オリンピックグループ予選第3戦(男女)の周辺をウロウロと…【オリンピック観戦記】

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ロンドンには6つもプレミアリーグのクラブがあるんですよね?

ってことは、スタジアムも6つあるんですよね??

なのに、グループリーグでは、あっちこっちへと長距離移動しなければならない理由は何なのか今ひとつ釈然としない今日この頃、皆様におきましては如何お過ごしでしょうか?

ワタクシは別館4thDayMarketCentreをアップしております。

前半の東京は既に閉塞感満載だった、とかなんとか言っちゃってFC東京vs新潟(07月28日)その1

前半の新潟は肉を切らせて骨を断った、とかなんとか言っちゃってFC東京vs新潟(07月28日)その2

後半の東京は迷走していた、とかなんとか言っちゃってFC東京vs新潟(07月28日)その3

■なでしこ 0 vs 0 南アフリカ[ロンドン五輪2012 07月31日]

いやぁ、眠かった。この試合は録画して、翌5時頃に起床の上で観戦したのですが、眠かった。勿論それは、いつもより早起きしたことが最大の要因でしょうし、抑揚を感じさせないブブゼラの響きがちょうど子守歌的な役割を果たしたと言うこともありますが、それにしても眠かった。

というか、ブブゼラって、一昨年の南アフリカワールドカップの時にすっかりお馴染みになって、Jリーグのスタジアムでも、WC明け後の数試合では、チラホラと耳にしましたが、いまや修学旅行のお土産で買った木刀のように、多くの人々にとっては、思い出の1ページとして箪笥の肥やしになっているんでしょうね。

そんなことはどうでもよく、眠かったわけですよ。そして、試合内容そのものに、我々の睡魔を呼び寄せる何かがあったことも間違いないわけで。

いわゆる「引き分け上等!」ってシチュエーションで、布陣的にも、場合によっては、勝てなくても痛し痒しみたいな面は垣間見られましたね。勝負事ですから、こういう試合があっても全く構わないんですけどね。あまりにも緊張感が伝わらないというか、なんというか、って試合になりましたよね。

勿論、南アフリカがしっかり粘り強く守りきったという部分は正当に評価せねばなりません。そんな南アフリカ、フォーメーション表的には442が近いんでしょうけど、これが、なかなかトリッキー。

解説のアツさんが繰り返し述べていたように、南アは、CBのバイク選手がスイーパー気味に構えていた。というよりも相棒のチェレ選手が、かなり丸山なり安藤に食いついて、広範囲に出張していたので、自然と、そういう形になったのかもしれませんが、ともあれ、バイク選手の脇がやや甘め。

そこで、両SBのビラカジ選手とフルンバネ選手が絞る。そして両SHのニャンデニ選手とロウ選手が、SBのスペースを埋めるわけですね。しかも、攻撃に移る際には、そこで一旦、形をリセットすることなく、前に行けるコースのある選手から順番に前線に押しかけるもんだから、もはや誰がSBで、誰がSHなのか、さっぱり意味不明になります。

また真ん中もマトロー選手が1トップ気味に張っていたのは分かるのですが、エースの12番モディス選手が、高い位置でマトロー選手と横並びにプレスの隙を窺っていると思いきや、気がつけばボランチの位置にまで下がってディフェンスをしていたので、これまた2トップの一角なのか、トップ下なりCMFなりなのかが、よくわからない。

更に言えば、CMF(ボランチ?)の2人のうちドラミニ選手はいわゆる典型的なレジスタっぽいプレースタイルだったのですけど、15番のジェーン選手が「お前はFWか!トップ下か!!」ってなくらいにカウンターとなれば凄い勢いで相手PAに走り込むものですから、もうね、「いったい何なんだ!君たちは!」みたいな、誰がどのポジションなのか分からない。ワタクシとしてはパニック状態ですよ。

そして、海堀のGKユニが、ピンクのシャツにグレーのパンツ(+ソックス)という常人のセンスを超越した組み合わせだったりして、それがまた、ワタクシのパニックを増長させる。あまりにも混乱したワタクシは、ついつい「宣材写真だけみると、安藤って釈由美子に似ているな」なんて意味不明なことを、思わず呟いてしまっていましたよ。怖い、怖い、くわばら、くわばら。

■日本 0 vs 0 ホンジュラス[ロンドンオリンピック 08月02日]

なでしこの最終戦と同様に、男子も「お互いにメリットを分け合いましょ(はあと)」っていうスコアレスドロー。こういうドローに対して、海の向こうにはこなれた慣用句があって、その訳語もあったと思いますが、全く思い出せません。ご存じの方はコメント欄まで御一報いただければ幸いです。

グループリーグの最終戦は互いの利害が一致してグダグダなスコアレスドローになりがちってのは、日本が初めて出場したフランスWCあたりから存じ上げていましたが、まさか日本が、その一方の当事者になる日が来るとは、しかも男女揃って。ま、だからといって「日本のサッカーも進歩したなぁ」って話かというと、それはそれで違うような気もしますが、それはともあれ。

日本もホンジュラスも、負けないことを最優先した手堅い戦い方を選択したことにより、とにもかくにも固い固い試合となりました。両チームともプレスの位置が低めでしたよね。高い位置からボールを追いかけるのではなく、最低限バイタルをお留守にはしないぞ!的な。

そういう意味では、上述したなでしこに近い戦い方だったとも言えますが、女子と男子とで決定的に違うのは、なでしこが試合終盤には「勝っちゃいけない」になったのに対し、男子の場合、「負けちゃいけない」あるいは「勝たなくても良い」にすぎず、「自らの意志で勝利を遠ざける」という、日本人(固有の?)の倫理観念を踏まえると、かなり選手など当事者にとってヘヴィな状況にまでは追い込まれずに済んだということですね。なでしこの選手も、監督さんも、それはそれは辛かったことでしょう。この件に関しては、そもそも主観的にしかなりえない個人の正義感を振りかざすのではなく、当事者の気持ちを斟酌する思いやりが大切かと。

それはともあれ、とにかく男子に関しては、戦い方としても、「点を取らない」ではなく、「無理はしないが、取れるに越したことはない」というスタンスで、言うなれば、10で勝っている試合の残り15分くらいのシチュエーションが90分(+アディショナルタイムいわゆるロスタイム)に渡って続きました。

具体的には前半のうちから大津やら、権田やら、村松やらがバッタバッタと倒れて、大袈裟に痛がっていましたよね。これなんか、まさに勝ってる試合の時間稼ぎそのものです。

見ているこっちとしては、さすがに最初の15分くらいはそれに気づかず、「腰をぶつけてのたうち回っているけど、大津、大丈夫か?」とか、本気で心配してしまったじゃないか!!心配して損した、ちっくしょう、こっちのハラハラを返してくれ!!ってなもんです。

さて、せっかくなんで、ホンジュラスにも少し触れておきましょう。

ホンジュラスの右SBはクリサントという選手でした。なんとなく耳覚えがあるような無いような感じだったので、あれこれ頭をグルングルンと回転させてみたところ「くりけんと」という響きには覚えがあるような気がしてきた。

そこでwikiってみたところ「久利 研人(くり けんと、1990年10月27日 - )は、FC町田ゼルビアに所属のプロサッカー選手。ポジションはFW、DF。アメリカ人の祖父を持つクウォーターである。」と出てきたのですね。うん、この選手のことを、どのタイミングで、どういう理由、契機によって知り得ていたのか、まったく身に覚えがないのですが、普段からJリーグにズッポシはまっていると、こういう不思議な経験があるものだなぁとつくづく実感した、グループリーグ最終戦でした、めでたし、めでたし。