南アフリカワールドカップの周辺をウロウロと…

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皆様、お元気ですか?ワタクシいま旅の空の下にいます。どこの空の下かは、明日or明後日わかることかと。

ちなみにワタクシの経験上、「思わせぶり」を武器にできるヤツは、そんなことしなくてもモテるヤツです。ワタクシみたいなのが「思わせぶり」作戦を敢行しても、キモいヤツ扱いを受けるだけなので注意しましょう。

さてさて、

「あえて旬じゃないときにアップする」というモットーを持つ幣ブログ。単に筆が遅いだけとの説もありますが、そんな雑音には耳を貸さずに、なぜか、この時期にこの夏のワールドカップの各試合レポ(地上波限定)をします。

の、第十二弾。

オランダvsウルグアイ

凄い一戦となりましたね。

試合はジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト(以下、ファンA)のスーパーロングシュートでオランダが先制し、負けじとウルグアイフォルランの技ありミドルシュートで同点に追いつくという内容でした。

オランダのデヨングが出場停止だったのが、個人的に少し寂しかっです。どの試合を見ても、結局、中盤でボールを奪っているのはデヨングでしたからね。

もちろん、ファン・ボメルをはじめとする、それ以外の選手も活躍していたのですが、本当に「気がつけば、そこにデヨング」状態でしたから、やはり多少の影響はあったでしょう。とはいえ、顔面キックをお見舞いされながらも奮闘していたデゼウを過小評価するつもりもありません。

「デゼウ」と「デゼーウ」、どちらのカタカナのあて方が、よりネイティヴの発音に近いのかは存じませんが、仮に「デゼウ」とするならば、平仮名にしたとき「でぜう」になります。「てふてふ」と書いて「ちょうちょう」と読むとするならば、「でぜう」は「でじょう」、あと一歩で「どじょう」ですね。そういう意味では、デゼウがチーム全体に精力を与えていたのかもしれません。

さて、オランダは後半になって、「ロッベンに勝負させる」のではなく、「ロッベンに勝負させるように見せかけて、フリーになった逆サイドの選手を使う」という感じになってから、リズムが良くなりましたね。

「よくわからないけど、なんとなく決まった」感じのゴールでオランダが勝ち越したわけですが、スナイデルがシュートを撃った場所がポイントでしょう。オランダからみてペナの左手前隅は、常にフリーになれるエリアでした。

一方、リードされると、ウルグアイ攻撃陣の限界も見えてきます。広いスペースを見つけて、そこをソツなく使うパス回しの美しいウルグアイですが、ゴール前を固める相手守備陣に対し、針の穴を通すパスで攻めきるという類のパスワークはないですからね。

それでもペレイラがロスタイムに意地の一撃を叩き込むのですから、さすがはベスト4に進出したチームだけあります。

スペインvsドイツ

この試合については、「老兵は死なず」という印象が残りました。

高さで圧倒的な優位性を誇るドイツは、とにかく中央突破さえ封じればよいという守備をしていました。

実際にスペイン攻撃陣はシャビを中心に、流石のパス回しを見せていましたが、どうしても低く構えたドイツ守備陣のブロックを崩せずにいました。その分、多少サイドが緩くなるので、気圧の低いところに空気が吸い込まれていくように、セルヒオ・ラモスなどは、ガンガンにオーバーラップを仕掛けていました。

ただ、ドイツ守備陣にとって、セルヒオ・ラモスの攻撃参加も折り込み済みだったはずです。ボアテンクとポドルスキが、かなり苦労しながらも、予定通りの対応をしていました。

若頭セルヒオ・ラモスの血気はやった突進に対し、ナイスミドルなカプテビラは、淡々とマイペースです。流れの中で必要なときだけ、粛々と攻撃参加し、無駄な体力は使わない。

無駄な体力を使わないから、後半になってもオーバーラップの勢いが衰えない。ドイツ守備陣に疲労が蓄積している分、相対的には鋭さを増します。そして、安定感抜群のクロスを入れて、再び、淡々と自陣に引き返します。

カプテビラの職人っぷりを見て、往年の名選手を思い出したのは、ワタクシだけではないでしょう。往年の名選手とは則ち、元FC東京、現磐田の金沢選手です。Jリーグサポーターとしては、金沢選手がカプテビラに似ているのではなく、カプテビラがが金沢に似ているのです。ここは譲れないところです。

さて、もう1人の「老兵は死なず」はプジョルですね。あのヘディングシュートについて、言葉は必要ないでしょう。

この大会(も?)、特にスピード面で苦戦する場面も見られたプジョル。年齢に関する先入観で見ているから、そう感じるのかもしれませんが、かつての圧倒的存在感には、少し陰りが見られるように思います。

少なくとも、ピケの台頭もあり、現在のスペインにおける絶対的な存在ではなくなった。ピケをDFの主役に推し立て、自らはフォロー役に徹しているようにも感じられました。

でも、神様はちゃんと見ているんですね。

「このシュートを決めるために、子どもの頃から今まで努力をしてきたんだ!」

そんな感じでしたよね。

感傷的に過ぎるかもしれませんが、プジョルの生き様全てを体現しているようなヘディングでした。