ロンドン五輪アジア地区最終予選の周辺をウロウロと…

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今日はJリーグにとっての成人の日らしいですが、皆様におきましては如何お過ごしですか?ワタクシは毎度のことながら別館4thDayMarketCentreをアップしております。

ギラヴァンツのSBはどこに行った?とかなんとか言っちゃって。町田vs北九州(05月03日)、その4

遂に平本一樹は覚醒するのか、とかなんとか言っちゃって。町田vs北九州(05月03日)、その5

平本は引退するまで平本なのかもしれない、とかなんとか言っちゃって。町田vs北九州(05月03日)、その6

■マレーシア代表 0 vs 4 日本代表 (02月22日)

絶対にナンチャラな戦いがそこにあって、絶対にナンチャラな結果をもぎ取ることが出来た試合です。先制点は前半も30分を過ぎてから。スルーパスに抜け出した原口が粘って、こぼれたところを酒井が押し込んだもの。追加点はセットプレー。扇原が蹴ったキックに大迫が見事にヘッドで合わせたファインゴール。練習通りの形からお手本のようなヘディングシュートが炸裂しました。関係ないですが扇原って「ハライチ」の〈澤部じゃない方〉に似ていませんか、雰囲気的に。

ともあれ、後半に入っての3点目は斎藤が一生懸命に食らい付いてキープしたボールを酒井がセンタリング、そこに原口が飛び込んでダイレクトボレーが叩き込んだもの。で、最後の4点目は扇原のイーグルショットがキーパーに弾かれ、そこに斎藤が詰めてダメ押し。総じて綺麗なゴールばかりでしたね。

マレーシアの選手を見ていると、南米(というかブラジル)の代表戦を見ている時と同じように、先祖に様々な出自を持つ人々が構成しているんだな、と考えさせられますね。もともとそこに住んでいた人々の血を汲むもの、ある段階で華僑との混血があったであろう人、さらには植民地時代に「商品」としてアジアに渡った人々の子孫に相当するであろう人。うむ、文明の交差点、近代の光と闇ってヤツです。

そんなマレーシアですが、特に先制点を奪われるまでは、ホームでの初戦同様に、なかなかソリッドな戦いをしていましたね。ちなみに「ソリッド」という表現が正しいかどうかは、かなり微妙。なんとなく、かっこよさそうなので使ってみたくなって使っただけですね。

ともあれ、中盤での主導権争い、別名「中盤でのガチャガチャ」では、マレーシアが日本を圧倒する時間帯がありました。むろん、「ガチャガチャ」を制した後のアイデアというか、人数のかけ方というか、要するに余力に関しては日本に大きなアドバンテージがありましたけれど。

さて、この試合で挨拶代わりに鮮烈な活躍を見せたのが斎藤です。この選手は2011シーズン、レンタル移籍により愛媛FCで活躍した選手ですが、実はアジア予選って、J2経験者中心にチーム作りをした方が良いのかもしれません。

と言いますのも、アジア予選では相手チームが引いて守ることが多い。そしてJ2も、あまり高い位置でプレスをかけるのではなく、リトリートして組織をセットした上で守備を行うという傾向が強い。だから、J2で戦った選手にとってアジア予選は、「いつもの戦い」の延長で臨めると思うのですよ。いかがでしょう。

■日本代表 2 vs 0 バーレーン代表(03月14日)

先制点は後述する理由で詳細不明。とりあえず扇原が利足でない右足で押し込んだ模様。2得点目は見事でした。自陣でボールを奪うと、ハーフウェー付近でボールを受けた原口が縦パスを相手の最終ライン裏にスルーパス。飛び出した東が折り返すと、大津が潰れて、ファーでフリーの清武がズドンと決める。見事なゴールでしたね。

バーレーンは、中盤フラットな442。非常に綺麗な2ラインを形成し、自陣の真ん中くらいに綺麗なブロックを徹底的に作って守りを固めます。ラインが低くなかっただけでアジア予選名物の専守防衛体制が披露されていました。だから保持率的には圧倒的日本ペースに見えて、前半は、なかなか決定機までは結びつきませんでした。

後半になると状況が変わります。まず地震が起きる。画面上もアナさんの実況的にも地震報道に気を取られ、なかなかゲームに集中できない。そして報道フロアの速報画面にカメラが切り替わっている間に、日本代表が謎の先制点を挙げます。なので、よく見れていませんでしたが、おそらく、後半になって運動量が落ちたことで2ラインが乱れたのでしょう。実際に日本が決めた2得点とも縦パスで裏を取ることから始まりましたし。で、バーレーンはブロックを形成して守備を固める以外の戦術を持っていませんでしたので、先制点を奪われた時点で、ジ・エンド。

今回の五輪代表におけるストロングポイントの1つに、右SB酒井のパワフルな突進があります。この試合でも相手ディフェンスをなぎ倒しながら突破したり、いつになく何度も何度も繰り返し積極的にオーバーラップを繰り返したり、ひときわ存在感を放ちまくっていました。

トップスピードで前へ前へダッシュする彼のフォルムは非常に画になる。だから、どうしても目がいく。それは、放送席においても同様で、セルジオさんも、松木さんも、「せっかくSBが上がってきたんだから、使って上げないと」との発言を繰り返していました。

ただ、敢えて酒井をスルーして、結果的にゴールにはならなかったけれども形としては良かったってシーンに対しても「酒井を使わないのは勿体ない」って解説するのは如何なものかと。

とはいえ、確かに、そこにレアンドロ・ドミンゲスがいたら、小憎たらしいまでに酒井を有効活用していたんだろうな、というシーンが少なからずありました。で、このチームが酒井を十二分に活かせない理由としてボランチがあるんだと思います。

と言いますのも、この試合で攻撃を組み立てていたボランチは扇原ですね。扇原は左利きですので、主に右CHの位置から左サイドに展開します。特にミドルパスやロングパスでは、その傾向が顕著。つまり、酒井を活かすためには、右利きのボランチがフィードしていく必要がある。

そうなると、左CHには、正確なミドルパスを繰り出せるボランチが入ることが求められます。正確なミドルパスを出せるボランチ・・・。うん、山村ですね。少なくとも酒井との相性の上では、扇原より山村の方が良さそうです。山口を外してこの2人を同時併用するって難しいんでしょうかね?