サポーターとJクラブの幸福な関係の周辺をウロウロと…2011年シーズンのJリーグを振り返る・スタンドの住人達

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謎のイエロー2枚が、おそらく論議を呼んでいるんであろう今日この頃、皆様におきましては如何お過ごしでしょうか?

ワタクシは例によって別館4thDayMarketCentre好評更新中でございます。

神戸のボランチ不足が大宮のカウンターを活性化した、とかなんとか言っちゃって。大宮vs神戸(06月06日)その1

カルリーニョスと青木拓也ってイケてませんか?、とかなんとか言っちゃって。大宮vs神戸(06月06日)その2

決勝点のラファエルは素敵だった、とかなんとか言っちゃって。大宮vs神戸(06月06日)その3

・・・半年に渡って断続的にアップしてきた【2011年シーズンのJリーグを振り返る】シリーズですが、ようやく今回で完結です。おそらく殆どのスポナビブログ読者が「サッカー日本代表」ジャンルを見ているだろう今日という日に、記念すべき最終回というのは、まことにワタクシらしい。そして2012シーズンも三分の一を軽く消化している段階に至ってようやく昨シーズンを振り返り終わるというのも、これまた、まことにワタクシらしい。と、いうことで。

■湘南vs札幌(11月26日)

もう10年以上が経つのでしょうか、当時のベルマーレ平塚は親会社が撤退して、深刻な経営危機に陥りましたね。

あの頃はJ2のクラブ数も少なかったですし、Jリーグバブルの余韻も仄かに残っていて、また、日本経済も「失われた10年」なんて言われながらも、今から振り返ると、「高度成長→バブル経済」の貯金がそれなりに残っていた。

そういう中で、突然、親会社が撤退して、存続のを迎えたのがベルマーレ。その後は、名前を「湘南ベルマーレ」と改め、小口スポンサーをかき集めながら、どうにかこうにか「古豪」的ポジションを確保しているわけですが、そんなベルマーレを支えているスポンサー様に「サンライフ」様がいらっしゃいます。

この会社どうやらウェディングな企業らしい。というわけで、湘南vs札幌戦のキックオフ前には「ベルマーレウェディング」なるタイアップ企画が催され、結婚式装束に身を包んだ幸せな2人が数組、ピッチ上で愛を伝えていました。

それはそれは微笑ましい姿だったのですが、サポーターの反応は今ひとつ。湘南サポーターは敢然と平静を保っているし、札幌サポーターに至っては企画無視で試合開始に備えたチャントを始めだす。

以前から思っていたのですが、こういうスポンサー関連イベントに対してゴール裏が積極的でない姿勢って、如何なもんかなと疑問があります。

もちろん、試合中、膨大なエネルギーを消費される皆様からすれば、「そんなところまで付き合ってられるか!?」って話なんでしょうが、チームを強くするためには、クラブに富が集まらなければならないわけですよ。

純化すれば、クラブを取り囲む多種多様な人々から愛されるようにならないと、そのクラブの営業成績は向上しない。そして、試合中の声援量と営業成績、どちらがクラブの命運を左右するかと言えば、圧倒的に後者なわけです。

ワタクシ個人としては、スポンサー様の余興に全力でお付き合いするのも、サポーターの役割だと考えるのですが、皆様は如何お考えですか?

■INACvs湯郷(12月27日)

とはいえ、スタジアムイベントの主催者側にも言いたいことがなくはない。

さて、2011年度の全国女子サッカー選手権の準決勝は国立競技場にて行われました。折からのなでしこフィーバーの余韻が、未だ一定度残っていたこともあり、さすがに例年通り西が丘ではフルハウスになってしまうかもしれないということで、よりキャパの大きい場所を都内に求めたら、国立になったということでしょう。

ただし、あくまでもプロ興行としての軌道に乗っていない女子サッカーですから、全席自由席、価格は1000円ということになっていました。ということはメインスタンドとバックスタンドを隔てるシステムは存在しないわけで、当然、多くの人々はメインスタンドに詰めかけます。そもそも入場ゲートから近いですし、試合前の記念撮影などはメインスタンドに向いて行いますしね。

尤もワタクシは、バックスタンドに回りました。一つには混雑を避けたいという理由から。もう一つは、バックスタンドの方が日差しが、たくさん入って暖かかったこと。

そして何よりも、ワタクシ、普段Jリーグなどを観戦するときには、バックスタンドから眺めていることが多いので、その「いつもの感じ」感に惹かれて、気が付けば無意識のうちに、スタジアムのコンコースを半周歩いてしまっていたのですね。日常的な習慣とは怖いもんです。

ともあれ、こういう席割のシチュエーションで、例えば芸能人を呼ぶなどのスタジアムイベントを開催するとなれば、どうするんですかね?

一般的に、そのテのスタジアムイベントって挨拶、メインスタンドに向けて行われますよね。で、それは、いわゆる一つの「資本主義の原則」ってヤツで割り切れるのですが、この日みたいにメインもバックも同一料金となれば、同じ金額を支払っているにもかかわらず、同じサービスを受けられないわけで、何かしらの不平等感が発生するような。

とゆうか、バックスタンドやゴール裏にも届くようなスタジアムイベントってできないんですかね?

スタジアムイベントの主催者に言いたいこととは上に尽きるわけですが、この日に限ればバックスタンドでラッキーだったこともありました。バックスタンド前のトラックにてサッカースクールのようなことをやっていました。生徒というかキッズは小学校低学年くらいから中学生くらいまで50人程度はいたでしょうか。

ワタクシがスタンドに着いた頃には、もう終盤でしたが、講師役の、おそらく鮫島ちゃんらしき人が見えました。ただし、帰宅後HPを確認すると、鮫島ちゃんの他に、宇津木選手と熊谷選手も来場していたらしいので、宇津木選手だったかもしれません。背も高かったし。ちなみに熊谷選手ではありません、髪型的に。

で、さりげなく意外だったんですが、子どもたちって、こういう「アスリートとボールを使って遊ぼう!」みたいなことに大喜びするんですね。

いや、よくテレビなんかを見ていると、「子どもたちは、憧れの○○選手を前に目を輝かせていました」みたいなニュースが流れるじゃないですか。

なかでも2011年は、本当にイロイロなことがあった一年で、特に、そういういった、「訪問」というか「心の触れ合い」というか、「応援」というかが多くて、「こっちの方が勇気を与えられました」みたいな言説が飛び交っていた。

ワタクシのような心の貧しい人間としては、「どこまで本気で子どもたちは喜んでいるのだろうか?」みたいな邪念を捨てきれずにいました。極端な話、ある種のプロパガンダ要素もあるんじゃないかくらいに思っていたのですが、やはり子どもたちにとって、プロのアスリートと同じフィールドに立って、その凄さを体感することって、スペシャルな出来事なんですね。ボールをつつきに行って、全く奪えず遊ばれることを、逆に自らの遊びにしている。とても素敵な光景でした。