CWCの周辺をウロウロ振り返る

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「バックパス=悪」説の界隈をサラッと

レイソルの修正点=中盤」説の界隈をサラッと。ちばぎんカップ、その5

柏レイソルvsサントス(12月14日)

柏          サントス

  19 18        11  9

15     10       10

  7 28        5 7 8

22 3 5 4     6 14 2 4

   21          1

ネイマールのスーパーな切り返しからのミドルシュートでサントスが先制し、ボルジェスがドッカンと追加点を叩き込む。酒井がコーナーキックを頭で押し込みレイソルも意地を見せましたが、ダニーロフリーキックで万事休す、ってな試合でございました。

いやぁ、噂通りでしたね、ネイマール。ボールを扱うテクニック、ボールタッチの自由自在さ加減がえげつなかったっす。「パネェ!」ですよ、「パネェ!」、浜田ブリトニーばりに。先制点の切り返しなんてヤンチャにも程があるわけですが、ネイマールって、実は単純なショートパスは下手?というか雑??まぁ相手がアジアというサッカー後進地域のチームだったからナメくさっていたという要素もあるのかもしれませんけど。

ちなみにネイマール、ユニフォームの名前表示を見る限り、正確には、あるいは現地では「ネイマールジュニオール」君なんですかね?

一方、同様に噂と1たりとも違わなかったのがガンソ。もちろんパス技術について言っているのではなく、守備のしなささ加減。そりゃもう棒立ちすよ。ビックリするほど、ちんたらちんたら歩いていましたねぇ。半径1メートルくらいにボールがあれば儀礼的にチェックをしましたが、基本、「相手がボールを持ってる時=休憩時間」でしたね。

ブラジルでは未だ、相手の特徴を消すと言うより、ゆっくりとしたリズムの中で互いが特徴を出し合う、プロレスみたいなサッカーをやっているとは聞いていましたが、まさか、本当に「パス地蔵」がレッドブックに載るくともなく種の保存を維持しつつ繁栄を謳歌しているとは!

いずれにせよ、ガンソは基本的なスタイルが変わらない限り「南米ではスーパースター、他の地域では〈ただの人〉」ってなりかねないですね。とはいえ、せめてブラジルくらいでは、こういうタイプの選手に繁栄を謳歌して欲しいとも思いますし、むむむ、なんか複雑な心境だ。

ところで、中継を通じてアナさんが盛んに、「シーズンのなかでもセットプレーから12得点を挙げています!!」と柏のセットプレーの威力を喧伝していたのですが、これって多いんでしょうか??

ワタクシはスタッツ的なことに詳しくないので判断いたしかねるわけですが、34試合で12得点。単純な計算だと3試合に1点くらい、セットプレーから決めている。うん、多いっちゃ多いような気もしますし、こんなもんっていえばこんなもんというような気もします。なんとなく名古屋とかはもっと多そうに思えなくもないのですが、数字的な裏付けがあるわけではないので、もし詳しい御仁がいらっしゃいましたら、御教示プリーズ!!!

アルサッドvsバルセロナ(12月15日)

アルサッド           バルセロナ

     9             17 10 7

                   8  11

 14 5 15 12            15

3 13 4 21 6       22 14 5 21

    18               1

終始、バルセロナが圧倒したワンサイドゲームでしたね。得点者は順にアドリアーノアドリアーノ、ケイタ、マクスウェル。アドリアーノの先制点はアルサッドのDFとGKの細かな連携ミスを見逃さずに押し込んだもの。追加点は左足でドッカン。3点目は針の穴を通すメッシのスルーパスから。で、ダメ押しはチアゴのスルーパスに反応したマクスウェルでした。

中継のレポートによると「いつもは試合の4時間前にピッチに水を撒くのですが、今日は試合直前に撒いていました。」とのこと。そしてそれは、「バルサとしては濡れていた方がパスを回しやすいですからね」。

いやいやいや、一応、日本での開催はヨーロッパと南米の中立地だからでしょ。少なくともバルサのホームではない。ならばバルサが一方的に有利になる優遇措置をしちゃいかんでしょ。日テレの中継が思いっきりバルサ贔屓になったり、放送席の城さんの解説が「帰りま10」でタカトシが料理を褒めるときのコメントみたく、フライング気味にテンプレ通り絶賛するだけで、「ちゃんと吟味してないでしょ?」ってツッコミたくなるのは一向に構わないですけど、造園課までバルサを贔屓しちゃ、儒教的な「公正」「公平」を是とする国民性が泣きはしませんか?

さて、バルサに向かって白い上下のユニフォームが挑んでいく構図は、さながらクラシコなわけですが、試合内容も、精度はともあれ今年のクラシコっぽかったですね。

要するに白上下ユニがカウンター主体に戦っていたということですが、前評判からして攻めない気満々だったアルサッド。この試合、録画で見たわけですが、既に「全く攻める意志が感じられなかった」なんて評価も芽にしていたりして。で、実際に見てみると、まぁ、攻めないね。

これはこれでクラブの哲学なのかもしれませんね。中東のチームは一貫して、こういう感じのような気もします。よくバルサがクライフが明確化して以降、クラブの哲学を脈々と受け継いできたことを褒める声を聞きますが、仮に「クラブの哲学を持つこと」を素晴らしいとするならば、全く攻めなかったアルサッドについても、それはそれで同じだけ評価しなければならないでしょう。

仮に、この日のアルサッドを避難するバルセロニスタがいるとすれば、「あなたは〈クラブの哲学を持つこと〉一般を評価しているのではなく、〈単にバルサのサッカーが個別的に好き〉なだけですよ」ってなわけなんで、バルサ的特徴をなんでもかんでも絶対化(一般化)して褒めちぎることには慎重であって欲しいななんて思います。