イラクvsオマーンと日本(なでしこU-20)vsアメリカ(女子U-20)の周辺をウロウロと…【テレビ観戦記】

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Jリーグも再開したわ、なでしこも再起動したわ、ユーロは真っ盛りだわ、な今日この頃、皆様におきましては如何お過ごしでしょうか?

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服部年宏が冷や汗を垂らした瞬間、とかなんとか言っちゃって。東京VvsFC岐阜(06月13日)その1

西紀寛の毛根は大丈夫そうだ、とかなんとか言っちゃって。東京VvsFC岐阜(06月13日)その2

西紀寛は計算高い男、とかなんとか言っちゃって。東京VvsFC岐阜(06月13日)その3

イラク 1 vs 1 オマーン[06月13日 ブラジルWCアジア最終予選]

前半7分にいきなり試合は動きます。ハーフライン近辺でのフリーキックをアルハドリが蹴ると、ぴたりとアルバルシの頭に届き、先制点。一方のイラクはPA手前でファールウ貰うと、直接フリーキックでナシャトが撃ったシュートが、壁に入ったアルホスニの腕に直撃。これがハンドと判定され、そのPKをエースのユニスが決めて同点に追いつきます。

で、そのままドロー。前半はイラク、後半の途中までオマーンが盛り返し、終盤は再びイラクが攻勢に出るも37℃の灼熱の中、両チームともにぐだぐだになってタイムアップとなりました。

さて、まずは最早お馴染みのオマーンですが、この日は中盤をダイヤモンドにした442。ダイヤの頂点には7番のアルハドリが入っていて、この選手は、日本戦だったかオーストラリア戦だったかでも印象的だったのですが、非常に敏捷で運動量の多い司令塔。小柄ですし、タイプ的には香川に近い。

途中からスイッチした10番のドゥールビーンが古式ゆかしきパス地蔵っぽいプレースタイルだったので、より一層を、アルハドリの「ちょこまか」感が際立ちます。尤も日本戦では目立たなかったということは、日本のシャドー系MFに比べると大したことないのかもしれませんが。

一方のイラクの司令塔は、5番のナシャト。こちらは大柄でMF登録ながらFW的な動きをする選手。迫力十分でツボをさえたポジショニングをする。風格も漂わせていますし、昔でいえば中田英寿、現在でいうところの本田みたいな選手です。

このナシャトをはじめ、イラクのセンターラインは、なかなか強烈です。まずはCFのユニス。これまた大型なプレーヤーですからPA内でも迫力満点なのですが、足下のキープ力や、真ん中でじっと我慢しながらも、機を見てそれなりに流れます。背番号が10番でリーダーっぽい貫禄を背中で示しているところなど、ウルグアイ代表におけるフォルランをイメージすれば近い。

さらにCBのエライマ。この選手も、やはり大きいのですが、特徴的としては、やたらと動き回る。CBのクセにじっとしていない。では闘莉王みたいかというとそうではなく、どちらかと言えば槙野に近い。シュートを撃ちたがるというよりゲームメイクに参加したがる感じです。

で、そのエライマを生かすために意図的にそうしているのか、結果的にそうなっているのかは、監督がジーコだけになかなか微妙なところですが、イラクは、遅攻を仕掛ける際、ボランチのムサンナが最終ラインに下りてきて、エライマが左に開く。そして左SBのサマルが攻撃参加するという形が多く見られました。

細部は異なりますが、広島や浦和、要するにペトロビッチのサッカーが、攻撃に移るとボランチが下りてCBが開くってことをするので、そういう部分は共通していますし、バランサー役のムサンナがアグレッシブなパスを自重するあたり鈴木啓太に非常に類似しております。

てなことを考えてみますと、ザックジャパンは、イラク対策として、広島や浦和とトレーニングマッチをすればよろしいのではないかと思われます。

■U-20日本女子代表 1 vs 0 U-20アメリカ女子代表[06月17日 国際親善試合]

両チーム決定打に欠く展開の中、終盤に西川選手がミドルシュートクロスバーに直撃。その跳ね返りに詰めていた田中陽子選手が綺麗に決めて決勝点となりました。

アメリカというのは、構成する人々の出自が多様だからなのかなんなのか、時々珍しい名前の選手がいますよね。例えば後半の頭から入ってきた9番のウボガグ選手。なんとくアフリカンな名前だなぁと思っていたところ、フジのアナさん情報によると、どうやらナイジェリアにルーツがあるらしい。

あるいは2番の左SBパスマン選手。「pass」+「man」だとしたら、なんて英語文化的な名字でしょうとか考えていたら、この選手、堅実系SBで、組み立てに参加したり、積極的にオーバーラップしたりということを殆どしない。つまり「あんまりパスをしないウーマン」なのですよ。

女子サッカーのアメリカ代表というのは、「名は体を敢えてあらわさない」ことにアイデンティティでも感じているのでしょうか。有名なところではワンバック選手。大型の完全なるFW。「ワントップ」はありえても、「ワンバック」はないだろうと、おそらく女子サッカーに興味を持った人のうち84%くらいは感じたに違いないわけで。尤も、ワンバック選手はスペルについては「one」+「back」ではなかったように記憶しておりますので、そこまで罪深くはありません。

ともあれ、パスマン選手がパスをしない代わりに、最終ラインでパスを回していたのは8番のCBブライアン選手。この選手は目にも鮮やかなライトグリーンのヘアバンドがトレードマークの金髪ポニーテール。

昔から思うのですが、女子って、厳蜜にはルックス偏差値の高い女子って、男前男子に比べて「自分の顔面はイケてる」ってことにたいする自覚を明確に持っていますよね。

この試合のアメリカには、他にも7番のオハイ選手、11番のホラン選手、途中出場の15番サマンサ選手と、金髪ポニーテールが1号から4号まで各種取り揃えだったのですが、皆さん揃いも揃って美人揃い。

そりゃブロンドで長髪にするんだから自信がありますよね。金髪を「フワァァッ」とか「パサァァッ」とかって美人以外やっちゃいけないことになってますもん。金髪でありながら今ひとつって女子は、たぶんショートカットにするでしょ、根拠は見事なまでにゼロですけど。

ところで、金髪ポニーテール3号の11番ホランですが、どうやらこの選手がエースらしい。アメリカは変則3トップで、守備時は2トップ、攻撃時は3トップになる(みたいなことを解説の野田さんが仰っていた)ってのもそうですが、攻撃においても、このホラン選手の位置取りがトリッキー。

基本は最前線の右だと思うのですが、ウインガー的な働きはほとんどしない。大柄の選手ですから真ん中でポストプレーもこなしますし、フィニッシャーとしてPA内で待ち構えている時間も長い。要するに、ごく普通の「2トップの一角」。だから本来のCFであるスケンデル選手やらヘイズ選手やらとの位置関係がイチイチややこしい。そんなわけで、金髪ポニーテールには幻惑されっぱなしで、田中陽子選手とか、仲田選手とか、横山選手とかの記憶があんまりありません。