インテルvsシャルケの周辺をウロウロと…果たして本文中に長友と内田は出てくるのか!?

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え、前回、「みんな、もっとJリーグを大切にしようぜ!!」みたいな記事をアップしましたので、読者の中にはワタクシのことを「Jリーグ原理主義者」だとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

いやいや、違うぞ、と。ほんのりヨーロッパのサッカーにも興味があるし、ヨーロッパで活躍する日本代表選手のことも多少は応援しているぞ、ってのをアピールしようと思いまして、弊ブログとしては極めてレアなのですが、インテルvsシャルケについても取り上げようじゃないか、なんて思っちゃったりなんとかしちゃったりして。

まぁ、ありえない仮定ですが、WCの決勝戦、CLの決勝戦アジアカップ決勝(日本vs韓国)、Jリーグ第14節(東京Vvs鳥取)が、同日同時刻にキックオフされて、かつ、その時間が暇だったら、迷わず千駄ヶ谷駅で下車して、「おぉ、服部は古巣と対決なんだな!」とか呟いていると思われますが…

自称「有閑階級」のワタクシとしては、もちろん事実に反するわけですが、とにかくスタディオ・なんちゃらッペ・なんとかッツァに駆けつけても良かったのですが、パスポートの有効期限を確認するのが億劫だったので、テレビ観戦。……地上波ですが何か?

ともかく、長友vs内田をテレビで見たのですよ。で、テレビ観戦となると、どうしてもボール周辺の動きだとか、繰り返しスローモーションが映し出されるシーンが印象に残ってしまいます。この試合は得点シーンが多かったので、テレビ観戦でもそれなりに堪能できたわけですが、その中でも特に記憶に残ったのは、シャルケの1点目をお膳立てしたパパドプーロス(合ってる?)のヘディング。体をゴールにまっすぐ向けて、両足を平行にそろえてジャンプ、そして全身を「く」の字にしてハンマーヘッド

どこかで見たことあると思ったら、初代ファミコンのゲーム「キャプテン翼」で選手がヘディングシュートを撃つときの画そのままです。うん、うん、80年代ですね、ええ、ええ。

なんてったって、この試合は80年代なのですよ。つまりですね、シャルケのジャージ(監督とかが着ているヤツ)って、なんだか80年代臭がしません?

青の色合いが、まぁ、絶妙にダサい。狙って「ダサかっこいい」を演出しているとしか思えない。勿論このあたりは感覚ですので、個人それぞれに好き嫌いがあると思いますけど、ワタクシ的に、「80年代の中学校のジャージみたい」なんて感想を持ちました。

ご存じの通り、80年代の中学ジャージというのは、ズボンの先に内くるぶしから外くるぶしへと足の裏を通す謎の黒いゴムが付いておりまして、運動系の部活に入ると、上級生はそのゴムを切ってもいいけど、1年坊主は禁止」みたいな不文律があったりなかったりしました。シャルケのジャージ、なんか、そんな感じ。

一方、対照的にオシャレ感満載だったのが敵将レオナルド。レオ様ですね。シックなスーツをビシッと着こなし、黒(濃いグレー)のシャツに、微妙に濃淡の異なる同色ネクタイ。イケてる大学生の卒業式みたいです。同僚の結婚式に出席している若手サラリーマンみたいです。

レオ様って、アントラーズ時代からオシャレさんでしたっけ?ずいぶん昔のことですので、あまり印象が残っていない。というか、ユニフォーム姿以外、見覚えがない。ルックスは現在と同様に、当時からとびっきりの男前でしたけどね。それとも、ブラジル生まれ鹿島育ちのとっちゃん坊やが、ちょい悪オヤジの聖地イタリアにいってオシャレを身につけて絶世の伊達男に成長したのでしょうか?

そんなレオ様、この試合では、なかなかのご機嫌斜め加減でした。まぁ、ホームで5失点もしちゃったら、どこの監督でもご機嫌斜めになるってもんです。特に、イタリアのチームですし。

で、素人なりにつらつらと失点の要因を見てみると、中盤のブロックと最終ラインの間のスペースを良いように使われていて、中盤のブロックをサラっと交わされると、あとはズルズル後退、あたふた対応、ワラワラしているうちに失点、ってパターンが多かったですよね。

しっかし、なんで、あんな簡単にバイタルエリアを使われちゃうのでしょうか。4312だと、「3」のバランス次第で中盤はスカスカになりがちなんだそうですが、もう一つ、サッカーの質、種類の相性ってのがあるのかな、なんて感じました。

つまり、シャルケが起点を作っていた位置、アタッキングサードの入り口付近って、インテル的にも、エトーがボールを貰う位置、攻撃のスイッチを入れる位置なんですね。でも、ボールの貰い方にインテルシャルケには違いがあって、インテルはスペースにボールを出して、そこにエトーとかが走り込んでボールを貰う。対するシャルケは、そこに選手が待っていて足下にボールを入れるという感じ。

インテルにとって、アタッキングサード入り口は「ボールを出すためのスペース」、すなわち攻撃の選手がいない空間なんですね。一方のシャルケは足下でボールを貰うためのスペース、すなわち選手がいる空間。

あるいは、セリエAのチームは全体として、「アタッキングサード入り口はボールを出すためのスペース」というサッカーをしているということなんじゃないでしょうか?で、インテルは、そういう前提で守備のブロックを作った。そうしたところ、相手はブンデスのチームだったので、アタッキングサード入り口に選手がうじゃうじゃいて、インテル守備陣的には「待て待て待て、そこに選手がいることは想定していないぞ、おいおいおい」てなことになってしまったのではないのかなぁ、みたいな。

何が言いたいかと申しますと、つまり、国内リーグで戦うときとヨーロッパの舞台で戦うときとでは、多少なりとも戦術に微調整が必要になってくるのでないかってことですね。今回はブロックの位置を例に挙げましたが、やはり各国リーグ毎に、それなりに特徴があると思うのですね。だから国内リーグでは問題とならない部分が、他国クラブと戦う際には大きな穴になったりとか、そういうこともあるんじゃないか。で、そういう微調整を適切に施せる監督じゃないと、CLは上位進出できない、と。

こんなふうに考えてくると、マンチーニインテルが、国内では何連覇もしていながら、CLでは全く精彩を欠いてしまったの理由も理解できてきます。つまり、マンチーニって、事実上、イタリアのクラブでしかサッカーしてませんよね、選手としても監督としても(あくまで「事実上」)。だから、無意識のうちに染みついてしまった「(セリエAの)常識」ってヤツがこびりついていて、それを客観化or相対化できなかった結果、国内では無類の強さを誇るものの他国クラブから見れば「ツッコミどころ満載」なチームとならざるをえなかったのではないか、とか。

……と、まぁ、素人丸出しで欧州サッカーに触れてきましたが、ここで1つ重大な事実に気づいてしまいました。ワタクシ、この2月、去年のWCをウロウロ振り返るシリーズをアップしていたのですが、実は、決勝戦だけ、まだアップしていない。。。

そ、早急にアップします(仮)