雨天観戦の周辺をウロウロと…2011年シーズンのJリーグを振り返る・スタジアム道中記

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けれど、されども、別館4thDayMarketCentreの宣伝。

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雨の日のスタンド観戦って大変ですよね。その辺りのことを。

前エントリーに引き続き本城。なにはともあれスタジアムにつきました。本城なんとか競技場。名前からしてサッカー専用、或いはラグビー併用球技場でないことは明確です。まぁ、日本におけるサッカーを取り巻く社会的環境を鑑みれば、それは致し方ないことですし、覚悟も決めていましたが、それにしてもレトロ。古式ゆかしい。昭和。

無知ゆえに「鉄と炭鉱を基幹産業とする北九州工業地帯の中心都市」という先入観に取り憑かれた残念なワタクシ的には、イメージとマッチしていて逆に良かったですが。

それにしても、なかなかなのですよ。今まで小瀬とか平塚とか鳴門とか、レトロクラシックなスタジアムを見てきましたが、得点さえも電光で表示できないスタジアムは、ここがはじめてです。

また、先にも述べたようにトラックが付いていることは、日本のスポーツ行政の構造上、致し方ない。野球ファンにそっぽを向かれると政治家の皆さんは落選しますが、Jリーグのサポーターは選挙の結果を左右しうるほどの絶対数がないということでしょう。

だから、良いのですよ、トラックは。問題はスタンドです。低すぎる、バックスタンドが。「予算の都合上、これが限界でした」というより、バックスタンドに客が入って競技を観戦する、というそもそもの発想がなかったとしか思えないレベルです。

一方で「予算の都合上、これが限界でした」ってのが、屋根です。一応、メインスタンドにはありましたが、あれで雨を避けられる人は、どれだけ多く見積もっても、1人未満でしょう。場合によっては0人を割り込むかもしれません。

で、ですね、ワタクシが観戦した3月6日の天気は、よりによって雨だったのですよ。いったいどうしろと。旅先にレインコートやら雨合羽やらを持っていってるわけないだろと。前日の3月5日は見事なピーカンでした。おかげで非常に快適にアビスパの試合を観戦できたわけですが、レベスタには屋根が付いていますから、最悪、雨が降っても構わないわけですよ。そんな日に限って晴天ナリ。

そして、観戦環境を全てお天道さんの気まぐれに委ねなければならない試合には雨が降る。しかも、携帯でチョコチョコ調べたところ、この日、最も雨がまとまって降ったのは14時らしい。ちなみに試合は13時15時。ワタクシ、雨男なんでしょうか……?せっかく、予め『サッカーダイジェスト』の選手名鑑で、クリーミー焼きカレーが美味しいって読んで、ワクワクしてたのに、、、

この雨ではギラヴァンツビレッジに行っても虚しいだけです。スタジアムにさえ屋根がないのに、競技場の外に屋根のあるスペースなんて用意されているわけないじゃないですか…。バックスタンドにはコンコースもなければ、地下鉄の出口みたいな階段を登ってスタンドに出て行く構造にもなっていません。つまり、何をどうしたって雨の日には弁当を広げられる仕組みになってるのです。

ふぅぅ。でも小倉かどこかの市街地、しかも駅の真ん前に新スタジアムが出来るんでしたっけ?

これは期待ですね。「そこそこ良い」から「良い」になるのではなく、「極めて劣悪」から「良い」に変わるわけですから。例えて言うなら、牛乳がミルメークになるのではなく、脱脂粉乳ミルメークになるようなものです。そんなわけで、次に北九州のホームゲームを見るとすれば、新スタジアム完成後か、そうでなければ晴れた日にメインスタンドから観戦しようと思います。

雨といえば栃木グリーンスタジアムも、実は雨が弱点。基本的には素敵な雰囲気を醸し出している栃木GSなんですが、1つ大きな弱点があって、そう、それは屋根がない、ということですね。この日は天気が余り良くありませんでした。なので雨が降ったり止んだり、止んだり止んだり、また降ったりしていました。雨と言っても小雨なんですけど、小雨のときこそ屋根が役に立つわけで、却って屋根の無い不便さが浮き彫りになっていた感が強い。

というよりも、単にワタクシと栃木県のサッカー場との相性が悪いだけなのかもしれません。数年前、まだJFLにいた栃木SCの試合を、なぜだか足利に見に行ったことがあります。そのときも、ガッツリ雨が降っていたような。「ような」なんて曖昧な表現を用いましたが、ハッキリと覚えております。なぜならば、当時できたばかりの言葉、「ゲリラ豪雨」を体感したのですから。

ちょうどハーフタイムに入るや否や、突然の土砂降り。メインスタンドの真ん中にだけ、申し訳程度の屋根が付いていたのですが、まあ、当然そこに人は殺到します。JFLだったので全席自由1000円とかだったもんですから。そういうときにも、そこは日本人、我慢強く雨が上がるのを待つ。そして、ちゃんと場所を譲り合う。

一方、比較的雨に強いのがフクアリ。10月30日に徳島戦を見に行ったのですが、この日は雨が降っておりました。厳密には、午後になってからパラパラとしだしたわけですが、これは全く以て誤算。

突然ですがワタクシ、都内の電車、主に地下鉄については、「○○線」ではなく、「○○行き」で覚えています。何故ならば、路線図が全く頭に入っておらず、ほぼ全てを携帯の乗り換えサイトに依存しているからですね。つまり、人間として普通の皮膚感覚ではなく、ありとあらゆる判断を携帯の情報に頼っておるわけです。

故にYahoo!の天気予報様が「晴れ」と仰っていたら、どれだけ厚い雲が空を覆っていようと傘なんて持っていきません。そりゃビニ傘を求めにコンビニへ駆け込むってもんです。で、蘇我駅からフクアリに向かう道の途中にあるコンビニといえばセブンイレブンですね。そして我々世代にとってセブンイレブンのイメージは新山千春

ワタクシの実家界隈にはセブンイレブンは進出しておらず、当然、CMも流れていません。大学入学と同時に東京、、、の郊外で1人暮らしをスタートとして、初めてホンモノのセブンイレブン及びそのコマーシャルに接し、「せっせ、せっせと東京の人に」なりつつある自分にまんざらでもない気分を感じていたわけですが、そのとき印象的だったのが新山千春の「早速食べてみて(はあと)」というフレーズ。

あれから十と有余年。もはやセブンイレブンに感激する純粋さを失ったワタクシは、同じように傘を求める客でごった返すセブンを避け、持ち前の「スマートでないパカパカで調べる能力」をフルに発揮し、少し離れたミニストップへと迂回します。

ちなみに、ここで「セブンイレブン」ではなく、敢えて「セブン」と記したところに、「我ながらせっせ、せっせと東京の人になったなぁ」という感慨が込められています。いまや、「ミスタードーナツ」のことを「ミスド」と呼ぶくらいに、あの頃のピュアネスを失ってしまっているのです。

いずれにせよ、雨の日の観戦は不便だって話でございました。