オリンピックは風俗に似ている、とかなんとか言っちゃってその1
■FC東京 0 vs 1 大宮[J1リーグ第22節 08月18日]
攻撃の起点となっていた下平からCBタイプの河本に左SBを交代したんで、大宮としては「勝ち点1で良し」とするモードになったのかなぁなんて思いながら眺めていたら、チャンスらしいチャンスがほとんどない中、ノバコビッチ選手が乾坤一擲の一撃をぶちこみ、大宮が先制点を奪います。
で、ゲームは、そのまま最少得点差を大宮が守りきって勝ち点3をもぎ取りました。
過剰なまでのリスクマネージメントと人海戦術で守りまくる大宮に対し、毎度のことのように攻めあぐねるFC東京という構図は、もう、この試合を現地で、あるいはテレビ画面越しに見ていた全ての人が、試合が始まる前から予想していたであろう通りというか、ここ数年のFC東京と大宮を包む雰囲気が、そのまんま発露したかたちになりましたね。
人海戦術でゴール前をカッチコチにする相手にはミドルシュートというのが定石だと思いますが、この試合のFC東京、そのあたりの判断力に問題はなかったと思います。
特に梶山は前半からミドルシュートを撃ちまくり、試合をトータルすれば1人で67本は撃っていたんじゃないでしょうか?彼の場合、これまでミドルシュートへの積極性という意味で物足りなかったの、そこは良かったのかな、と。
ただ、いかんせん、この試合を通じて唯一といっていいチャンスを決められてしまった。なんて状況となれば、時節柄、権田に対する批判が出てきそうですよね。
なんか、ロンドン五輪を通じて、権田って、必要以上に「物足りない」っていう低評価を浴びせかけられていませんでしたか?なかには「デヘアに比べて足技が下手」という、ヨーロッパリーグを中心にサッカーを楽しんでいる方が陥りがちな‘非現実的で生産性のない正論’まで飛び交ったり。
加えて、ときどき見られるのが「メンタルが弱い」みたいな非難。ワタクシの経験上、その人のメンタルが強いか弱いかなんて、実際に会ってみない限り絶対に解りません。
で、なんでそんな批判をされがちなのかワタクシなりに考えたところ、権田って、感情表現の仕方と実際のプレースタイルが一致していないんだと思うんですね。そこが原因なのかな、と。
GKというの大雑把に言って‘楢崎タイプ’と‘川口タイプ’に分類できるでしょう。前者はノイヤーやブッフォンみたく常にクールに振る舞い周囲を落ち着かせるタイプ。後者はFPですがドゥンガやガットゥーゾみたく感情を前面に押し出し周囲を鼓舞するタイプ。
で、権田って感情表現という意味では‘川口タイプ’だと思うんですね。ただ、プレースタイルをみていると、楢崎タイプとまでは言いませんが、川口ほど‘ときどき神が宿る’って感じではない。だから頼りがいがあるのかどうか今ひとつ判別しがたい。そこのギャップが、ついつい見る者に「メンタルが弱いのではないだろうか」との疑念を抱かせてしまうのかな、なんてこの試合を見ていて感じました。
■韓国 0 vs 3 ブラジル[ロンドンオリンピック2012 サッカー男子 準決勝 08月08日]
ネイマールが守備で頑張って奪ったボールを、オスカーがラストパス。走り込んだロムロがシュートを撃ち込むと、韓国GKイ・ボミョンの脇腹をすり抜けネットを揺らせます。ブラジルとしては役者が揃い踏みしたナイスゴール。韓国としては、「うん、もうちょっと、なんとかなったかな??」みたいな失点で試合の均衡が破れます。
後半に入るとマルセロがぐりぐりと、ボールが足に付いているのか付いていないのかよく判らないドリブル攻め上がり、ネイマールとのワンツーさらにリターンって絡みからセンタリング。最後はダミアンが地を這うイーグルショットを叩き込んで、順当に追加点を挙げました。
さらに、ブラジルは畳み掛けます。大きなサイドチェンジ気味のロングボールにネイマールが抜け出し、オスカーにスパイスを加えてもらった上で、ダミアンが、この日2点目のゴールをねじ込み、30。ここで勝負あり。
この試合の中継を見ていて思ったのが、というよりも意識的に、その辺のツッコミどころを血眼になって探している、やや性格的にアレなところのあるワタクシですので、「出た!!」って感じで見つけ出したのですが、「言葉のアヤ」ってのは面白いなぁという点です。
まず、解説の長谷川健太さんがアレックス・サンドロの気の利いた働きについて褒めちぎっているとき、すかさずアナさんが「ポルトでもレギュラーです」みたいな補足情報を差し挟む。そんなアシストに気を良くしたのか、次の瞬間に長谷川さん、「まだ若いですもんね」とか続け出すんですよ。
・・・そりゃ、若いよね。オリンピックだもん。23歳以下ですから。知ってます、知ってます、わざわざ言われなくても、えぇ。
次にアナさんの「言葉のアヤ」。後半、フッキが投入されると、アナさん「かつてJリーグでも活躍し、ポルトガルに渡ってからブレイクしました」みたいな紹介を加えます。
・・・その表現だと、Jリーグにいたときはブレイクしていなかったってことになって、聞き様によると、まるで日本にいた頃は、あんまり活躍していなかったみたいじゃないか、と。いやいやいや、と。日本にいた頃から凄かったぞ、めっちゃめちゃ。札幌でもヴェルディでも、つまりJ2というステージで圧倒的な決定力を誇っていたぞ。
単に世界がそのことに気づいていなかっただけであって、ポルトガルに渡って突如として覚醒したわけでもなんでもない。ポルトという世界的に注目度の高いクラブで活躍したことにより、ワールドワイドな認知度が飛躍的に向上しただけだろうよ、と。
・・・うん?
それを「ブレイクした」と言うのかな???
・・・ならば、アナさん、何も間違ったことを言ってないな。そいつは済まない。アナさんに冤罪をかぶせてしまうところでございました。気づけて良かった、良かった。やれやれ。