関塚ジャパンにおける選手選考の周辺をウロウロと…

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エントリー内容的にベラルーシ戦のキックオフまでにアップせねばならぬということでワタワタしている今日この頃、皆さまにおきましては如何お過ごしでしょうか?

ワタクシは別館4thDayMarketCentreをアップしております。

前半のヴェルディは良くなかった、とかなんとか言っちゃって東京Vvs鳥取(07月15日)その1

前半の鳥取はまあまあだった、とかなんとか言っちゃって東京Vvs鳥取(07月15日)その2

ヴェルディの旬といえば杉本でしょう、とかなんとか言っちゃって東京Vvs鳥取(07月15日)その3

常に「季節ハズレ」を以て尊しと為してきた幣ブログとしては、比較的オンタイムの話題について考えたいと思います。

トピックは2つ。1つ目は選手選考に対する感想。もう1つは、果たして、関塚ジャパンには、どれくらい期待すべきか。2つ目のトピックについては、必然的に男子サッカー界におけるオリンピックの位置付けという問題が絡んできます。

本エントリーでは、まず、選手選考から。

関塚ジャパンのメンバーを見て、フと思ったのですが、村松って要ります?

いや、もちろん、村松本人がプレーヤーとしてオリンピック出場に値しないとか、そういうことではなく。10代のうちから絶対的レギュラーとしてベルマーレの守備を支えていたこととか、今シーズンに入ってからはエスパルスに欠かせないアンカーとして活躍していることとかは重々承知しておりますよ。

だから、そういうことではなく、チームのポジションバランスの問題として。

村松が必要となるシチュエーションをシミュレーションするに、彼はSBも経験ありますが、基本的にアンカーorCBですよね。

で、仮に扇原と山口のボランチコンビ、吉田と徳永のCBコンビをレギュラーとして考えた場合、村松は山口かCBのバックアップになるわけですが、そこに負傷した場合、山村がそのまま入れば事たりる。或いは鈴木大輔を入れて、徳永を動かせば問題は発生しない。

なので、このポジションで負傷者が2人発生したとしても、山村と鈴木の投入で問題は解決します。出れない選手が3人にならない限り、村松(or山村)は不要ですね。

となると、SBのバックアップ的要素もあるのかもしれません。SBは両酒井と徳永の3人で回すでしょうから、2人出れない選手がいたら出番は回ってきますが、これまた、その可能性は極めて限られる。

そう考えてくると、アクシデントに備えるためだけに、ポジションが被る山村と村松の2人を選出したとは考え難い。やはり、戦術上の理由があるのでしょう。

ここで改めて村松のキャラを考えると、彼は、攻撃的センスも兼ね備えた山村に比べると、純然たるアンカー、守備専従の選手ですね。したがって、関塚さんは、守備専従アンカーを必要とする戦術を、本番では敷いてくる可能性があるということです。

そこで興味深いのが、壮行試合で米本が起用されたという事実です。

正規メンバーでない米本(と山崎)が起用されたことに対しては、当然、批判的な意見もあるでしょうし、ワタクシも

山崎と米本の投入に勝手に関塚隆の男気を見た、とかなんとか言っちゃって〈1〉。

山崎と米本の投入に勝手に関塚隆の男気を見た、とかなんとか言っちゃって〈2〉。

で卑見を述べましたが、まあ、いろいろ事情があったのでしょう。それはそれとして。

ここで注目したいのが、米本が投入されたことにより、村松・米本のWボランチが実現したことです。つまり、関塚さんの構想の中に、守備に特長のあるボランチを2枚並べるという選択肢が、どうやら、あるらしい。

本番では山口と村松を並べるということでしょう。場合によっては山村や徳永が絡んでくるかもしれませんが。

もちろん、基本的には先行して逃げ切るための戦略だとは思いますが、ひょっとしたら、スペイン戦などでは、キックオフから、そういう布陣を採る可能性もなくはない。

要するに、6人で守って4人で攻めるという、攻守分業サッカーで五輪に臨んでくる可能性もあるのかな、と。場合によっては扇原・山口に加えて村松をアンカーとして起用する433を敷き、7人で守って3人で攻めるって可能性すら想定できるのかもしれません。

攻守分業サッカーというのは関塚さんが川崎フロンターレを強豪に引き上げる際に採用していた戦術ですし、ワタクシはバルサ(的ショートパスサッカー)絶対主義者でもないので、それ自体に、特に不満はありません。扇原に中村憲剛と同じ役割が務まるのか?ってところに若干の不安は禁じ得ませんが。

ただ、もし関塚さんが攻守分業サッカーを考えているとしたら、大迫の落選を考える好素材になるな、と。

大迫落選については次のエントリーで詳しく述べたいと思いますので、本エントリーでは、戦術的側面に限定して軽く。

いや、ですね、少なくとも鹿島に加入して以降の大迫というのは、安定したポストワークを売りにするFWですよね。

で、どういう種類のポストプレーをするかといえば、巻みたいにハイボールのターゲットになってからの展開であるとか、ルーカスみたく柔軟な足技でボールを収めた上でダイナミックに左右へと展開するという感じではなく、前田や平山のように、どちらかと言えば、確実に収めた上で、比較的近くにいる味方に戻すってプレースタイルかと思われます。

こういうプレースタイルって、身近に多くの味方がいる場合は、パスサッカーの軸として重要視されますが、「少ない人数で攻め切ってくれ!」ってサッカーでは、なかなか機能しませんよね。

仮に、ショートカウンターを主体とするならば、スペースへの走り込みに秀でたFWが必要となり、それならば大迫より大津ということになるでしょうし、古式ゆかしきロングカウンターならば、ターゲットマンとして絶対的な高さが求められますので、ならば、大迫より杉本ということになる。

つまりですね、関塚さんがカウンター主体の攻守分業サッカーを思い描いているとするならば、大迫の落選を整合的に説明できるわけですよ。

まぁ、ただ、とはいえ、あくまで仮説は仮説。単なる主観的な脳内シミュレーションでございます。蓋を開けてみたら赤っ恥って可能性も十分以上にございますので、今のうちから、予防線を張っておきますけど。。。