ロンドン五輪アジア地区最終予選の周辺をウロウロと…

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GWも終わってしまいましたが、皆さんはいかがお過ごしましたか?ワタクシは別館4thDayMarketCentreを粛々とアップしておりました。

稲本はジュビロにいてもやっぱりCB起用されたのではないか、とかなんとか言っちゃって。川崎vs磐田(05月03日)、その1

上手くいけば黄金期ジュビロが蘇るんじゃないか、とかなんとか言っちゃって。川崎vs磐田(05月03日)、その2

川崎の左サイドは殴られたら殴り返すのです、とかなんとか言っちゃって。川崎vs磐田(05月03日)、その3

日本代表vsマレーシア代表(09/21)

圧倒的に攻めながらも2点しか奪えなかった、という評価を多く受けた試合。

まず、清武選手のアシストを東選手が決めた先制点は見事でした。いわゆる1つの「練習通り」ってやつでしょう。ただし、この後は攻めても攻めても追加点を奪えないという時間帯が続きました。この現象の要因を、どこに求めるべきか。

もちろん1つには日本サッカー界永遠の課題である「決定力不足」という要素もあるでしょう。ただ個人的には、むしろ、単純に「思ったよりマレーシアがしっかりしていた」と判断すべきなのかなぁ、などと思います。なんてことを言うと「一対一ではほぼ全勝していたし、シュートチャンスなんていくらでも作っていたのだから、しっかりしていたは無いでしょう」という反論があるのかもしれません。

しかしですね、一対一の対応で相手を後手に回しながらもシュートチャンスが量産できた、という部分にマレーシアの誠実さがあると思われてならないわけですよ。

と言いますのも、一般的に個人の技術でかなわない相手、明らかに格上の相手に対しては「ベタ引きして物量作戦で守る」というのが、よくあるパターンだと思うのですね。しかし、この試合、終始、マレーシア代表は綺麗な44の2ラインがブロックを形成しつつ、組織的なプレーで日本代表に応戦しようとする姿勢を崩さなかった。たとえばフル代表の北朝鮮戦のように、ベタ引きをした相手というのは、なかなかテレビ画面越しにはフォーメーションを判断しづらいのですが、この試合のマレーシアは、あれだけ押し込まれながらテレビ越しでも、442というのが見て取れた。これは十分に評価すべきことだと思います。

後半に入ると、前半に比べて日本代表のシュートが減りました、少なくとも決定的なものは。何故か。おそらくマレーシアの運動量が落ちたらからでしょう。前半に比べて、動けなくなった分、ゴール前に張り付くようになった。前半は綺麗な44だった二列がゴチャッとして、状況によっては8人一列みたいに見えなくもないってシチュエーションも散見しだした。結果的に物量ディフェンスになったわけですね。必然的に、アジア予選名物の「攻めあぐねる」状態が発生した、と。

そういうなかで日本もリズムを崩し、扇原と山村のWボランチを中心に、中盤がグダグダになり、フニャフニャなパスミスが出るようになってしまった。その分、マレーシアも少し前傾姿勢をとるようになったわけですが、このことは、むしろ日本にとってプラスに働いたように感じました。後半ベタ引きになった相手が前に出たことにより、最終ラインにスペースが発生しました。

永井が折り返して山崎が押し込んだ追加点は、まさにマレーシアのゴール前が少しルーズになっていたときに生まれたものです。そういう意味では、中盤でグズグズしたことが追加点に結びついたともいえます。まさに風が吹けば桶屋が儲かる

ただ、このことから学ばなければならないのは、「組織的にシッカリと守ってくる相手には、意図的にグズグズしなければならない」ということですね。

そして、そういう部分に思いを馳せると遠藤という選手の偉大さがより一層、クローズアップされてきます。ガンバでの遠藤を見ていると、意図的にグズグズと正確な横パスで繋いで、相手を前におびき出したりしていますからね。うん、やっぱり遠藤は20年に一人の逸材だ、という結論になりました。

バーレーン代表vs日本代表(11月22日)

バーレーンのフォーメーションは4141のようにも、ボランチが縦関係の4231のようにも見えましたが、一応、4141に近い4321と見ました。

6番が、一昔前のフォアリベロのようなポジションで守備を固めて、かつアンカーを置くシステムみたく両脇がお留守にならないように、両SBと両SHが小刻みに上下移動してバランスを取っていました。

というわけで、バーレーンは、しっかりと守備を固めてカウンターという、9000年代における「強い中東」のクラシカルなスタイルで日本戦に挑んできました。そりゃ、まぁ、苦戦しますよね。そうそう得点は入らないわけで。そして、カウンターの時の一目散加減は、なかなか見事なわけで。

日本代表は、遅攻中心だったんですが、その度にバーレーン守備網に引っかかっていたので、逆に速攻ができそうなタイミングでは、相手の陣形が整う前に崩してやろうと、少し攻め急ぎ気味でしたね。前半の日本代表のアタッキングは、遅すぎる遅攻と、速すぎる速攻の二本立てだったのですが、相手GKの粗相と大津の抜かりなさから、上手いこと先制できました。

それにしても、関塚監督らしいサッカーですね。

フロンターレ時代も、ジュニーニョ憲剛ラインが強力で、なんとなく攻撃的なイメージがありますが、それは前係にあった相手から容赦なく追加点を挙げるからであって、がっぷりヨツの状態のときは、比較的守備のバランスを意識していたように記憶しています。

それはオリンピック代表の監督になっても変わらないようで、この試合でも、守備のバランスを崩して攻めにかかるというシーンは皆無だったと思います。

この日の日本代表の攻撃は、ボールを奪うと、まずは1トップの大迫を探し、グラウンダーなりハイボールなりで、そこに預ける。それで、ボールが前線に収まるようならば、3シャドーを含めた4人でゴールを目指し、それでも人数が足りないようならば、或いは手詰まりになるようならば、細心の注意を払ってSBなりボランチなりが攻撃に参加していく。

一つ間違えると、00で終わってしまいかねない慎重な戦い方だと思いますが、それでも点を取れるという確信があるんでしょうね。実際に、勝ち点を取るために最低限必要なゴール数は確保していますし。